ベレーザの貫禄を長野の勝負強さが相殺する〜東京NBvsAC長野(6/3)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□略称に慣れない

にしても「東京NB」って、、、いまだに慣れませんね、.WEリーグ参入後の略称に対して。基本的には「ベレーザ」と略称されていたチームの「ベレーザ」が「B」ですからね。なんだよ「NB」って。ネイビーブルーか?オリンピックとかでの各種競技アメリカチームのユニフォームか?ついでに言えば「AC長野」にも少し違和感が。もちろんAC長野パルセイロレディースなんで「AC長野」で真っ当なんですけど、「長野L」とか「パルセイロL」の印象が身についてしまっていて。こちらも「AC」って何だ?オールコートか??果敢にオールコートプレスをしかけるのか⁈さらに加えれば「.WE」って、いつまで経っても永遠に煩わしい。「Wリーグ」とか「WEリーグ」とかの権利を取れなかったのは分かるのですが、「そのうち慣れるかな?」って思っていた「.(ピリオド)」に全く慣れない。

 

□ともにそれっぽい順位

シーズン間オフより長そうなウインターブレイクで意味がわからなくなってますけど、今シーズンも残り2節みたいです。ベレーザは3位。女子サッカーにも世界化の波が押し寄せていて、その影響を最も強く受けているチームとしては最悪ではない順位と言えそうです。そして順位にかかわらず次から次へとミドルティーンの若手が試合に絡んでくるのが読クのイズム。ヴェルディの方は城福さんになって、最近少し雰囲気が変わってきましたけど、尖ったタレント輩出機関として頑張ってもらいたいところ。

アウェイの長野Lは試合前の順位で7位、だいたい6位〜9位(なんか新日本プロレス田口隆祐みたいですが、そこは気にしない)あたりでフィニッシュするのかな?プロビンチャとしては上等な部類でしょうか。プロビンチャって表現するのが適切かどうかは分かりませんが、上位に付けているは(どれくらいスポンサードしてくれているかはともあれ)、わかりやすく親会社がイメージできる主に首都圏のチームばかりですからね。頑張ってます、長野。

 

□ビエリとデルピエロ

さて、オンザピッチ。ベレーザのシステムは基本的に4123だとは思いますが、この日はISHの一角が小林里歌子だったので4231っぽくも見えた。いずれにしても5レーンなのは間違いない。守備に目を転じるとCBが坂部と宇津木瑠美のコンビ。おおむね同じ髪の長さ、かつ大きなポニーテールなんで後ろ姿が似ている。立花兄弟ばりのジェミニアタックをしかけていたのかもしれません。

対する長野Lのシステムは4-4ー2で、10瀧澤莉央と32榊原琴乃の2トップ。「○○莉○」と「○原○乃」の組み合わせなんで足し算すると、だいたい指原莉乃になるわけですが、背番号が10と32なんで、初老の身としてはデルピエロとビエリの2トップのようにも見えてしまう。サッカーの内容は攻守のメリハリがハッキリしている、人数をかけるかどうかの判断が明確なスタイルでした。

試合は藤野のゴールでベレーザが幸先よく先制。あれはループシュートだったのか、クロスのコントロールミスだったのか。往年の明神智和の表現を借りるならば〝シュータリング〟ってやつですかね。とはいえ、好事魔多し。最終ラインで相手を剥がして優位を作るポジショナルの陥穽を突かれます。序盤からビエリ&デルピエロの猛烈プレスに苦労していたベレーザ最終ライン(GK含む)。最相手の狙いに屈する形でつなぎに失敗。10瀧澤の同点弾を許してしまいました。

 

□突き放しては追いつくの繰り返し

とはいえ同点のままハーフタイムを迎えたかというと、そうではなく前半の終わりの時間帯にむしろ背番号以外の要素はビエリそのものである藤野のスピード&パワーなドリブルに後手を踏んだ長野左SB岡本がアフターファール。PKを献上し、それを藤野が自ら本日2点目を決めて、ベレーザリードで後半は始まりました。長野の岡本、その前に他の選手が治療している時間帯、味方から投げ渡されたペットボトルをキャッチミスしてましたし、何かとバイオリズムが悪い時間帯だったのかもしれません。

さて、後半キックオフ。バックスタンドにいたので前半は宮川、後半は木崎が近いサイドになるはずだったベレーザのSB。ところが後半も目の前には宮川がいる。宮川が左にスライドして右SBには山本柚月が入りました。ロミオとジュリエットばりに木崎とはすれ違ってしまったのですが、それはともかく山本柚月、SBにコンバートされたのか。末は高瀬愛実清家貴子か、あるいは博士か大臣か。

そんなことはさておき、試合はスコアが繁々しく動く忙しい展開に。まずは長野がほぼコーナー直接みたいなゴールで同点に追いつきます。最後に途中出場の上田が触った模様。それに対してベレーザは何度か攻略に成功していた右サイドでの崩しから藤野が抜け出し最後は小林が合わせて突き放す。ところがどっこい、長野も根気強さを見せ、試合終了間際にそれはそれは綺麗なショートカウンターからの中央突破を披露すると、これまた途中出場の鈴木がしっかり決めて三度追いつく。暑さと紫外線の影響によるクオリティ低下はあったと思いますが、それを差し引いても魅力のある攻防が繰り広げられた同点劇だったかと思います。

ってなわけで、ベレーザは勝ち点2を失い、長野は勝ち点1をもぎ取った一戦でございましたとさ。