クリアソン新宿がズルズルと敗れた試合〜クリアソン新宿vsFC大阪(7/17)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□ショウガ焼きの汁(じる)

この日は「そういや、10年くらいご無沙汰だなぁ」と突然、思い立って上野の国立科学博物館に行ってみたのですが、時節柄、予約制で、しかも完売御礼。当日の予約枠は全くなかった、、、ということでトボトボと上野東照宮に立ち寄りつつ徘徊していたのですが、上野って公園内も含めて老舗の密集地帯ですよね。

〝上野の老舗〟と聞いて真っ先に思い浮かぶのは甘味処かと思われますが、文明開化的な部分で、洋食の老舗もちらりほらりと見かける。ってなかで「特選洋食さくらい」を選んでランチにしました。いやあ、さすがは老舗ですよね、豚のショウガ焼き定食が2600円もしたよ。もちろん、値段に恥じない老舗の貫禄漂う絶品でした。それにしても、なぜゆえ、ショウガ焼きの汁(じる)をキャベツに絡めて食べると、あんなに美味しいのでしょうか⁇世界七不思議の一つと言って過言ではない!

 

□下位と上位

さて、新宿区のチームでありながら北区西が丘で試合をするホームのクリアソン。なかなか苦戦していて、ただいまブービーでございます。戦力的には元Jリーガーを揃えていますし、JFLという舞台において、そこまで極端に劣っているようには思われないのですが、やはり歴史というかノウハウの蓄積というか、クラブとしての経験値が不足しているのでしょうかね。

アウェイチームのFC大阪は、Jリーグの準加盟クラブ。二つの昇格枠を目指して、同じく準加盟の奈良クラブヴィアティン三重と壮絶なる三つ巴状態に突入しつつあります。けっこうシーズンも最後の最後までもつれそうな予感がプンプン漂う。ちなみにFC大阪にJリーグの条件を満たすスタジアムなんてあったかしら?と調べてみたら、さしあたり花園第2グラウンドを改修して使う予定なんだとか。J1やJ2の基準は満たさない感じですけど、なんか、クリアソンより恵まれてますね。

 

□どちらも微妙なクオリティ

さて、ピッチ上ですが、新宿は先日、大雨のヴィアティン戦を見たときと同様に352。そして、ミドルパスやロングパスを中心に少ない手数でシュートまで持ち込もうというハリルホジッチみたいなサッカー。ただし、理念に技術が追いつかない場面が多く、もはや〝失うためのロングパス〟みたいな感が否めなかったかも。

対するFC大阪は4231。序盤こそ圧倒的な攻勢をかけていましたが、先制点を奪って以降は中盤が緩かったのか、あるいは4ー4の2ラインがリトリートしすぎたのか、長い時間、押し込まれ続けます。そんな中で突破口となっていたのが、右WG18番のドリブル突破。周囲の味方も「お前が前に運べ!」って指示を出してましたね。

 

□まずは1点ずつを奪い合う

スコア自体は、キックオフしてあっという間に動きました。何度かセットプレーからゴール前に雪崩れ込んでいたFC大阪が、コーナーキックからの流れで先制に成功します。その時間帯までは、ポゼッション率が100%なんじゃないかってくらいにFC大阪が攻めていた。そして、この先制点を境に、今度はもはやハーフコートゲームってくらいにクリアソンが攻めたてる。そして左サイドの崩しから、17番の選手が往年の玉田圭司を彷彿とさせる抜け出しとドッカンシュートを決めて、試合は振り出しに戻りました。

そのまま後半も新宿が大阪を圧倒するかと思いきや、少し状況が変わる。後半開始とともに両チームが決定機を迎え、そして仕留めきれないという展開となりました。特に大阪にとっては審判の笛ともどもフラストレーションが溜まったかもしれません。FC大阪の選手がドリブルを仕掛けて倒れこむというシーンが何度か続けてノーファール判定となりました。「そのまま倒れ込んでしまえ!」感が溢れ出ると、なかなかとってもらえないものです。

 

□決勝点を奪ったのはFC大阪

全体として、圧倒的ににFC大阪が攻める時間帯と、圧倒的にクリアソンが攻める時間帯が交互にやってくる極端な展開でした。思うにFC大阪は先制後、リトリートしすぎたのではなかろうか。その結果として上田康太や森村が低い位置でスペースを謳歌し、そこからのロングパスで新宿は局面を一気に整えられた。最終ラインからのレーザービームでFWが相手最終ラインをブレイクするみたいなシーンもありましたしね。しかし、いったんFC大阪が高い位置まで押し上げて上田康太とかのスペースを消すと新宿は何もできなくなり、一方的に押し込まれてしまう。そんな応酬だったかと思われます。実際に上田の交代で、互いが互いを押し込み続けあうという極端な構図ではなくなりましたし。

ともあれ、上田の交代後、FC大阪はそのお株を奪うような長い距離のFKを前線の選手がヘッドで合わせて決勝ゴールをあげました。追いつきたい新宿は岡本達也と大崎淳也というJFL的にはビッグネームを続けざまに投入しましたが、決して短くはない時間を与えられながらも彼らは往年の片鱗を輝かせることはできず、ズルズルとタイムアップを迎えてしまいました。新宿的にはもう少しロングパスの精度をあげるか、短いレンジのパスで局面を作るコンビネーションが必要かもしれないですね。

2020(1640)