完勝と優しさと謎の迂回路〜千葉vs岡山(5/9)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□両指揮官とも正念場

内容への諦念と順位への期待をもって招かれたユンジョンファン監督ですが、初年度は低空飛行に終始。捲土重来を期す2年目も、ここまでは思うに任せない成績です。口さがない千葉童子にややもすれば「ぬるま湯的」と口遊されてきたクラブを根本から体質改善してくれるのではないかと、長期的な展望で見られてはいそうですが、それにしても流石に正念場ですね。

アウェイの岡山は、J参入以来、経営も強化も質実剛健。それは監督人事についても同じで、地味な手練れに一定の期間、我慢強くチームを預ける傾向にある。現在の監督は有馬さん。いかにも岡山の監督らしく、「悪くはないが、ブレイクスルーもしない」って感じですかね。3年目だけに、ユンジョンファンと同様に、そろそろ正念場。全く関係ないですけど喜山と(宮崎)幾笑って似てますよね。「ki〇a〇a」ってところが。そんなお前はチワワ〜♪ 東西線の終点は三鷹〜♪みたいな。

 

□郷愁のスカイラブ

ワタクシ、上京して早くも四半世紀。故郷や過ぎ去った青春の日々を思い出しては、心がジーンとします。郷愁ですね、サウダージ。思わず郷愁に誘われるたのは、千葉のワントップがサウダーニャだったからでしょう。大型選手ですが、ロングボールに競り合うとか、そういうカラダを張ったプレーは少なめ。ただし、懐は深い。キープ力はあります。そんなサウダーニャ、ジェフの2点目の際に痛めてしまい、前半の終了前に交代となりました。ゴールと引き換えに負傷交代、スカイラブツインシュートを決めた立花兄弟みたいだぞ。

どちらかというと“蹴る”サッカーな千葉に対して、岡山はボールを大切にする。CBを中心に低い位置で相手の隙を窺って、スイッチを入れていこうというスタイルですが、悉く中盤でキッチリ潰されていたので、クオリティが付いてきてない疑惑を拭えない。そんな中で奮闘していたのがボランチの白井ですね。遠藤保仁みたいねクラシカルなプレーメーカー。「貰って、ルックアップして、はたく」のリズムが抜群に素晴らしかったです。

 

□千葉の完勝

それにしても前半からスコアが動く一戦となりました。モタモタしているようにみえて、そこから強引にシュートまで持ち込み、ゴールをこじ開けてみせたのは、件のサウダーニャ。ブラジリアンメンタリティです。しかし、その後の最初のプレーで岡山は追いついてしまう。川本が豪快なミドルシュートを叩き込みます。高校サッカーの地方予選みたいなシュート、もっと言えば青山敏弘がいた時代に疑惑の判定で選手権を逃した作陽の、あのゴールみたいなゴールでした。しかししかし、追いついたのも束の間、次の瞬間には黄色いユニフォームが完璧に崩して、最後は小田。ジェフがリードしてハーフタイムを迎えます。

後半に入るとジェフはシステムを3421から352に変えましたかね? 小島がより高い位置でボールを扱うようになると、攻撃への圧力を高めた千葉は一気呵成。小田か誰かのドリブルで得たPKを船山が決めると、さらにユン監督は魂の三人替え。馬力のある選手を投入して岡山を潰しにかかる。しかも、その三人衆のうちの安田理大の折り返しからの流れを、やはりその三人衆の一人であるブワニカがダメ押しゴールを決めるというオマケ付き。終盤に1失点しましたが、まずは千葉の完勝と言って良いでしょう。

 

□優しき守護神

後半の頭くらいでしたかね、スローインになったんですけど、ボールボーイがボールを投げ入れたところ、ピッチ内にボールが重複しちゃったんですよね。で、不要な方のボールを千葉GKの新井が蹴り出した。そのキックがですね、それはそれは優しかったんですよ。丁寧なバックスピンをかけて、試合の進行を妨げないギリギリの素早さで蹴って、でもバックスピンがかかっているからボールボーイもキャッチしやすいっていう。新井って、サッカー選手としてはキック能力の劣りがちなGKの中でも、特に足技を売りにしているタイプではない。でも、当たり前ながら、キック、めっちゃ上手いですね。やっぱプロってすげーわ、って話でした。

 

フクアリへの搦め手

今日はいろいろあって、「北習志野」という謎の駅から新京成に乗り換えました。「新京成って何だよ、新加勢大周かよ!」なんて無粋なツッコミをブツブツ独りごちていたのですが、この新京成線の電車の行き先は「千葉中央」。これまた謎の駅名が登場してきたので、スマホさんにご教示願ったところ、京成線の駅で、いわゆる千葉駅の隣の駅なんだそうだ。つまり新京成からそのまま京成線に乗り入れるらしい。もうね、こういう「子会社ですけど別会社なんで、料金は別々にもらいますよ」作戦、マジでどうにかしてもらいたい。とはいえ、ここで一つの発見が!なんと、千葉中央駅の次の駅、いわゆる千葉駅の隣の隣の駅にあたる、謎の千葉寺駅からは蘇我駅まで歩けなくもないらしいのですよ。つまりはフクアリまでも歩けなくもない。というわけで歩いてみた。そうか、こんな裏ルートがあったのか…。