左から切り替えしてシュート打つ同盟〜YS横浜vsG大阪U23(3/31)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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この日は都内近郊に戻って三ツ沢。YS横浜です。今シーズンから新たな指揮官を招聘した両チームの対戦となりましたが、YS横浜の新指揮官は「シュタルフ 悠紀リヒャルト」。……「シュタルフ」⁈ そして、「リヒャルトシュトラウス」⁇ ど、どうした? 長谷川アーリアジャスールとか熊谷アンドリューとかハーフナー・マイクとか横浜伝統の系譜か? あるいはキャンドルじゅんみたいなことか⁇

対するG大阪U23の新指揮官は、あの森下仁志です。世間で揶揄されるほどダメな指導者とは思いませんが、現役時代に熱血キャプンテシーで鳴らしたフットボーラーって、トップチームの指揮官としては微妙に終わることも少なくないような。他方、森下さんみたいな熱血漢タイプは、昭和の名作「スクール・ウォーズ」の例を出すまでもなく、育成年代では結果を残すような気がしないでもない。都並さんなんかは、まさにそういうイメージ(ただし、都並さんについては浦安で成功してくれるものと信じている)。

 

■前半

三ツ沢に向かうとき、多くの人は横浜駅からバスに乗るかと思います。ワタクシは岡野町から乗ることが多いのですが、ともあれ、路線バス。そうすると途中のバス停が「浅間下」とか「北軽井沢」とかだったりする。「いったい、どこの群馬県と長野県の県境地域に迷いこんだんだ?」ってな気分にさせられる。その気になれば、付近に草津温泉とか伊香保温泉とか四万温泉とかが湧き出す可能性も、ワンチャン、あるのではなかろうか?

そんな浅間下に「グリルアラベル」というハンバーグが美味しいお店があるというので試合前に立ち寄ってみた。マスコミなんかに取り上げられることもあるらしく、「ももクロ」の「れに」さんのサインが飾ってありましたよ。本体の文様はともかく、その下にわかりやすく「ももいろクローバーZ」と楷書を添えてくれるのがありがたい。で、ここのハンバーグ、まじ、旨い。元祖(か、どうかは存じませんが)、溶ける系のハンバーグ。店のオススメは塩コショウで食べることで、実際にそれが非常に美味。満足感に包まれてスタジアムに向かい、キックオフ。

 

ピッチを眺めるとYS横浜は、一見すると4123に見えたのですが、奥田を頂点とするダイヤモンドの442でスタートしていたように思います。アンカーはリンジェ・ジャブラニ南アフリカワールドカップのときの公式球の名前が「ジャブラニ」だったような。ってことは日本でワールドカップをやったらボールの名前は「山田」とか「太郎」になるってことかい? それはともあれ、前半途中からは奥田と長澤(左SHスタート)がポジションを入れ替えて、長澤はCFの高さにいたので、4123にシステム変更したかもしれません。

対するG大阪U23はオーソドックスな442。食野と高木が2トップ。森保ジャパンのイメージでは鎌田と南野の2トップに近い感じ。で、ボランチコンビは高江と市丸で、こちらは往年のFC東京における米本と梶山のコンビに近い。

 

■後半

試合はキックオフ早々ファーストアタックで動きます。決めたのは食野。文字的には「倉野」と見分けが付かないし、読み方は「飯野(めしの)」。難易度の高い名字の選手です。さらに電光石火は続き、中村敬斗も決めてG大阪U23がリードを広げます。「これは一方的な展開になるのかな〜」なんて思ったりもしたのですが、そこはシュタルフ悠紀リヒャルトが黙っちゃいない。フォースオフィシャルに文句を垂れまくっているうちに徐々にYS横浜が押し返し、30分頃からはYS横浜のペースでハーフタイムを迎えました。

後半に入っても構図は変わらず。攻めるのはYS横浜だけれども、点を取るのはG大阪U23。3点目はそれまでほとんど目立ってなかった福田が忍者のように現れて奪ったもの。なぜ福田が目立たなかったかというと、福田は右サイドでG大阪U23の攻撃は左サイドに偏っていたから。もうね、食野とか中村敬斗とか高江とかが「左から切り替えしてシュート打つ同盟」を結成しているのですよ。その「左から切り替えしてシュート打つ同盟」の領袖たる食野と食野2号(弟)もゴールを奪い、5ー0の大差がついた一戦となりました。

 

そんな「左から切り替えしてシュート打つ同盟」の一角を占めていたのが中村敬斗。絶不調期ガンバの指揮官であったクルピの寵愛を受けたことでサポーターから厳しい視線にさらされることもありましたが、確かにダイナミックでエレガントで、しかも、しなやか。「雑で荒削りな部分が修正されれば(はあと)」とクルピでなくとも期待したくなる気持ち、わかります。

もう一人、「左から切り替えしてシュート打つ同盟」から高江麗央も取り上げたい。先にも簡単に触れて「米本みたい」と言いましたが、もっと適切な例が思い浮かびまして、北澤豪に近いような気がする。攻守にアベレージが高く、驚異的な運動量でボールに絡みまくる。惜しむらくは北澤の髪型が「そのソバージュ、なんとかならんのか!」と思われていたように、この選手も「そのチンピラ金髪、なんとかならんのか!」ってところまで共通していることでしょうか。