□サッカーミュージアム
初めて訪れてみました、サッカーミュージアム。JFAハウスは売りに出すんでしたっけ?ってことは、状況によっては急展開気味にサッカーミュージアムも閉館してしまう可能性もありますよね。っていうこともあったのですが、オシムの追悼展示を終了未定でやるっつうんで行ってみたら、どうやらすでに終了していた模様。探せなかっただけかな?いや、けっこうしっかりキョロキョロしたから終了していたのでしょう、たぶん。
一応、有料展示も見てきましたよ。日本サッカーというか、日本代表の歩み。歴代代表のフォーメーション図ばかり見ていたのですが、WMの時代って長いんですねぇ。20世紀の第2と第3四半世紀は、ほぼWMって感じなのか。それから、代表にデビューした頃の相馬直樹って、SBではなくスイーパーなんですね。3フルバックのさらに後ろにいる、いまや死滅した謎のポジション。
□宿命のライバル対決
さて、ホームの町田ですが、ロケットスタートを切った後は長期停滞中。ボロボロって感じでもないですが、着実に順位を下げてしまっている状態。この試合のキーマンはチョンテセでしょうか、古巣との対戦ですし。チョンテセがクローザーではなく先発なのだから、このポジションは人材難なのか?アラウージョは何してるんだ?ドゥドウの使い勝手については甲府時代と大きくは変わってない模様。
アウェイの新潟は好調ですね。好調というか、もはや驀進してますね。サクラバクシンオーみたく、長い戦いは無理ですってことにならないことを祈る。ちなみに新潟のレジスタは高、町田のレジスタは高江。よく似た名前、同じポジションでよく似たプレースタイルの二人がガンバでダブついていたわけですが、新天地では両者ともすっかり中心選手で、背番号も8番同士。注目のマッチアップです。ところでガンバには他に高尾とかもいたけど、元気にしているのだろうか?
□町田が良かった立ち上がり
この日の町田は完全なる3421でしたね。前に観戦したときは3421とも4231ともつかない曖昧な形だったのですが、この日はきっちり5ー4のラインを作っていた。その上で、チョンテセのポストワークを生かそうというところで意思統一が図られていて、どうやって攻めたいかはスタンドまでしっかり伝わってきたので、相対的にストレスフリーだったかも。
対する新潟は、翁長とイッペイ・シノヅカが接触プレーとなったときに少しイッペイが危険な感じのアクションになってしまった。それに対してそばにいた町田の高江が激昂すると、イッペイも応戦して一触即発な雰囲気になる。ってところで現れたのが高ですよ、高が高江を宥めておりました。十代をともに過ごした信頼感みたいなのが垣間見えて、青春って良いなぁ、と。チームとしては、悪くないまでも良くはないっていう新潟の前半。ポジショナルから相手の穴を作るまではできるのですが、そこを突くパスの精度が足りなかった。リズムなりテンポなりに技術が追い付いてないというか、そういう感じ。
□町田の先手
とにもかくにも、キックオフから冴えまくっていたチョンテセのポストワーク。高さと強さがえげつない。ということで舞行龍がハードに潰しにいったのですが、それがイエローカードになる。前半のうちに相手CBにカードを出させたのだから、その時点でチョンテセは及第点の仕事をしたと評価できる。しかも、それで得たフリーキックを山口一真がスペシャルなキックで直接決めてしまったのだから、町田としてはしてやったりでしょう。
後半に入ってもチョンテセが輝く。町田が新潟のお株を奪うような相手剥がしのパスワークを発動させると、左サイドを太田が爆走。キーパーが弾いたボールがチョンテセに激突してゴールイン。町田の追加点となりました。いわゆる「そこに詰めてたのが偉い」っていうゴールです。
□歯がゆい新潟
新潟は星雄次が先発してましたね。しかもサイドではなくボランチで。わりと悪くなかったかも。ふらふらとスペースを見つけては、ゆるふわなプレーをする。なんというか、かつて柏で大谷とコンビを組んでいた頃の栗澤僚一のよう。視野も広いし、ボールも失わないけど、そこにパスを出すまでのモーションでモタついて、そこを割り引くとちょうど及第点になる感じが栗澤僚一。ちなみに星雄次はゆるふわでしたけど、新潟のゴール裏はアグレッシブでしたよ、町田の選手へのヤジが。ブーイングをこらえただけでも大人になったんでしょうか?
まあ、新潟サポとしてはフラストレーションも溜まりますわねぇ。特に後半はけっこうな時間にわたって町田を押し込んでいたのですが、そこからのアイデアというか、エリア内での高さと強度が足りない。っていうことで442にはしてみたものの、そうすると今度は中盤での攻防における勝率が下がってしまう。終盤になって救世主のように深津と交代した町田CB菅沼の奮闘も相まって、なかなか新潟は町田を崩せない。町田的にはロスタイムにPKから1点差に追い上げられたものの、まずは内容の伴った勝利だったと言えるのではないでしょうか。