貫禄のスコアレスドロー〜YS横浜vsFC大阪(6/24)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□湊町と港町

ワタクシ(初老)が子どもの頃は、日本で2番目に人口が多いのは大阪府だったんですよね。それが学生時代のどこかで神奈川県が人口ナンバー2になった。そういう意味では熾烈なナンバー2争いですね。大阪はなんといっても天下の台所。江戸時代には蔵屋敷が軒を連ねたスーパー経済都市だったわけですが、一方、その頃の現横浜は鄙びた漁師町。

明治維新の際に東海道から敢えて外すために開港されて以降、近代的港町として発展してきたのが横浜。そんな歴史的背景は「横浜にまさるあらめや」でお馴染みの横浜市歌で謳われております。あの歌詞の内容って、徳川家康が江戸を開発したエピソードに似てますよね。同時に「われは海の子」の世界観にも似てる。主に「苫屋(とまや)」というワードが、ですけど。

 

□どちらも好調

そんな苫屋日本代表ことYS横浜は、ここのところ上昇曲線。直近でYS横浜の試合を見たのは4月8日の鹿児島戦で、その際の記事に「勝ててないですけど、そこまで心配にならない感じです。」と書いたのですが、恥をかくことにならずに良かった。「ほれみたことか!やーい、やーい!おっほほーい‼」くらいのご満悦です。ただ、心配な点もあって、それは星川監督の体脂肪やコレステロール値も上昇曲線を描いていそうなところ。INACを率いているころはスラッとしていて、高木琢也風のイケメンだったのに……

アウェイのFC大阪も好調です。特に6月に入ってから3連勝。昔、校長先生とかが長い話のなかで言っていた「月が変わって、ツキも変わる」ってやつでしょうか。ちなみに率いているのは志垣良監督なのですが、Wikipediaで調べたところ、宮原・金古・千代反田とかと同期の東福岡最強世代なんですね。現役次第はJリーグではなくイギリスの下部リーグで奮闘していたとか。先進的かつ厳しい環境で揉まれる中でサッカーに関する見識を深めたということでしょうか。

 

□ポジショナルvs〝剥がす力〟

さてオンザピッチ。YS横浜は、またシステムを微調整しましたかね。WGを最終ラインに含めると、5131みたいなところが感じ。中盤から前は富士田がアンカーでその前に左から道本・田原・佐藤と並んで、最前線が福田。で、両WGが中里と柳ときたもんだ。サイドを起点に、そこからクサビを入れていくとか、そういった狙いでしょうか。

対するFC大阪は、舘野俊佑がいるんですね。ヴェルディ育ちの守備的プレーヤー。世代的には竹内涼真とかとボールを蹴ってるんじゃなかろうか。この日は左SBとして柳と丁々発止してました。そんな舘野率いるFC大阪は、前線のフリーランが組織的というか、妙にハイボールに強いというのが第一印象だったのですが、ある意味ポジショナル的要素があって低い位置で我慢強く相手のバランスを崩していって、行けるってなったら一気にゴール前にストーミングするスタイル。前線のフリーランがムダ走りにならないのも、このあたりの習熟度によりそうです。

そして、そんなFC大阪の〝剥がす力〟が発揮され出したのは前半も30分を過ぎてから。それまでは、どちらかというとYS横浜の方がイニシアチブを握っていたのですが、前半30分くらいになると、FC大阪がYS横浜の隙を見計らって揺さぶりまくるという展開に。40分には、あとは謎のカメルーン人ことジャン マリー ドングーが押し込むだけというスーパー決定機を迎えましたが決めきれず。スコアレスのまま前半は終わりました。

 

□見応えある応酬

後半になってYS横浜は2列目の並びを換えましたかね。佐藤を真ん中に置いて、見ようによっては福田と佐藤が縦関係気味の2トップになっているようにも見えました。その微調整が奏功したのか、単にサイドが近くなって見やすくなったってだけなのか、とにかく後半は道本のキレキレっぷりをずっと見せつけられてました。凄いですね、道本。いつもあれくらいできているのであれば個人昇格も十分ありえそう。フィジカル面に不安がありそうですが。

試合としては、後半も引き締まった応酬でしたよ。トータルで評価するなら、パスワークについてはYS横浜の方に分がありました。後半のポゼッションは圧倒的にYS横浜だったのではないでしょうか。それに対してFC大阪は、とにかくフリーの選手を作るのがうまい。攻撃に移ったときには、必ずフリーの選手ができている。なので、相手陣地でプレーする時間は短くとも、一方的にボコられているという感じではなかったですね。

とはいえ、結果はスコアレスドロー。それぞれ守備陣も頑張ってました。YS横浜でいうとGKの児玉。彼は攻守に安定感がありますね。ポジショナルですからボール回しにも参加しますが、そこでヘンなミスをしないですし、セービングでも飛び出しを含めて判断ミスがない。反対にFC大阪は、GKなりDFなりが奮闘したというか、とにかくゴール前の秩序が鉄の結束を誇っていた。YS横浜がクロスを入れても入れても、いとも簡単に弾かれてしまう。真ん中にクサビを差しても、組織が乱れない。スコアレスドローでしたが、ともに貫禄を示したスコアレスドローだったと思います。