清水、ちゃんとサッカーしております〜FC東京vs清水エスパルス(8/7)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□18時キックオフ

いつも思うのですが、18時キックオフの試合って、ご飯を食べるのがものすごく難しくないですか?例えば味スタの場合だと17時30分過ぎには飛田給に到着したいとして、調布で食事をするにしても17時15分前には食べ終わってなければならない。じゃあ、試合後かってなったとき、飲んで帰るならそれでも良いですが、純粋に「食事」ってなると、調布でも20時30分。夕食としては遅いですよね。

そうなるとスタグルなわけですが、スタグルはスタグルで何かとソロ客には難しいところがある。場所取りをしてくれる相方がいないと、先に食べ物を買って、それを見ておいてもらってビールを買いに行くみたいなことがしづらいですからねぇ。スタンドで食べるにも、何度も他の人の前を通るのは気が引けるし。とにもかくにも腕が2本では足りないってことになるのですよ。

 

□まあこんなもんvs絶賛苦闘対策

さてFC東京ですが、現在のところ7位。個人的な感想としては「まあ、こんなもん」。だいたいFC東京って、こういう順位じゃないですか。アルベル監督についても、新潟時代以来、サポーターへの訴求力は素晴らしかったですが、順位だけみれば「ロケットスタートからの停滞」ってのがデフォルトですし。最近はご時世柄の理由か、あるいは純粋に序列を上げたのか、三田が先発で出るようになってますね。そこには注目したい。

他方の清水、こちらはここ数年のマイナストレンドを払拭することができず、絶賛苦闘中ですね。オシムがジェフの監督になったとき「このチームはここのところずっと低迷していて、そして、その低迷しているチームに最も長く在籍しているのはお前なのだから、お前が最も責任を感じなければならない」と突きつけられたという江尻さんのエピソードを聞いたとしたら、大榎さんはどのように感じるのでしょうか?

 

FC東京が押してるようにも見えた

ともあれ、ピッチに目を向けると、FC東京はいつもの4123。注目すべきは三田が右でなく左のWGだったことでしょうか。飲水タイムくらいに左右が入れ替わりましたが、カットイン系の両WGを順脚のサイドに置いたところに、幅を広く取ろうという狙いが透けて見えます。で、その三田はWGというより、さながらISHのようにリンクマンとしての役割を果たしておりました。その分、安倍がワイドに開いてバランスを取る。そして、ガッツリと乾を封じにいく、みたいな。

翻って清水は442のような4231のようなって感じではありますが、ビルドアップではFWの一角であるカルリーニョス・ジュニオが下がるとともに、Wボランチの一角である白崎が上がって中盤が逆三角形になる。そして乾とピカチュウがワイドで高く張って、4123になります。要するにヴェルディ式ですね。

前半の戦いは、清水の前線がプレスをあまりかけなかったこともあり、FC東京は森重がゆっくりじっくり相手の隙を窺いつつレーザービームでビルドアップしていく。逆に清水はボールを奪うと素早くチアゴサンタナに長いボールを当てていく。ハーフカウンターか、サンタナ任せのロングボールという少ない手数で攻撃を完結させるのが今の清水のスタイルなのかもしれません。で、そういう展開ですので、ボールを持って攻めている時間はFC東京の方が長くなる。長くなりつつも、清水としては想定通りでしょうから、それなりに対応できていて、決定機の数でいえば前半はイーブンに近かった印象があります。

 

□清水が快勝

清水って、ブラジル人監督になったのだから、「あまりポジショナルとか、そういう感じではないのかな」とも思ったのですが、しっかりとした5レーンサッカーをやっておりますね。役割分担もわかりやすくて、とりあえずサンタナがターゲットになる。ほぼ負けないのがえげつない。で、そこから白崎・乾・松岡の日本人選手が状況を作って、で、ブラジル人が仕留める、みたいな。実際にカルリーニョス・ジュニオの先制点はそういうパターン。

先制してからのゼ・ロベルト監督の動きも速い。早々に北川とホナウドを投入します。前線で追いかけまわせる北川を入れてファアチェックを強化するとともに、Wボランチには守備に特長のある2枚を並べる。狙いは明確です。もちろんFC東京のアルベル監督も動く。三田からレアンドロへのスイッチ。三田がいるときは彼がビルドアップのスパイスになって複雑なバリエーションが発生していたのですが、そこをレアンドロに替えることによって、ビルドアップが極めて単純化する。

それはそれで健太トーキョーの頃からの武器なので迫力はありましたが、結果として立田・鈴木を中心とする清水守備陣を崩すには至らず。逆にセットプレーの流れからサンタナにダメ押しのとなる2点目を奪われてしまい、勝負あり。清水としては立田と鈴木のコンビでCBを固定できれば相当大きいですので(ヴァウドが悪いわけではない)、そういう意味でも大きな完封勝利だったのではないでしょうか。