川井監督、尹晶煥を召喚するの巻〜横浜FCvsサガン鳥栖(7/10)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□海防ダービー

鳥栖と横浜、あるいは佐賀県と神奈川県、あんまり共通点は見つからないかも。サガン鳥栖横浜FCという括りならば、ともにチームカラーがスカイブルーというか濃いめの水色というか、っていう共通点がありますけど、まあ、それくらいのもの。神奈川県のサンマー麺に対して久留米ラーメンってのもあるかもしれませんが、佐賀県民なり鳥栖市民は怒りますかね。久留米市がほぼ佐賀県なのか、鳥栖市がほぼ福岡県なのか、久留米と鳥栖は近いとはいえ、県境は厳然として存在する。

神奈川県といえば横須賀とか、海軍のイメージもあって、それでいうと佐賀県には三重津海軍所跡があります。神奈川県の場合は首都との関係性で海軍施設が集中するんでしょうが、佐賀県の場合は名護屋城とか、もともと海防の要地であることはもちろんとして、鍋島さんの影響もあるのかしら?で、鍋島さんって響きから高校の日本史の教科書を思い起こせば、生麦事件ってのが出てきますね。……だから何だ?としか言いようがないですけど、とりあえず海防ダービーってことにしておきましょうか。

 

入れ替え戦のような構図

さて、春秋航空が撤退して佐賀空港からの唯一の選択肢となったANAで乗り込んできた?サガンですが、ここ5試合は3勝0分2敗です。リーグの順位は17位。瞬間風速的かもしれませんが、現時点では降格圏を脱している。勝ちが3つもあるわけですから、調子が悪い、という状況ではないように思います。川井監督のことをあれこれ批判するサポーターもいないわけではないみたいですが、クラブの財務状況を踏まえれば、現在のサガン鳥栖としての最大値に近いところは出しているような感もある。

迎え撃つ横浜FCはここ5試合で5連勝です。絶好調です。リーグ戦に限れば8連勝らしいです。順位は2位。仮にこのまま順調に推移したとすれば、来年度はJ1ですね。ってことは、ミシャが退任した後の札幌に四方田さんというストーリーは現実的ではないのかな。まあ、横浜FCの場合は、オーナーの恣意で四方田さん外しをしてしまう可能性がなくもないですが。ともあれ、J1の下位とJ2の上位の対決ですから、ある意味では入れ替え戦みたいな構図ではあります。

 

□いつもと違うメンツ

というわけでピッチに目を移します。天皇杯ですから、普段出番が少ないメンバーもピッチに立ちます。まずサガンを見ると、高卒ルーキーの堺屋佳介が先発していました。それからキーパーには、今シーズン初出場なのかな?アルナウが出てたのですが、1回だけダイナミックに危うい場面がありましたね。相手FWとの一対一で飛び出してしまって。危ういアルナウに対して、手塚と藤田のボランチコンビは経験豊富。熟練のゲームメークもさることながら、この2人が蹴るCKの質は凄いっすね。

一方の横浜FCも高卒ルーキーが先発。松下衣舞希、「ころも」「まい」「のぞみ」と重ねて「いぶき」。もう少し思い切りの良いプレー選択が見たかったかも。キーパーはやはり普段はサブの永井。1回の大きな危険を犯したアルナウに対して、永井には小さな危険が次から次へと押し寄せる。本人の判断ミスなのか、あるいはコーチングの問題なのか、さらにはシンプルに連携の問題なのか、とにもかくにも、横浜FCのGK含むボール回しが危険極まりなかった。

ともあれ前半の攻防ですが、サガンが先制します。教科書みたいなワンツーから抜け出した長沼がクロス。高卒ルーキーの堺屋が合わせました。若いのに立派ってヤツ。逆に横浜FCは低い位置でのボール回しで相手のプレスを剥がせない。むしろ危険極まりない。福森がいない影響ですかね。岩武が一生懸命に奮闘していましたが、やはり福森と同じクオリティというのは無理って話で、横浜FCとしては苦しい前半45分となりました。

 

尹晶煥やん

後半になっても横浜FCはビルドアップに四苦八苦。そういう風に鳥栖が誘い込んでいたのかもしれませんが、低い位置や、ハーフウェイ手前の危ない高さでのボール回しを余儀なくされ、そこを奪われる。後半早々にアラウージョの追加点を許してしまいました。、、、で、ここからは雨との戦いです。普段の週末の試合ならば週末用のバッグに雨セット一式が入っているのですが、なんせ、仕事帰り。職場用のカバンに雨セット一式なんて入れてない。

ということなんで手塚が3点目のゴールを決めた後半5分過ぎから雨がほぼやんだ後半30分まではコンコースに避難。試合を見てません。手塚と高橋がゴールを決めたみたいですね。見られておりません。くそー、これがフクアリとか日産スタジアムだったら屋根があったのに、、、。三ツ沢とか日立台の時に限って雨が降る。だいたい梅雨時ってのは、梅雨入り直後と梅雨明け直前しか雨なんて降らないのが相場で、梅雨の真っ只中に降ってどうする、、、愚痴が止まらんです。

ともあれ観戦再開。横浜FCはンドカを3CB真ん中に投入し、岩武を左に出します。福森システムに慣れた横浜FC、最終ラインからのパスの出し手は真ん中ではなく左じゃないとダメなカラダになってしまったのかもしれません。対する鳥栖は木村の投入で5バックに移行。束になってかかってくる横浜FC攻撃陣を球際の強さを前面に押し出したハードディフェンスでシャットアウトします。終盤5バック+ハードディフェンス……尹晶煥やん。そうか、川井監督は尹晶煥を召喚できるのか。新たな発見に満足しつつ、そのまま鳥栖が逃げ切りに成功しましたとさ。