今シーズン観戦初戦はスコアレス〜FC町田ゼルビアvsFC琉球(2/20)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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横浜線経由で町田に行く

ワタクシの自宅から町田に行くには幾つかルートがあるのですが、というか、乗り換えを組み合わせると無限にあるのですが、この日は都心を避けて、大井町線の中央林間行きで長津田に向かいました。で、せっかくなんで駅近くをプラプラして「JA横浜 「ハマッ子」直売所 四季菜館」というところに行ってみた。横浜市ですよ、あの“みなとヨコハマ”、ランドマークタワーとか、山下公園とかの。そんな横浜市のはずなのに、田園風景のど真ん中に産直店があるのだから、そらビビりますよ。ええ、ええビビります。

ビビると言えば、町田駅近くに最近できたという「泰巖歴史美術館」っていう、織田信長好きが高じたリッチメンによって開設された私立美術館にも立ち寄ったのですが、スペースの都合上、せっかくの安土城復元天守が全くインスタ映えしないことにもビビった。

 

□武闘派vs知将派?

町田を率いているのは、ご存じ、ポポビッチさん。クラブカラーとの相性に左右されるところもありますが、比較的、どこのチームでそれなりに結果を残す監督さん。東欧出身らしく“ビッチ”が付くのですが、なんか、ビッチが付くサッカー関係者って、ビッチだけでなく“ヒモビッチ”まで付くと、メッチャごつそうじゃないですか?ポポヒモビッチ。……絶対に武闘派ですよね。ポポさんの場合、ヒモが付かなくても武闘派ですけど。

アウェイに乗り込んできた琉球を率いるのは、昨シーズン終盤から喜名さん。FC東京時代はクローザーやリズムを変える存在として絶大な信頼を得ていた人ですよね。このあたりは、観客として外から見ていても伝わりづらいところですが、きっとサッカーIQが高いというか、クレバーな選手だったのでしょう。現役時代に闘将的キャプテンシーでリーダーだったタイプより、地味でクレバー系だったタイプの方が指導者として成功する傾向にあると思いますので期待したいところですね。

 

 

□押し込まれたときの対処法

さて、ピッチ上に目を向けると、町田は前線にわかりやすいドリブラーとか裏抜け屋を置かないシステム。アーリアがセカンドトップで、最前線が中島なんで、相手を背負ってプレーするタイプが並んでいる。これだと、押し込んでいるときは良いのですが、押し込まれると陣地回復が難しくなる感じですね。大田修介が孤軍奮闘して押し込まれたときのフリーランニング当番をやっていましたが。

対する琉球は、去年まではヴェルディで左SBを担っていた福村をボランチ起用。しかも並びでいうと右。かつプリメイロかセグンダかでいえばセグンダ。高めの位置でのダイナミックなサイドチェンジが期待されているのでしょう。実際にそういうシーンもありましたし。ただ、押し込まれる時間帯では左右を逆にしていたかも。順足にして、シンプルにボールを前に逃がすってことですかね。それはそれで合理的。

 

□町田の打開策

試合は、前半25分くらいまで町田が自慢のパスワークで琉球を押し込みます。しかし琉球はそれを受け切りながら徐々にリズムを取り戻します。その起動力となったのが大本のドリブル突破と、古式ゆかしいSBである沼田の縦突破からのクロス。これがあると「クリアされてもすぐ回収される地獄」から抜け出しやすい。特に大本のドリブルが作るコンマ数秒の時間は地獄から抜け出すのに十分な余裕を生み出していました。

そんなわけで、町田は「雑に蹴り出して良い当番」として(?)、中島に代えてチョンテセを投入。さらにアーリア長谷川ジャスールに代えて安井もピッチに送り出す。安井は良かったですね、ジャスールアーリア長谷川は、どちらかいうと攻撃にアクセントを付ける感じだったのですが、安井はより広範囲に動いてパスを引き出しリンクマンになっていく。こういう役割が必要とされていたらしく、彼の投入以後はボールの回りがスムーズになりました。

 

□急募、シュート!

他方で琉球なんですけど、アタッキングサードまでは悪くなかったのですが、そこからがアイデア不足というか、シュートへの道筋が見えてこない。しかし、喜名さんは慎重に忍耐。ポポさんが早め早めにテコ入れしたのとは対照的だったのですが、ボールは前に運べてましたからね、ヘタな手を打って、そこを崩したくなかったのでしょう。ちなみに琉球アタッキングサードでアイデア不足だったのに対し、町田はアタッキングサードで高江がトラップ力不足。せっかく高い位置に進入してボールを引き出しても、ほぼ100パーセントの確率でトラップが乱れてましたねぇ。

そんなこんなで、最後まで引き締まった応酬が繰り広げられた一方で、互いにシュートまでは至らないって展開のままタイムアップを迎えました。それにしてもシュートが少なかった。途中出場途中交代となったチョンテセの超ロングシュートと、オフサイドの笛が鳴ったあとにそのまま打ったシュートくらいしか印象に残ってないぞ。決して凡戦ではなかったですが、手に汗は握らない一戦となりました。