渡辺皓太の意地(贔屓目)〜横浜FMvsサンフレッチェ広島(8/10)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□フライデーナイトJリーグとハッピーマンデー

ヤマザキナビスコカップ”が“ルヴァンカップ”に看板を改めて何年目になるんですかね?同じヤマザキなんで、ついつい“ルヴァン”の“ヴァン”と、“朝はパン♪パン、パ、パン〜♪”の“パン”がダブルイメージになって、“朝はヴァン♪ヴァン、ヴァ、ヴァン〜♪”と口ずさんでしまう今日この頃、皆様におきましては、ご健勝にお暮らしでしょうか?母さん、ボクは元気です。

そんな、独り暮らしをして初めての夏を迎える大学生みたいなメッセージを垂れ流しておりますが、明日は山の日ですね。つーことで、今夜の試合はさしずめフライデーナイトJリーグみたいなものです。それにしても海の日とか、山の日とか、知らないうちに休日が増えてます。山の日とか、もはや由来がなんのこっちゃわからない休日なわけですが、反対に日本の休日の中で最も由来の明確な体育の日が真っ先にハッピーマンデーとなったも皮肉なものです。

 

□調子が良いのか、悪いのか

ここまでリーグ戦では首位を快走している横浜FMですが、ここのところの成績だけ見ていると、あまり颯爽としてないですね。イジワルなところに線を引くと、リーグ戦はここ4試合で1勝2分1敗ですし、ルヴァンを含めたい5試合では1勝2分2敗で、かつ、連敗中ということになります。とはいえ、そこはマリノス、そこまでガタッとくることはなさそうな気もしますが、どうなるものでしょうか。

対する広島はルヴァンの1stラウンドで先勝を果たしました。ってところを見ると調子が良さそうにも感じますが、こちらも夏場になってジリジリと順位を後退させております。スキッベ監督も日本ではファーストシーズンですから、日本の夏の暑さにどう対応するかって部分に、やや至らなさがあるってことかしら?とにもかくにも、シーズントータルでは好調であるものの、直近の成績が怪しめなチーム同士の対決となりました。

 

 

マリノスの自滅

さて横浜FMですが、渡辺皓太と藤田譲瑠チマのWボランチでしたね。ヴェルディコンビ。この2人と小林祐希と三竿がいたら、今頃ヴェルディボランチはチョイスに嬉しい悲鳴だったのですが、神様は残酷です。ついで言えば畠中もヴェルディ出身なのですが、そんな畠中のケアレスミスからベンカリファに先制点を奪われてしまいました。

さらに元ヴェルディの“もってなさ”は続く。畠中とコンビを組んでいたCBの角田がドグゾで一発退場。角田が抜けたところは譲瑠がCBとして奮闘しましたが、程なくして実藤との交代を余儀なくされる。チマ的にもマリノス的にも踏んだり蹴ったり。とはいえ、マリノスは諦めない。前半15分で諦めている場合ではない。吉尾のドリブルからの横パスをマルコスがワンタッチで流して、受けた水沼がラストパスを送り、最後はレオセアラが決めました。ワントップと2列目3人の全員が絡んだ綺麗なゴールでした。

しかし、やはり1人少ないのは厳しい。広島は左を崩して最後は野上が決めて前半のうちに勝ち越します。ラインズがオフサイドの旗をあげたのですがVARの結果、ゴールが認められました。広島としては良いことだらけの前半に、、、はならず、勝ち越しのタイミングで多分、足に違和感があったのでしょうか、塩谷が交代してピッチを退いていきました。

 

□1200万パワー

早々に相手が1人少なくなるという特殊状況だったからかもしれませんが、スキッベ戦術は無闇に縦に早いという感じではないですね。ブンデスリーガでいうと、下位の戦術ではなく、中位とか、あるいはライプツィヒみたいなチームの戦術に近くて、低い位置でボールを回しつつ、縦に入れたら、後は少ない手数でシュートやラストパスまで持っていくという感じ。ティキタカとの違いは“攻め直さない”ということでしょうか。それから、おそらくこれはディテールを日本ナイズした結果だと思いますが、サイドチェンジ以外はグランダーのパスが圧倒的に多い。欧州みたいにワンタッチでレーザービームパスを送る感じではない。ミドルパスは日本人が苦手とするところですから、グランダー重視は正解だと思います。

マリノスに視点を移すと、1人少ない上にリードを許している。初戦も負けている。この試合に限っても、2戦合計でも、いろいろと現実的でない状況になったところでマスカット監督は主力のレオセアラやベテランの水沼に替えて特別指定の村上や、若手の山根にスイッチ。こういうところは外国人監督らしい合理主義ですよね。

そんな敗色濃厚の中で光っていたのが、前出の渡辺皓太。角田がいなくなってからはワンボランチになったのですが、Wボランチの仕事を一人で担うという、1人Wボランチとして攻守に奮闘しておりました。例えて言うなら、いつもは片方の手にしか付けない爪型武器を両手に装着し、いつもの2倍のジャンプをし、そして、いつもの3倍の回転で強大な敵に立ち向かっていた、ダース・ベイダーもどきのアイツのようでした。残念ながらチームを勝ちや引き分けに押し上げることはできませんでしたが、「渡辺皓太ここにあり」って意地は見せられたかと思われます。