最強気味の盾vs最強からほど遠い矛〜FC東京vs仙台(今日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□試合前

(承前)調布の「潤」でコーヒーを飲んだ後、近くの「香泉の家」というお店で夕食をいただく。一応、カテゴリー的にはカフェなんですかね。でも、創作和食系で腕をふるいそうな板さんがやってて、定食屋っぽいメニュー構成でもある。和食系の店は味噌汁を飲んで、どういうダシをとってるかを味わえば、最低限、心意気はわかる。立派なお店だと想うのですが、この時はワタクシの貸切状態でございました。

そのあと、本日3回目の京王線飛田給に戻ります。ただ、そのまま味スタを目指すのではなく、途中、左に折れて逸れていきます。なぜ逸れたかというと、そらもう、ワークマンパトロールですよ。ワタクシ、味スタに来たときは、ワークマン府中白糸台店に立ち寄らずにはいられないのです。我が心のワークマンなんですけど、普段の生活圏には店舗がない。何かのついでで立ち寄れるとすれば府中白糸台店。いつも通りパトロールしてから味スタへと向かったのでした。

 

□両チームの現状

ここのところのFC東京ですが、コロナ禍の影響でタイトな日程となり、かつU23が活動を辞退したこと、さらには東の故障と橋本・室屋の欧州移籍も相まって、幸か不幸かU23との融合を果たしました。果たさざるをえない状況になってなければ、こんなにも若手が大量抜擢されることはなかったでしょうから、ケガの功名といえるかもしれません。あとは毎試合ベンチ入りしながら、一切起用されない秘密兵器バングーナガンデがラストピースでしょうか。

一方ほ仙台ですが、順位はもちろん勝ち点的にも例年なら残留争い待ったなしの順位です。木山さんがどうこうというより、渡邊前監督が偉大だったのでしょう。しかも、おそらく攻守の柱として計算されていたであろうシマオマテとクエンカがケガでこれまでほとんど試合に出られていないのだから、厳しい。シマオマテは復活したので、クエンカが戻るまで、どこまで頑張れるかってところでしょうか。

 

□ピッチ上の両チーム

そんなこんなでキックオフ。FC東京は、例によって強力アタッカー陣を走らせる。スターティングポジションアダイウトンがCF、レアンドロが左WGですが、アダイウトンはよくサイド、特に左サイドに流れる。そして、アダイウトンが空けたゴール前真ん中には入れ替るようにレアンドロが入って…いかない。レアンドロはトップ下みたいなところに入っていきがちですね。最前列がサイドに張った両WGで、真ん中下がったところにゴールを決められる選手がいるゼロトップ、もはや変則ヴェルディやん。

対する仙台。Wボランチの一角に入った浜崎ですが、公称だと身長は175cm。絶対、ウソですやん。3バックとボランチの相方椎橋が長身なので、その比較で小さく見えるだけかもしれませんが、にしても。たぶん、175cmよりも170cmに近いのではなかろうか。それから3バック右のアビアタウィア。ビルドアップのときパスコースを探すべくターンをしたりするのですが、そこに自爆の臭いがプンプンする。相手にフォアプレスされようとしているとしか思えないようなボールの持ち方をするぞ。

 

□注目点

予想通りのロースコアとなった試合でしたが、それでもFC東京には颯爽とした爽快感がある。逆に仙台からは停滞感を感じてしまいました。たぶん仙台の基本戦術は、ポゼッションではないですよね。長いボールを攻撃のスイッチにしたいのだと想われますが、どうもそれが機能しない。最も表面的な理由としては、長沢がボールを収められない点が挙げられるのですが、それを長沢の個に押し付けるのは、いささか気の毒。

むしろチーム全体として、どうやって前線にクサビを出せる状況を作り出すかというオートマチズムが不足しているように思いますし、長沢がカラダを張ってボールを落としても、それをどうやって周囲が受けるのかってところの練度が物足りない。唯一の突破口は関口の隙を突いた仕掛けだったのですが、それを生かすのであれば、サイドを起点とするフィードをもっと多様すべきで、そのための状況作りをするべきでした。いずれにせよ、最終ラインがフィードを狙い澄ましているのではなく、出しどころに困っているような印象が残りました。

 

□試合展開

さてさて、スコアは前半からうごきます。クイックリスタートからどさくさ紛れにドリブルを始めた三田が、ヌルヌルと中央突破に成功して、そのまま先制ゴールをあげました。こうなるとFC東京は堅い。そして仙台は破壊力に欠く。とはいえ打開しようとしないわけにはいかない。後半途中に仙台は選手交代と併せてシャドーの関口を左WBに回すなど配置を換える。FC東京もアダイウトンからディエゴ・オリベイラにスイッチするなどして応戦。仙台は途中投入の道渕が潤滑油的に存在感を示すなどしましたが、最後はジョーカー永井謙佑のフォアプレスがそれらを凌駕して、FC東京が手堅く逃げ切りました。