浦和LがINACを正面から上回った試合〜INAC神戸レオネッサvs三菱重工浦和レッズレディース(5/14)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□QR発券とは

いやあ、うすうす嫌な予感はしてたんですよね。いかにも「慣れてません」ていうパターンの運営だろうことは、千駄ヶ谷駅を降りたあたりから伝わってきましたし。入場のさばきが破綻したこの前のヴェルディの試合と同じで、入場ゲートを一つしか開けてない。タダ券ばら撒き集客だと、読めませんからね、実際の入場者数が。しかも、隔週のホームゲームと違う運用だからボランティアを揃えるのも難しいとくれば、そうなるのでしょう。

でもね、、、待機列に並んで、手荷物検査も終えて、チケットのもぎりの段階で初めて「QRはテントで紙チケットに交換の上、並んでください」と知らされるのはいかがかものか。待機列に並んでいる段階で注意を喚起しろよ、と。女子サッカーの試合も年に数試合は見るのですが、例えばベレーザの場合、LINE発券でそのまま入場できるのですよ。他のチームでもそのまま入場できない場合は、そもそもQR発売してないってことが多い。ってことを踏まえれば、もう少し、QR組への現場でのアナウンスに気を配ってほしかった。タダ券の一見さんだけとは限らないのだから。ついでに言えば、スタジアムの入退場も、入場はBゲートで退場はFゲート(Dだったかも)。Bから入ったからBから出るのか思って来た方向に歩き出してしばらくしてから、「ここから先は通り抜けできません」って言われる。こちらは少数精鋭の係員が頑張って叫んでくれてましたけど、正直、喧噪にかき消される。何よりも看板やピクトグラム的な視覚による「出口はこっち方向ですよ」掲示がないのが大問題。……控えめに言って、運営は褒められたものではなかったかと思われます。。。

 

□間の悪さ

しっかし、ハレの新国立決戦が、まさか優勝が決まった段階での実施になるとは…。もうね、INAC、圧倒的すぎたでしょ。川澄とかが全盛期だった頃の第一次黄金期の強さを完全に取り戻した。結局は星川さん(元イケメン)の手腕が凄いって話なんだろうなぁ、元イケメンだし(大事なことなので繰り返しました。現ブサメン日本代表のワタクシとしては、せめてイケメンに嫉妬しない心意気だけは堅持したい)。それにつけても漢前田とは何だったのか?

相手の浦和Lも2位が確定ですかね。1節早ければ「シーズン終盤の首位攻防戦を新国立で迎える」という最高のシチュエーションだったんですね。皇后杯も制した浦和Lを率いているのは楠瀬監督、手腕は確かです。数年前の不祥事的に女子チームを率いるのは如何なものかとも思われましたが、しっかり良いチームを作り上げました。飲み会でハメを外しすぎてはいけないということですね。明日は我が身、くわばらくわばら、細心の注意をせねば。

 

□両チームともクセが強いんじゃ

INACのスタメンの並びを眺めると、西川彩華が右CBで使われてました。ジェフL時代のイメージではボランチ。なので稲本や福西を最終ラインに落とす感じですかね、現代表で言うと遠藤航とか旗手とかをCB起用するのに近いかな。それから中盤逆三角形のアンカーが成宮。で、ISHが中島と伊藤。成宮もどちらかというと前線寄りの中盤だったような。対する浦和Lは清家が右SBではなかった。水谷がSBでしたが、じゃあ清家が右SHかというと、そうじゃなくてツートップの一角のように見えました。流れのなかで猶本がトップ下、清家が右サイドってシーンも少なくなかったですけどね。

 

□ハイプレスがポジショナルを凌駕する

で、清家のFW起用は的中して、スピードで右サイドを何度も崩して、前半終了間際には、右での崩しから最終的には安藤が先制のゴールを決めました。澤穂希宮間あやが来場していた試合で世界一メンバーの安藤が決めるというのも、なかなかよくできたストーリーです。

構図としては、わりと前半からタイムアップまで同じような感じでしたね。INACは丁寧に配置を作ってから縦に長いパスを出して、それが通れば攻撃に移行するという、最近はやりのパターン。それに対して浦和LはINACの配置ができる前にハイプレスで潰しにかかるオシムパターン。そして、浦和LのハイプレスがINACのポジショナルを凌駕する、そうい試合だったと思います。

 

□浦和Lが上回る

さらに攻撃についても浦和Lは、INACの嫌がることをやりきった。浦和の中盤(+清家)はかなり流動的に動き回る。いかに最終ラインからをボール引き出すかって部分を相当に重視していて、そのための流動性かと思われるますが、そのような変幻自在にはツボを押さえるクレバーさもあって、中盤逆三角形352の弱点を突き続ける。すなわち浦和L中盤の選手が入れ替わり立ち替わりINACのアンカー脇(中盤逆三角形の弱点)に顔を出して押し込みつつ、忘れた頃に清家とかが忍者のようにWB裏(3バックの弱点)を突いていく。山下の横っ跳びファインセーブに阻まれたものの、遠藤優がPKを奪ったのもWB裏のバイタルからペナにドリブルで進入したことで発生したファールでしたし、優勝が決まってINACが落ちていたことを差し引いても、浦和Lは今シーズンやってきたことが間違いじゃなかったと再認識できる快勝となったのではないでしょうか。