仕方ない(ぐぅ)〜沼津vs讃岐(3/30)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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今週1試合目は沼津です。早朝の東海道線沼津行きで1本です。アスルクラロは吉田謙監督が率いるようになって、もう何年になるんでしょうか。一貫してボールを大切にする好チームを作ってきてくれています。ライセンスの関係で昇格資格がないゆえに、昨シーズンなんかは“J2ボトムズの星”みたいな扱いを受けていました。それくらい2位以内が現実味を帯びるチームです。

対する讃岐は長年の功労者である北野監督が退任して、今シーズンからは懐かしの上村健一が指揮をとるようになりました。まずはお手並み拝見なのですが、現役時代のプレースタイル的に秋田豊と同じ匂いを感じなくもない。ネタテンプレにならないよう頑張っ欲しいっちゃ欲しいのですが、秋田豊がハードプレーヤーだったのに対し、上村健一は、特にラフプレーヤーだった印象が強くて、ヤス三浦ヤス監督みたく、選手をことごとくラフプレー集団に染めてしまわないか心配がなくもない(実際はクリーンなチームだった)。

 

■前半

この日は午前中に三島のスカイウォークで観光してからスタジアムに向かいました。歯車はそこから狂い出す。たまたま運転手がそういう気質なのか、バス会社の方針なのか、とにかく運転がノロノロ。交通法規の遵守とか、そういう次元を越えて、ひたすら運転が鈍くさい。結果的に30分近く遅延。常識的な範囲内しか渋滞が起きていなかったにもかかわらず、本来なら20分のところが50分かかった。おかげで電車が1本遅れてしまった。

しかし、ここで狂った歯車が全開でワタクシに襲いかかる。沼津駅に到着したのが12時10分。キックオフまで50分。シャトルバスの所要時間は20分。まあ、他チームの通例からすれば最終シャトルバスは12:30くらいのはず。なのですが、なんと、アスルクラロシャトルバス、最終が12時5分。つまりキックオフの55分前なのですよ。そんなバカな。路線バスもキックオフに間に合う便は既にない。必然的にタクシーなわけですが、その料金が2050円。最終12時5分という最終ダイヤはタクシー業者との癒着による措置としか思えんぞ。まあ、ちゃんとチェックしなかったワタクシが悪いんですけどね。仕方ない!(ぐぅ)

 

釈然としない思いを抱えながらピッチではキックオフ。ハイプレスからの速攻が特長の沼津は、中央の守備に若干の不安があるらしく讃岐の中央突破にズルズルアタフタしてしまう場面が目立ちました。特に微妙さが目立ってしまったのが(「微かな妙味」が目立つ⁇ 語義矛盾?)、名前が公家っぽいことでお馴染みの普光院(相模原から加入)。危険なエリアでのイージーパスミスとかボールが足に着かないままのボールロストがあって、まさに普光院のプレーにより沼津に不幸がインするシーンが散見しました。普光院だけに不幸がインしたわけですね。

対する讃岐は高知から加入した林とか奈良クラブから加入した柳田など、JFL以下からの叩き上げがスタメンに名を連ねる。上位カテゴリーからの補強ではなく、もし野球みたいなドラフトがあれば、5位とか6位に相当したであろう(Jリーグ的には)ご新規さんを獲得して、「踏み台上等!」っていう編成方針が、どこかガイナーレ鳥取を彷彿とさせる。

 

■後半

試合は前半早々に動きます。コーナーからあっさり重松が先制点ゲット。でも沼津は沼津で同じようにコーナーからあっさり前澤が同点弾。ここからしばらくは膠着。「両チームとも縦に早く攻める系だけど、シンプルにツートップを走らせる沼津に対し、讃岐はSHや場合によっちゃSBの推進力が目立つなあ」とか思っていたら、その推進力の主体の一人である西が目の覚めるようなファインショットが炸裂しました。讃岐リードで折り返します。

前半は全くツートップに収まらず形を作れなかった沼津。そこで後半早めの時間帯に渡邊りょうを投入。それで流動性が増して攻撃も機能し始めたもののスコアは動かせない。となると吉田監督の割り切りは早い。あとはひたすらパワープレー要員を投入。まだロスタイムにもなっていない後半40分頃からは、早くもGK牲川がセットプレーで相手ゴール前に攻めあがる。ラストプレー間際ならともかく、1試合に5回くらい相手ゴール前に攻めあがるGKなんて、初めて見たぞ。残念ながら実ることはなく、そのままタイムアップになってしまいましたけど。。。

 

さて、先にも簡単に触れましたが讃岐の攻撃は横幅を広く使う。攻撃時には左SBの荒堀と右SHの西が両WBのような形でボールを前に運ぶ。そのようなワイドアタックを可能にしていたのが、FC東京出身の佐々木渉U23の試合なんかのイメージでは2列目のファンタジスタって雰囲気だったのですが、現在のチームではピルロのような役割でボールを左右に散らします。流麗です。ただでさえ髪サラサラのイケメンで同性からしたら「お前なんかキライじゃ!」って要素をたくさん兼ね備えているのに、ついにプレーでも華麗さを見せつけられてしまいました。もうね、ここまでエレガントさの多重奏を押しつけられたら、そりゃ、仕方ない!(ぐぅ)ってことにならざるを得ないってもんでした。