雨中のスコアレスドロー決着〜ヴィアティン三重vsクリアソン新宿(7/3)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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刀剣乱舞

前日はポイントゲッターズ、この日はヴィアティンの観戦です。前日は暑かった。そして、この日は大雨だった。いろいろ観光とか散策とかしようと思っていたのですが、大雨。仕方ないのでこういう時は博物館とかに行く。近くに市立博物館があったので訪ねてみたのですが、めっちゃ刀剣推しでしたねえ。

刀剣乱舞」のリリース以来、若い女性が博物館の刀剣に食いつくようになって、各地で刀剣をメインとした特別展が開催されると史上最大入館者数を更新する、みたいなニュースを何度か見かけた記憶があります。それにしても桑名市立博物館は刀剣推し、ここ数年の特別展のほとんどが何らかの形で刀剣をいっちょ噛みさせている。挙げ句の果てには「陶芸乱舞」という特別展もあるらしい。誰が、うまいこと言え、ゆうてん。

 

□ジャパニーズフットボールリーグスタイル

さて、雨中決戦となったわけですがが、ホームのヴィアティンは波瀾万丈のポイントゲッターズを尻目に快調ですね。熟練の樋口監督が率いているのだから、そりゃ、そんなおかしなことにはならない。そして、樋口さんが監督に就任したのも、比較的経営が安定しているのも、それもこれも四中工ネットワークの信頼感がなせるワザ。行政やら商工会やら体育連盟やらの各種機関との協調が、何より大切なのがジャパニーズフットボールリーグスタイルなわけです。

乗り込んできた新宿も、行政との関係性は良いのですよね。新宿を名乗りながら向こう100年は新宿をホームスタジアムにできないであろうクラブを優遇して良いのかどうかって疑問もなしとはしませんが、ともあれクリアソンは若い力が新しく柔軟なアイデアでフットワーク軽く成長している、サッカー界のベンチャー企業。行く末はライブドアのようになるのか、サイバーエージェントみたいに長い付き合いになるのか、はたまた楽天のようにオーナーが悪目立ちするクラブとなっていくのか。目が離せませんね。

 

□ヴィアティンが格上相当なのかな?

ヴィアティンは樋口監督が率いるチームらしく基本に忠実な442です。そしてフォアチェックやデュエルで負けないハードワークが徹底されている。一時期はやった「サッカーの本質」と言われる部分を大切にするサッカー。メンツを見てみると野垣内がおりますねぇ、元岐阜の。懐かしい。ベンチには同時期に岐阜に在籍していた佐藤滉一もいる。この両者はめぐりめぐってここで邂逅していたのか。

対する新宿は352なんだと思われますが、水たまりピッチの影響もあってか、全くポジショナルではない。ブンデス二部の下位チームのようなワンタッチ縦ポンのハイテンションサッカー。ちなみに中盤の逆三角形はアンカーにFC東京や町田で活躍した森村が控え、インサイドハーフの左には上田康太がいる。瀬川とかもいますし、なかなか豪華なメンバーなのですが、あまりタレント軍団っぽい雰囲気はない。むしろ弱者の戦術を徹底しているように見えました。

 

□まだサッカーではあった

試合はキックオフとともにクリアソンがイニシアチブを握る。最初の10分ほどは一気呵成に攻めたてるクリアソンの前にヴィアティンはタジタジとなる。しかし、そこは樋口さんに鍛えられたチーム。我慢強く対応する中で少しずつペースを握り返し、ジリジリと圧を強めていきます。なので最初の15分はクリアソンの時間、残りの30分はヴィアティンの時間、そういう前半の45分だった思います。

ちなみに、例によって前半の残り10分弱でサブの選手がアップを始めるわけですが、朝日ガスエナジー東員スタジアムは、ただでさえトラックがあってスタンドが遠いのに、トラックとスタンドの間に謎の芝生ゾーンがあって、邪魔っちゃ邪魔。とはいえサブの選手たちはそこでアップしていて、ゴール裏でアップする感じがヨーロッパサッカーを見ているようで、少しテンションがあがりました。

 

□もはやサッカーではなくなった

ハーフタイムを迎えたところで雨脚が再び強くなる。なんなら雷鳴とかが耳に入ってくる。となれば試合は中断ということになり、後半の開始時間が遅れる。結局、試合再開が35分遅れたわけですが、帰りの新幹線の時間を考えると、まあまあギリギリ。落ち着きなくソワソワしているうちにピッチコンディションは悪化の一途をたどってついにはピクシーがリフティングドリブルのためのアップを始めるレベルとなります。

もはやこうなるとサッカーとは別の競技になりますよね。アクシデントを避けるために両チームはただただボールを大きく蹴り出す。って中で、こういう展開には不向きと判断されたのか、あるいはコンディションの問題か、野垣内はCBながら途中交代。その後に佐藤滉一が投入されたので、野垣内と佐藤滉一はピッチ内では悲しきすれ違いとなってしまいました。それくらいしかトピックのない後半の45分。一応、ヴィアティンには2回ほど超決定機もありましたけど、総じて「こうなっちゃ仕方ない」っていうスコアレスドローで試合は終わりました。