□不調と好調
え〜と、YS横浜ですが、ここ5試合の成績は2分3敗で15チーム中14位。J3の中でも特にアマチュア属性が強いクラブなので仕方ないところで、そこはリヒャルト監督も理解しているところでしょう。ただ、この間、2得点4失点であることについては不満もあるかもしれません。「ほわ〜いジャパニーズFW‼ なんで君たちは枠内にシュートが打てないの? そもそもシュートを打たないの⁈」ってなっているかも。
アウェイの宮崎は、J3初年度だというのに好調ですね〜。ここ5試合の成績は4勝1敗です。しかも8得点5失点。基本的には2ー1で勝つサッカー。「1点差で勝っている」というより、「複数得点して、1失点しかない」と考えると、ものすごく立派です。監督さんはJリーグ創世記のアントラーズを支えた内藤就行。僚友の奥野僚右が群馬で悪戦苦闘しているのとは対照的でございます。ちなみに鹿島関連では秋田さんや相馬さんも絶好調ですね。
□変則とオーソドックス
今シーズンのYS横浜は中盤がダイヤモンドの442であることが多いように思いますが、基本的には流動的。この試合でも中盤ダイヤの442にも見えて、でも3412にも見える。土舘が最終ラインに落ちたり、両WBの船橋と一宮の位置取りが非対称だったりしてなかなか難しい。とりあえずナンバー10の柳はワイドのプレーヤーとして固定されているらしい。
対する宮崎は、オーソドックスな中盤ボックスの442。好成績な理由もよく伝わってきて、とにかく攻撃において、「やりきる」という部分が徹底されている。中央からアタッキングサードに侵入したらシュートを撃つ、サイドからアタッキングサードを攻略したらクロスをガシガシ入れる。それから、高い位置でのパスコース限定が上手い(=ポジショニングが良い)ということか、相手のパスをヌルって奪っちゃうんですよね。気づけばチャンスになってるみたいな。
□テゲバジャーロの完勝
とにもかくにも「撃てる場面では絶対に撃つマン」集団となっている宮崎は、その狙いの通りに先制します。ペナ角でボールを受けた左SH渡邊が思い切りのよいシュートを叩き込んでテゲバジャーロが先制。追いかけるYS横浜も決して悪くなかったのですが、カウンターのチャンスでモタつくというか、宮崎とは逆にシュートへの爽快感が不足した前半戦となりましま。
後半に入っても構図は変わらないまま時計の針が進むと、宮崎にダメ押しゴール。お手本のような綺麗なカウンターから最後は藤岡が決めました。背番号11の選手が決めたのだからチームは盛り上がる。宮崎はさらにサミュエルを投入して圧力を高める。YS横浜もピータゼンやオゴチュクウを投入し返します、ホントは田場ディエゴも投入したいところですがベンチ外。結局、スコアを動かすには至らず、宮崎の完勝となりました。
□シュートへの意識問題を再考する
それにしても、とにかく宮崎はシュートへの意識が高かった。誰だったかは失念しましたが、もはや出し手がパスを出す前からシュートモーションに入っているんじゃないか?ってなシーンもありましたし。あと、全体的にシュートが下手に見えるですよ。これは決して悪いことではなくって、「上手にシュートを撃てそうな状況でなくとも、まずは撃ってみる」という意識が徹底されているから発生するんだと思われます。素晴らしいですよね。「日本人は失敗を恐れるメンタリティだから、無理やりなシュートを撃とうとしない」と言われたりしますが、指導者が覚悟を決めて、「どんな態勢でもシュートを撃てば褒める、逆に確率が高まるからってパスに逃げれば、結果的に得点に繋がったとしても苦言を呈す」をブレずに徹底する胆力を持てば、釜本2世だって夢ではないのかもしれないな、とちょっぴりだけ思いました。
□試合後
さて、13時キックオフって、けっこう困るんですよね。試合終了が15時という、夕食までには少し時間があるけど、どこかに足を運ぶには遅いっていう絶妙に中途半端な時間になる。とりあえず、三ツ沢公園から横浜駅方面ではなく、横浜翠嵐高校とかがある方向へと歩き出す。高島山公園というところからの眺望が良いと聞きまして。確かに町を見下ろせて、良い景色でした。方向的に海は見えなかったけど。
そこから元町・中華街へ。夕食は中華街かなぁ、と。中華街って、ワタクシ的にはランチのイメージなんですが、夜も良いですね。疫病の影響だからか、空いていましたし。お酒、飲めないじゃないですか。だから酒場には行けない。となると定食を出してくれる店ということになって、っていう条件を完璧に満たすのが中華街。とりあえず魯肉飯のセットを食べてやりましたよ。バカみたいにデカいファミチキみたいなのも流行っているらしく、そのテイクアウトも魅力的でしたが、次回にとっておくことにします。