今後に期待!〜東京武蔵野シティFCvsヴィアティン三重(6/23)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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武蔵野陸上競技場に来るのは、この試合で今シーズン2回目。特に横河を贔屓にしているわけではないのですが、ブリオベッカが陥落して以降、JFLを観戦しようとすれば、新宿から特別快速高尾行きに乗るしかないわけでして。

で、じゃあ、なぜJFLを見ようとするかというと、前回は鈴鹿アンリミテッドFCで、今回はヴィアティン三重の試合っていう理由なわけです。鈴鹿より一足先にJFL昇格を果たした三重。JFLへの昇格プレーオフ鈴鹿と三重の直接対決となった試合を見に行ったときは、どちらが点を取っても涙がこぼれてきたよ。頭の中は槇原敬之「遠く遠く」が無限ループ。そんなヴィアティンは、今年から、かつて山口で旋風を起こした上野展裕監督が指揮をとっていて、現時点での順位は7位。パスサッカーは、時間とともに成熟していく傾向が、より顕著に出るので、終盤に向けて期待が持てるのではなかろうか。地域リーグに落ちると、リアル地獄なのですが、そこは大丈夫そう。

 

■前半

この日は、ちょいと所用があって青井駅の近くへ。青井駅って、皆さん、知ってます? 東京在住の人でも、青砥は知ってても青井は知らないのではなかろうか。先方さんの指示をもらったところ、つくばエクスプレス沿線の、思いっきり快速に通過されてしまう駅。いかにも足立区の都営住宅タウンって感じだったのですが、所用はさっさと済まして秋葉原へトンボ返り。秋葉原秋葉原で、あまり普段は近寄らない町なので、ドキドキしながら、ランチに考えていた「常陸野ブルーイングラボ」へ。エキュートの一画にある、常陸野ネストビールの直営店。居心地が良いわりに客がそれほどごった返してはいなく、快適でしたよ。ビールが絶品なのは言うまでもなく、カツサンドもなかなか美味しかったし。でも、それ以上に度肝を抜かれたのが秋葉原名物「肉の万世」のビル。だって、「いらっしゃいまんせい」とか幟に書いてあるんですよ。そんなん、度肝抜かれるに決まってますやん。次の機会には万世でいただきまんせいしたいと思います。

 

さて試合内容。武蔵野は前回観戦したときにも思ったのですが、さすがは「東京シティ」やら「吉祥寺」を背負うだけあって、当世風というか、スタイリッシュなサッカーです。どういうことかというと、奪ってから縦に速いのですよ。そして、着実にシュートまで結びつける。ヨーロッパのサッカーに近いですよね。それから、25番のロングスローという飛び道具もあって、総じて合理主義的なのです。

対する三重は、いわゆるパスサッカー。2019年度における当世風ではありません。しかも、マイボにしてからボランチがボールを持っても、そこからの展開がマイナスの横パスをSBに出す感じなので、各駅停車になりがちで、かつパスカットに見舞われまくる。それでもパスサッカーらしい重厚な攻撃が発露されることもあるのですが、当たり前のことながら、それはクサビの縦パスが前線に入るかどうか次第といいますか、条件に左右されるところが大きかった。

 

■後半

そんなわけで、前半はサポーター目線でいけば、三重サポーターより武蔵野サポーターの方が爽快感を感じられたのではないでしょうか。武蔵野の守備を褒めるべきか、三重のパス精度の問題か、ともあれ三重はなかなかリズムをつかめなかった。それでも前半の終わりに近づくにつれ、ゴール前中央での攻防が増えていったので、少しずつリズムをつかんでいったようにも見えました。

後半に入ると、少し両チームともヒートアップして荒れ気味の展開となりましたかね。「最初のファールをちゃんととっておけば…」みたいなこと。で、前半に比べると三重が攻勢となる時間帯が増えました。ただ、試合巧者という意味では武蔵野の方に分がありましたので、よくあるパターンで、「三重が攻めているけど、決定機の数は武蔵野」という構図となります。こうなると、三重が自滅しそうなものですけど、そこは守備陣が踏ん張ってスコアレスドローに持ち込みました。

 

それにしても三重、パスが繋がらなかったですねぇ。もちろん、武蔵野のパスカットが異様に素晴らしかったというのもあるんでしょうけど、ストレスフル。その要因を探ってみると、1つには野垣内依存ということがあったかもしれません。J2の岐阜などで長く活躍しただけあって、ここでは頭一つ抜けた存在。最終ラインで攻守をコーディネートをしていたので、ボランチの選手などはついつい、前方ではなく、野垣内にバックパスをしてしまい、それがパスを各駅停車にしてしまった。

そして、そのことと密接に関わるのですが、結局はボランチをはじめとしたパスの出し手のクオリティが上野さんの望むレベルに届いていないということもありそうです。もっとも、「そこで、そのパスが出せればJFLにはいないよ!」っつう話なのですが。そして三重のパスが繋がらなかったです最大の要因は、受け手の問題かな、と。受け手の“止める蹴る”もそうなんですが、それ以上にパスコースを作る動きの工夫が足りなかったように思います。そこは身体能力というより、頭の動きの部分。戦術理解の深化とともに改善するでしょうから、期待したいところです。