ボスニアヘルツェゴビナ16番のルリッチについてアレやコレや注目してみる【アルゼンチンvsボスニアヘルツェゴビナ】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

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■アルゼンチン 2 vs 1 ボスニアヘルツェゴビナ[WCグループF 06月16日]

6月15日の日本時間10:00にレシフェでキックオフされた、どこぞの一戦とは違って、序盤からハイテンションなマッチアップになりましたね。会場はリオ。比較的涼しいのでしょうか。ともあれ、あっという間にアルゼンチンが先制します。前半の3分。メッシのフリーキックにロホがゴール前で競り合う。ロホは高さ及ばずボールが抜けてしまいましたが、それがボスニアヘルツェゴビナの左SBコラシナツのオウンゴールを誘発しました。

 

 

試合全体の構図としては、アルゼンチンが先制した影響もあるのかもしれませんが、「少ない手数でショートカウンターを仕掛けるアルゼンチンvsポゼッションからセットプレーに活路を見いだすボスニアヘルツェゴビナ」というイメージだったでしょうか。総体としてはボスニアヘルツェゴビナが支配率を高めているように見えました。ただ、それにはリードしているアルゼンチンが“持たせている”という要素もあったかもしれません。なにせ南米のチームですし。

 

 

後半開始と同時にアルゼンチンは2枚替え。イグアインとガゴを投入して、システムを変更。中継では[433]と言っていましたが、[432+1(フリーマン=メッシ)]と捉えた方が良さそうにも思えました。ともあれ、この交代は大成功。2トップになったことで、メッシが孤立しなくなりました。必然的にパス回しに機能性が出てくる。後半は前半と打って変わって、アルゼンチンの攻める時間帯が長くなります。なにより一回一回の攻撃における迫力が段違い。

 

 

そうなると、アルゼンチンが追加点をあげるのも時間の問題。果たして、メッシがメッシらしく足に吸い付くドリブルと超絶な決定力を見せつけます。中盤でボールを奪い、ドリで突進。イグアインとのワンツーからの綺麗なゴールでした。2点を追いかけなければならなくなったボスニアヘルツェゴビナは選手交代を繰り返し、打開を図ります。そして途中出場のイビシェビッチがスルーパスに反応して1点を返しました。試合はアルゼンチンが逃げ切りましたが、ボスニアヘルツェゴビナも意地を見せたグッドゲームだったと思います。

 

 

というわけで、惜しくもアルゼンチンの軍門に下ったボスニアヘルツェゴビナですが、展開するサッカーは悪くない。しっかりポゼッションして、クサビを入れてから揺さぶっていくようなイメージ。ボスニアヘルツェゴビナからジェコを引いたら、だいたい日本代表になるんじゃないでしょうか。そして、日本代表における岡崎の役割を果たしていたのが、左SHで先発したルリッチ。SHながら強烈な切り替えで守備にも奮闘していて、このチームの勤勉性を象徴していました。

 

 

また、このルリッチ、後半になってイビシェビッチを投入すると、左サイドバックに下がりました。確かに、その献身性や守備への意識を考えるとスクランブル的にSB起用するのも理解できる。で、こういう感じで、「サイドアタッカーながら、火事場ではSBに落として起用される選手がどこかにいたなぁ」なんてぼんやりと考えていたのですが、思い出しましたよ。川澄ちゃんです、なでしこの。ゆえに「(岡崎+川澄ちゃん)÷2=ルリッチ」といえるかもしれません。