サヨナラ同点ホームラン〜YS横浜vs八戸(7/28)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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日曜日は三ツ沢です。ホームはYS横浜なわけですが、YS横浜といえば、フォーエバーで辻正男。その辻正男、また大怪我をしたみたいですね。ホント、もってない。YS横浜で大活躍して、より待遇の良いクラブに移籍すると、必ず怪我をしたり、チーム自体がズタボロでそもそも本領発揮する環境でなかったり、「全身全霊のプレー、自分のできるマックスのプレーを尽くしましたが、相手DFには通用しませんでした」って経験をできないまま現在に至っているのではなかろうか。

相手はヴァンラーレ八戸。八戸といえば“南部と津軽”のうちの南部。ラインメール青森でなく、ラインメール弘前だったら、ダービーとか、凄ぇんだろうなぁと下衆の勘ぐりをするのはワタクシだけでしょうか。ワタクシ的に八戸といえばフェリーに乗るところ。八戸から苫小牧へのフェリーは便利です。ただ、東京〜名古屋の夜行バスと同じで、一眠りするには時間が足りません。ちなみに夜行バスの東京〜大阪と、飛行機の成田〜西海岸が、だいたい同じ所要時間です。

 

最近はなぜか逗子にはまっていて、この日も横須賀線で赴いてみた。京急でも良いのですが、京急の運行体系、特急とか急行とかがどういうパターンなのかが今ひとつ理解できず、品川〜蒲田間の非特急停車駅から乗ると異様にイライラするので、比較的シンプルなJRで。んで、ホントなら別の店をチェックしていたのですが、うっかり店構えを早とちりしてしまい、「三三五五」という沖縄料理系のカフェでランチ。結果おいしかったので、なんら問題はない。

わざわざ逗子に来たのも、未踏の地である葉山に足を踏み入れるため。「よ〜し、葉山の御用邸を見学しちゃうもんね!」と意気込んだところ、まさかの……、いや、当然にも当然のことながら、そうそう気安く一般人が入れるわけもなく、スゴスゴと25分くらい歩いて森戸神社へ。隣は森戸海岸。森戸神社で敬虔な神仏習合教徒っぽくお参りをすれば、自動的に森戸海外で繰り広げられている湘南の真夏を体感できるシステム。生まれ変わったらパリピになります。

 

そんな思いを抱きながらニッパツに到着し、キックオフ。YS横浜は、なかなか面白いシステムですね。たぶんスターティングポジションは中盤ダイヤの442。この時点で21世紀になってからは珍しい。でも、ほんとの面白さは攻撃にトランジットしてから。まずでダイヤの左右が張り出して4トップ気味になる。そして、両SBの2人ともがアラバロールをしてトリプルボランチっぽくなる。攻撃時のフォーメーションは2314になるのです。

対する八戸ですが、正直、知らない選手ばかり。申し訳ない。知っているのは9番の上形くらいかな。長崎で奮闘してましたよね。逆に10番の新井山は完全に初見。10番なのに。元J1とかJ2が少ない、そういう選手層。でも、ちゃんとサッカーをやっているのですよ、これがまた。なんせ、監督さんが藤枝を率いていた大石さん。芸術家的なエレガントさはありませんが、職人的にきっちりチームを作ることに定評がある指導者なんで、ソリッドなカウンターを繰り出していましたよ。

 

特に目立っていたのが20番の三田ですね。この選手は前半だけで2〜3回裏抜けから独走状態になったのではあるまいか。ボールを持ちすぎてシュートチャンスを逃してしまうことくらい大目に見ましょう。それから、もう一つ目立っていたのが、大石監督のいい人加減。この日は暑くなったので給水タイムがあったのですが、そのときの大石監督ったら、ラインズマンにもボトルを手渡してあげていたのですよ。イメージばく上がりです。

後半に入って、スコアが動きます。吉田が蹴ったコーナーキックに進が合わせました。それにしても吉田のポジショニングは捕捉できなかった。たぶん左SBだと思うのですが、YS横浜にはSBという概念がそもそも存在しなかったのかもしれません。ともあれ、八戸はリードを許しました。なので、必死に反撃を仕掛けるのですが、どうにも判断スピードが遅い。だから、状況が厳しくなってミスも出る。わりと八方塞がりだったのですが、それでも途中出場の高見が奇跡のサヨナラホームランを放り込み、勝ち点1をもぎとりました。

 

この試合、ハーフタイムに売店に行ったところ、生ビールが売り切れておりました。つまり、想定(=通常)よりたくさん売れたということです。前日に台風(関東に辿り着く前に力尽きて熱帯低気圧に)が颯爽と通り過ぎていき、ようやく夏全開。7月下旬らしい暑さとなったことの影響が主要な原因かと思われます。

ただ、それに加えてアウェイから駆けつけたサポーターがそれなりに多かったということもあるような気がします。それで、若かりし頃、上京したての時期に抱いた感覚が戻ってきました。それは「関東と東北って、近い!」という感覚です。西日本の人間の感覚だと、東北って九州みたいなイメージで、京阪神と九州がそうであるように、関東と東北って別世界だと思っていたのですよ。ところが、特に東北人の皮膚感覚だと、東北と関東の関係は、北陸と京阪神みたいな感じらしい。なので、横浜くらいならたくさんサポーターも来る。何より首都圏在住の東北人って、非常に多いのだと思われます。ってことを再認識した生ビール売り切れでした。