池袋!〜YS横浜vs熊本(7/7)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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もう、ホントね。クセになるというか、中毒性があるというか。ってのが、今シーズンのYS横浜に対する印象。厳密にはYS横浜のリヒャルト監督に対する印象。もうね、「ほわーい、じゃぱにーずぴーぽー‼」つってレフェリーに詰めていく感じ。ニコチンばりの中毒性がございます。

対する熊本は、渋谷さんが「実は自分、歯車がうまいこといってるときは名将なんです!」と言わんばかりに快調。J2からJ3に降格したチームは、そのまま沼にはまり込む傾向が強いのですが、どこ吹く風。なんと4月半ばから10試合負け無しですってよ、奥さん! 大宮の監督に就任してしばらくは良くって、その後は少し精彩を欠いているイメージもあったのですが、「渋谷は死なず」。90年代ほどの輝きを失ってしまっていると地盤沈下が叫ばれている東京都の渋谷も、少しは見習ってほしいです。やまんばギャル、アゲイン!!

 

ともあれ、試合ですが、いやあ〜、YS横浜、なかなかのハイプレスでしたね〜。結論から言うと、いわゆる梅雨寒の気候ってこともあり、かつ、雨で相手の視界が制限されていたことの影響もあるのでしょう、ロアッソを90分間+αに渡って苦しませ続けました。熊本としては、芝のコンディションも含めて厳しかった。というか三ツ沢の芝、なかなか悲鳴を上げてますね。シーズン当初から「三ツ沢を使用するサッカークラブ多すぎる問題」が指摘されていましたし、梅雨時ですし、お世辞にも綺麗とは言えないピッチコンディションでした。

で、熊本はGKがほとんどボールを蹴り出さない。キーパーからショートパスを繋げていくスタイル。YS横浜のハイプレスにハマらざるをえない要素が指折り存在していた。逆に言えば、それだけ熊本が志のあるサッカーをやっているということです。特に中盤でリズムを作ってスイッチが入った時のシュートで終わる率はけっこう素晴らしかったのではあるまいか。後半はグダりましたが。

 

展開としては、まず、前半のうちに熊本が先制します。高瀬がロングシュートなのかシュータリング(出典:いつぞやの代表戦における明神智和のコメント)なのかわかりませんが、ロングシュートだったらファインゴールでした。ただし、YS横浜も怯みません。というか、YS横浜、J3首位のチームを向こうに回し真っ向勝負。カウンターからパスをリズミカルに交換しながらシュートに持ち込むスタイルで、しっかり崩して同点に追いつくと、後半の20分前後の時間帯は、むしろYS横浜が押せ押せだった。バーやらポストやらに3回くらいぶつけたのではあるまいか。

熊本は4123だったと思われますが、定石通りアンカー脇を突かれて、最終ラインに不揃いが出来てしまっていて、四苦八苦しながらもどうにか凌いでいましたが、遂に決壊。YS横浜左SB西山のスーパーミドルが突き刺さります。しかし、熊本は直後にコーナーキックから追いつきます。「スコアが動いてからの5分くらいは注意!」の典型例。そして、その波が収まると再び試合は膠着し、そのままドロー決着となりました。

 

この試合では「熊本が好調であることの要因は何か?」という観点で注目していたのですが、それぞれの一発芸的なストロングが有機的に噛み合っているってのが大きそう。具体的には、まず、CBの鈴木がデカいのですよ。背番号が小さく見えるくらいに。対照的にアンカーの上村は小柄ながらも敏捷性に富み、クルクルと回りながら相手のマークを剥がすのが上手い。

それから三島ですね。後半途中から投入されましたが、相変わらず高い。圧倒的に高い。アジリティや運動量と違って、高さはそうそう劣化しないですからね。この選手の高さについても、適切に活用されてました。そして、何よりも田村翔太の推進力ですよ。もうね、田村翔太を使ってくれているってだけで、ワタクシ的には名将なわけで。守備への献身性とか、何度も動き直す我慢強さ、ポジショニングの工夫、いつの間にか大人なプレーヤーになってるぞ。ドリブルが敵陣中央突破オンリーなのは、それが彼の良さ。こういった特性を渋谷監督が上手にコーディネートしておりました。コーディネートはこうでねーと……。

 

試合後は知り合いと待ち合わせして、わざわざ横浜から副都心経由に乗ること40分、池袋で飲みました。というのも、これまで行きたいと思いながら、一人で突撃する勇気のなかった昭和酒場な「大都会」を訪ねたかったから。いやあ、凄いっすね、池袋。元赤羽住民としては「いこい」とか「まるます家」みたいに、完全に観光地していると思っていたらそうでもなく、池袋という地域性がしっかり出ている。

(気を悪くする人がいたとしたらスマンが)赤羽みたいに「常連」と「観光客」で占拠されているのではなく、ちゃんと池袋っぽい人、言ってしまえば‘乙女ロード的世界観’を好むジャンルの若者が、けっこうな割合でいる。もちろん赤羽にそんな層は絶対にいない。「いかにも酒場にいそう!」っていう‘ニッチ’(=常連+観光客)に占められていない、逆言すれば‘多様性’がある、それが池袋。ワタクシ個人の持論として「多様性」と書いて「ゆたかさ」と読むので、池袋、好きだぞ!