ハセケンのラストピース〜FC東京vsG大阪(5/22)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ハセケンダービー

いやぁ、待ちに待った“ハセケンダービー”ですね。もともとは清水の看板選手で、監督としても実績を積んだ長谷川健太。ガンバで3冠を達成して、で、なんやかんやあってFC東京の指揮官に就任。FC東京でも安定した手腕を発揮してきましたが、今シーズンは、ハセケンチルドレン化している永井の輝きが少し不足していますかね?

ハセケン的には古巣になるG大阪ですが、ご存知の通り、レジェンドであるミヤツネ監督が解任(退任?辞任?)となって、暫定的に松波さんがチームを率いています。ワタクシ的にはレッズの堀さんなんかと印象がかぶって、監督時代は最悪でもなければ最高でもないって感じで、それなりに批判されがちだったのが、ほとぼりが冷めると、再びバンディエラ的なイメージが勝るようになっている雰囲気ですね。ちなみに、ミヤツネ監督については、状況が少しフロンターレ時代の相馬さんと感じが似ているような。だとしたら、選手とのコミュニケーションスキルの幅を広げた上で、捲土重来を期待したい。

 

□頑張れガンバ

ここのところ絶不調だったFC東京ですが、前の試合か、前の前の試合あたりから高萩をトップ下に置くことで底を脱した感があります。高萩、フォーメーション表に落とせば4231の「3」の真ん中になるのでしょうが、どちらかといえば「縦関係ツートップのセカンド」というよりは「ボランチの上」といった印象。ポジティブトランジションの時には4213っぽくなっていることが多い。ウイングがアダイウトンと田川でストライカー属性が強かったですし。彼らの裏からのクロスは入れ放題になってましたね。

対して松波暫定監督率いるガンバは、時おり、「そもそもチームとしてのテイを為していないのでは?」と思わせるような光景も。なんせ、東口がゴールキックをDFに短く出そうとしたり、ロングキックで前線に預けようとしても、その時点ですでにパスコースがなくて、必死に出し所を探しているんですもん。受け手と出し手の意思疎通が出来ていないにも程があるというか、他にも全く味方がいないところに、謎のワンタッチパスが出たりする(もっとも、これは矢島限定かも)。時間の経過とともに改善はしましたけど。

 

□1分の後の89分

スコアはFC東京のファーストアタックで動く。高萩か誰かがトリッキーなシャレオツパスからガンバ左サイドを攻略すると、さっさと折り返し、さっさとディエゴ・オリベイラが決めてしまった。ガンバはガンバで、アタッキングサードで謎のコンビネーションを発動させていましたが、波多野の壁は越えられず。というか、アダイウトンなり田川の裏からクロスを入れられるのは承知の上で中を固めるFC東京の術中にはまっていたかな?……ってほどFC東京の守備が盤石だったわけでもないですけど。何はともあれ、1ー0でハーフタイム。

後半に入っても、まあ、前半と同じようなパターンが続く。互いに攻め合っているように見えて、両チームともゴール前は固い。クロスやラストパスは許しても、シュートをキーパーに届く前に処理される、みたいな。ガンバの場合は前がかりになってFC東京のカウンターにさらされたので、東口が八面六臂でしたけど。東口、えげつないですね。キーパーとしての総合力がヤバい。FC東京はクローザーに品田を指名。余裕なのか、信頼なのか。ともあれ開始1分に奪ったリードをFC東京が89分間守り続けた試合となりました。

 

□注目点

それにしても高萩、上手いですね。クリア代わりのスルーパスとかエロ過ぎるし、何よりトラップが上手すぎる。鬼パスも、アクシデント的なディフレクションも、すべてピタッピタッと止める。でも、高萩の存在価値は別のところにあるのかも。例えば、アダイウトンとかは、そもそも無秩序な存在ですよね。そういう選手がアナーキーに動いても、相手はそこまで戸惑わないのかもしれない。

でも高萩って、ちゃんとチームとしての約束事を最低限は守るし、体力が続く限りにおいてはハードワークもする。そういう選手が勘を働かせ、要所要所でアナーキーなポジション取りをすると、俄然、相手は戸惑うのかも。気取った言い方をすれば、「無秩序の秩序化」(アダイウトンの組み入れ)よりも「秩序の無秩序化」(高萩の遊び心)の方が効果的なのかもしれない、的な。で、その「無秩序化する秩序の容認」という要素こそ、ハセケンのラストピースなのかもしれないなぁ、なんてね。

 

□味スタへの裏口入学

この日は所用で石神井なんてところにいたのですね。そこから、我らがワークマンに立ち寄って味スタに行こうというので、まずは上井草のワークマン、そして荻窪へとバスを乗り継ぐ。荻窪から中央線に乗って武蔵境、さらに多摩川線で多磨駅、という裏口入学的に味スタを目指しました。

その途中、武蔵境で夕食。お酒が飲めない時節柄、夕食はラーメンかカレー。っつうわけで、「ハイナン焼きショーロンポー」という店で薬膳カレーと小龍包を頂戴しました。ひょっとして、我々は某都知事の深慮遠謀によって、少しずつ健康にさせられているのかもしれない。くそ〜、そんな魔の手には負けないぞ‼