内容は順位通り〜相模原vs藤枝(7/9)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ロマンスカー

この日はちょいと都内で所用がございまして、「間に合いそうなら行く」という感じだったのですが、わりと余裕で間に合うことになりました。で、思ったのですが、JリーグチケットのQR発券って便利ですよね。電車の待ち時間に購入が完了してしまう。ともあれ日比谷線沿線にいたこともあり、霞が関からロマンスカーメトロに乗ることにしました。時間的には少し早く着きすぎるのですが、日比谷線から新宿に出るのはまあまあ面倒くさいので、メトロなロマンスカーに乗れてラッキーです。ただ、パンドラの箱だったような気もする。霞が関から相模大野(厳密には町田で各停に乗り換えた)って、40分足らず。それくらいの距離に有料特急を使うなよって話なのですが、休日出勤しているのだから、それくらい許せって話でもある。ただ、一度この楽ちんを覚えてしまうと、休日出勤とか関係なく乗ってしまいそう。開けちゃいけない箱を開けてしまったかもしれません。

 

□好対照

それにしても相模原は不調ですね。なかなか調子が上がらないので高木監督を解任してしまいましたけど、高木監督を解任したクラブって、わりと揃って低迷期に入ってしまいません?大宮とか長崎とか。まあ、もともと相模原はユーリとホムロという飛び道具でJ2に上がったようなものですから、その両者を失えばJ2に残留できないのは勿論のこと、J3で苦戦するのも、そこまで不思議ではないですけどね。

逆に藤枝は好調です。一応、石崎さんがそれなりのところまで引き上げたシーズンもありましたが、クラブの規模としては、まだまだJ3でも上位の常連という感じではない。それが昇格圏まで勝ち点差5の5位ですからね。まだまだこの先は長いのでどうなっていくかはわかりませんが、今のところ須藤大輔監督、なかなかの手腕を発揮しております。同時代に暗黒期のヴァンフォーレを支えた仲田健二監督がYS横浜を志半ばで去ったのとは対照的ですね。

 

ショートカウンターvs横幅を使ったクロス

監督が変わって相模原は442にしたんですかね?その一方でスターティングラインナップは前監督時代を踏襲してかどうかは知りませんが、343で表記する。陽動作戦になってるのかどうかは微妙ですが、ともあれ相模原は選手の取説的通りに適材適所な配置をした442で戦います。サッカーのスタイルは奪ってから素早く縦につないでいくショートカウンターのスタイル。

対する藤枝は3421だったと思いますが、時間帯によってはWBが左低右高になることも多く、本来なら攻撃では325を作りたいのであろうところが424っぽくなっていたりもしました。とはいえ基本形は3バックの利点を生かした5レーンで横幅を全開に使ってクロスを入れていくスタイルでしたね。また中央ではあまりこねくり回さず、リスクを避けつつサイドで相手を崩そうという感じでした。

 

□相模原、仕留めきれず

前半はキックオフから圧倒的相模原が藤枝ゴール前に攻めこんでいました。ただ、シュートが決まらない。バーに直撃したり、ペナルティエリア内でモタついたり、後ろに戻してから打ったミドルシュートがヘロヘロだったり、狙いすぎて僅かに逸れたり。勿論、藤枝守備陣が慌てず騒がずバタバタせずっていう守りを見せていて、そこの統率の良さもあったとは思いますが、どちらかというと、ゴール前のクオリティ不足というと酷ですが、“ゾーン”に入ったシュートを打たないと決まらないところで、“ゾーン”に入れなかったということかと思われます。

前半に目立った選手は、まずは面矢。ロングスローは一つの武器になっていますね。それから藤本はさすがのテクニック。ベテランのテクニックという面では、藤枝の鈴木惇にも目が奪われました。もともと運動量とかキレで勝負するのではなく、中央に構えてパワーを前面に押し出したミドルパスを散らしていくプレースタイルですから、そういうところはベテランになっても衰えづらいらしい。

 

□藤枝のソリッドさと相模原の要領の悪さ

後半に入るとペースは藤枝のもとに。スタグルを食べるときに多少うっとうしい程度の風が吹いていて、その風向きの問題と、それから押谷の投入をスイッチに藤枝は攻勢を仕掛けます。逆に相模原は雑な縦ポンが増える。それもリスクを回避するための縦ポンというよりも、「楽して点を取りたい」的な、手数をサボる感じの縦ポンが多かった印象です。

そんなこんなで相模原が自らイニシアチブを放棄するなか、藤枝が先制ゴールを決めます。WGの杉田がサイドを攻略すると、少し後ろのハーフスペースでWBの久保がクロス。それを横山が決めました。このWGとWBのWWクロスが、おそらく藤枝の真骨頂だったのではあるまいか。そして、そこからは7人で固めて、前3人がカウンターで陣地を回復しつつフォアプレスを仕掛けるという整理された逃げ切り戦術を藤枝は披露。そこを突き破る術を相模原は持ち合わせていなかったらしく、そのままズルズルとタイムアップ。藤枝のソリッドさと、相模原の要領の悪さが際立つ一戦となりました。