大人になった?シュタルフ〜SC相模原vs松本山雅(10/19)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□蕎麦ダービー?
SC相模原松本山雅、、、もう緑ですよね、チームカラーが。その時点でダービー、四の五の要らない。緑といえば、自然豊かな部分でも両クラブのホームタウンは似ています。松本は言わずと知れた北アルプス。ローカル線とバスを乗り継げば、そこには上高地がある。途中でY字に折れていけば乗鞍岳もある。対する相模原もナメてはいけない。なんせ陣馬山があるのですから。京王グループが総力を結集して開発したハイキングコース、それが陣馬山です。
松本市ではないですが、長野市を中心とした北信に対して松本市を中心とする南信には諏訪湖もありますよね。子どもの頃に両親に連れて行ってもらった記憶があります。しかし相模原市もやっぱり黙っちゃいない。相模原市には泣く子も黙る相模湖があります。ついでにSPLこと相模原ピクニックランド(旧称)もある。ちなみに高尾山を南西に下山した先が相模湖。その相模湖周辺にも高尾山にも蕎麦屋が多い。そういう意味では誰が何と言おうと蕎麦ダービーでもあるのです。

□こんなところで6ポインターしてる場合か
さて、8時ちょうどのあずさ2号で乗り込んできたに違いない山雅は、ここ5試合の成績が1勝1分3敗で、順位としては15位。どう考えても期待を裏切るシーズンになっております。率いるのは横浜FCのレジェンドこと早川知伸。それにしても山雅は転げ落ちましたね、坂道を。坂道コロコロです。のちの坂道コロンブスです。ほぼ反町さんの独力でJ1の座まで登りつめたということを、その後の歴史が証明してしまっております。
迎え撃つ相模原も、逆の意味で負けていない。ここ5試合の成績は0勝1分4敗で、順位は14位。つまりこの試合、14位と15位の6ポインターなのですよ。こんなところで6ポインターしてる場合か。まだ日本にポジショナルが珍しく、対応策もフォーマット化されていなかった頃のシュタルフは名将でしたが、それはYSCCがシュタルフの社会性なき振る舞いを許容していたからとも言える。日本のルールを守らなければならないクラブでは良さが出ないのかもしれませんね。

□一気呵成をしのいだ先
というわけでピッチに目を移します。まずは山雅ですが、ボランチが安永と山本康裕のコンビなのか。実力者を揃えたな。ボランチコンビの脇には小川大貴も控えている。ほのかおるジュビロ臭。前線にはエスパルス出身の滝。ほのかおる静岡臭。長野県と静岡県、もはやそれはフォッサマグナですやん。ここを境に自然の生態系も微妙に違ってきて、それらを背景に歴史的な文化も違うのか?
一方の相模原ですがシュタルフ得意の352ではなく3421、山雅とはミラーゲーム状態です。スタメンの顔ぶれを見ていると、、、うーん、加藤大育かな。J2に上がって、J3に降格しているうちにすっかり面子が変わりましたので、ずっと相模原にいる選手って、この選手くらい?現状のMr.相模原と言って良いでしょう。この試合ではロングスローの投げ手として何度も何度もタオルでボールを拭いておりました。
ともあれ前半の攻防ですが、キックオフ直後は山雅が一気呵成。最初の10分の支配率は90%くらいあったのではあるまいか。その後は徐々に平穏を取り戻し、前半の45分をトータルで見れば決定機は相模原に多かったかもしれません。構図としては、山雅はボールを持ちたい感じですね、ポゼッションスタイル。対する相模原は、というかシュタルフはポジショナル風味の裏抜け最小手数サッカー。なので、決定機が相模原に多いのも、よくある構図ともいえる。

□ワンソーラーズ陥落
後半に入ると間もなくスコアが動きました。カウンターのチャンスで杉本が抜け出すとアウトサイドでゴール前に流す。一見ミスキックに見えましたが、狙い澄ましたスーパーアシストだったらしく、中山がダイレクトで悠々と合わせます。先取点は相模原。こういう裏返しはシュタルフの本領発揮。メインスタンドから久々に間近のシュタルフを眺めていたのですが、知らないうちに大人になったじゃないか、シュタルフ。フォースオフィシャルに悪態をつかなくなっていた。
追いかける展開となった山雅の早川監督は後半の19分に2枚替え。合わせてCBを1枚減らして4バックとしました。ファイアーするには少し早かったかな、早川だけに。これ以降、中央突破の攻め急ぎが目立つようになりました。なまじ山本康裕のパスが通るばかりに中央突破偏重が止まらない。そして、さらにそこに相模原GKのバウマンが立ちはだかる。バウマンは最後までゴールマウスを守り切り、相模原が逃げ切りに成功しました。
ちなみに、この試合の観客入場数は3200人ほど。相模原の動員力としてはこれくらいなのですが、相手が松本だとアウェイ客がもっと入って数字が跳ね上がる印象もあります。さしもの松本山雅も、J3での足踏みが続く中、動員力に翳りが見えてきたのでしょうか。心なしかキックオフ直前のワンソウルのボリュームの小さくなっていたような。山雅には再び松本ワンソーラーズとしてJリーグを賑わせて欲しいですね。