暑かったけど、インテンシティも高かった〜東京武蔵野シティFCvsヴィアティン三重(7/10)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□赤羽独立王国?

数年前までの数年間を赤羽で過ごしたワタクシ、当時の感覚としては、「赤羽を埼玉扱いするな!というか、埼玉とか東京とか、そういう問題ではなく、赤羽は赤羽だ!」という気概を持っておりました。そんな赤羽は一応、東京都北区なわけで、区役所は王子にあります。もちろん出張所が赤羽にもありますから、引っ越した直後くらいしか王子には行きません。

そんな王子を久々に散策して思ったのですが、王子と赤羽はやっぱり雰囲気が違う。というか、特殊なのは赤羽。なんというか、王子って、本郷までよりはだいぶ北なんで江戸の内ではないのですが、板橋とかとの連続性もあって、どことなく江戸の延長線として町が形成されてきたという雰囲気がある。それに対して赤羽は、そもそも飛び地的な場所に都市計画を立てて出来たような町。つまり、江戸の延長線上からは隔絶されている印象がある。そういう背景もあって、そもそも隔絶されているからこそ「埼玉とか東京とかではなく、赤羽は赤羽」という皮膚感覚を覚えるのだな、と妙に合点がいった次第であります。

 

□両チームの現状

それにしても「武蔵野とは?」っていう話ですよ。詳しいことは知りませんが、たぶん、江戸城を起点に西へと進むと「山手」→「武蔵野(台地)」→「多摩(丘陵)」という区分になるではないかと、元多摩市民の皮膚感覚としてはボンヤリと考えております。なんとなく中央線沿線以北の東京都下が武蔵野で、以南が多摩という印象。ってことを考えると、西が丘は武蔵野なのか?元赤羽住民、しかも西が丘まで徒歩圏に住んでいた身の皮膚感覚として、赤羽は武蔵野じゃないんだよなぁ。

そんな東京武蔵野シティFCに対するヴィアティン三重ですが、先週に引き続きの2週連続観戦となりました。先週は地方の市営競技場の、阪神園芸とかがメンテナンスしてくれるわけではないピッチで、大雨に晒されながらの試合になりましたので、もはやサッカーとは別競技、サッカーではない何かになっておりました。なので、今週こそはヴィアティンがどういうサッカーをするか見せつけてもらいたいところです。

 

□よくある構図のマッチアップ

さて武蔵野ですが、システムは4231。さほどわかりやすいポジショナルではなかったものの、横幅を広く使ったり、SBがハーフスペースに入っていったり、GKが飯倉みたいなポジショニングだったり、そういう方向性のサッカーで、特に右SBの6番が効果的に攻撃参加しておりました。

一方の三重は田村と菅野、背番号でいうと10番と5番という不思議なツートップのクオリティを生かしていこうという442。何か極端な特徴がある感じではありませんでしたが、先制後は割り切ってリトリート。梅雨明け後の15:30キックオフですから、そこそこ風が吹いていたとはいえ暑い。って中で前半は省エネに徹して、相手が落ちてくるのを虎視眈々と待ち構えるようなイメージだったでしょうか。

 

□ヴィアティンが先制!

試合は早い時間帯に動きます。前半の5分にもならないようなタイミングで、縦パスに田村翔太が裏抜けして、そのまま独走、GKとの1対1も制してヴィアティンが先制します。それにしても「これぞ田村翔太!」というゴールでした。早々にリードされた武蔵野は攻撃姿勢を高めてヴィアティンゴールを目指して攻めたてます。とはいえ、ヴィアティン守備陣がアタフタする感じでもなかったので、攻めているのか攻めさせられているのか、ヴィアティン的には「攻めろ攻めろ、そして疲れろ」くらいの心持ちだったかもしれません。

ということもあってかなかってか、後半開始からしばらくは三重にCKのチャンスが多くありました。ある程度、ボールをポゼッションするようになったということかもしれませんが、皮肉なことに、逆に武蔵野が勢いづく。武蔵野はポゼッションより速攻の方がパスワークが冴えるのようにも思えました。

 

□武蔵野が追いつく

そうやって武蔵野が圧を高めると徐々に三重は防戦一方になる。そこで樋口監督はFWの田村翔太を下げてMF登録の寺下を突入。ストーン役など高さを加えて跳ね返す強度を高めたものと思われますが、残念ながらそれが奏功するとはなく、武蔵野に追いつかれてしまいました。リスタートからの失点。プレーが途切れたところでのエアポケット、ありがちな失点の仕方ではありますから、勿体なかったですね。

勝ち越しを目指す三重はハイタワーのベテラン佐藤滉一をピッチに送り込む。佐藤は随所に巧みなフリックを見せて、菅野のシュートなどをお膳立てするものの武蔵野ゴールを割るには至らず。一方でかなり厳しい状況に追い込まれていた守備面は中盤に高橋虎太郎が入ったことで劇的に強度が復活。攻め込まれながらも決定的なシュートを許さない前半の状況に引き戻します。途中出場とはいえ、灼熱の中であれだけ動き回ってくれるとチームとしては助かりますね。結局、両チームとも勝ち越しゴールをあげることはできませんでしたが、最後まで一進一退の続く好ゲームだったと思います。