相変わらず東京Vは東京Vで、グルージャは少し鹿島的だった〜東京Vvsいわてグルージャ盛岡(6/12)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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南武線から味スタへ

この日はナイトマッチということで、潤沢に時間がある。ということで、いま話題の東扇島東公園に行ってみた。何が話題かというと、まあ、適当にググってください。もちろんヤジ馬で行ったわけではないですよ、そういう気持ちも全くなかったわけではないですけど。「川崎港海底トンネル」というのをくぐってみたかったのです。関門トンネルを徒歩で渡ってみたいのと同じ感覚ですな。

そんなこんなで川崎駅に戻る。いやあ、なんとなく噂には聞いてたところですが、デッドヒートじゃないですか、川崎駅前。何がデッドヒートかというとヘイトな人たちと反ヘイトの人たちのデッドヒート。駅前が想像しいというか、アグレッシブというか。道行く人々が一顧だにしないということは、もはや、毎度おなじみの、ただの風景になっているんですかね。何事も思いやりと優しさが大切です。

 

□堀vs秋田

さて、両チームの状況ですが、東京Vは山本理仁と馬場が世代別代表に選ばれたことで日本にはおりません。両者ともバリバリの中心選手ですから影響がないわけはないものの、それを埋めるように平が復帰してきた。ついでに奈良輪や端戸仁も本格的に戦線復帰。ようやく狂った時代の清算が終わろうとしているということでしょうか。同時に堀監督の手腕が本当の意味で問われる状況が整ったともいえます。

アウェイのグルージャは絶賛大苦戦ですね〜。J3から上がってきたばかりのチームが苦戦するというのは、当たり前といえば当たり前のことなんですけど。その強烈なキャラクターと、監督としての出だしに躓いたことでネタキャラと化しつつあった“あの漢”こと秋田監督の評価はどうなっていくのでしょうか。京都ではダメだった、町田では成績の割に信頼を得られず、で、捲土重来を期したグルージャではチームをJ2に引き上げる。ここで周囲の評価を覆しかけるも、J2のステージでは大苦戦。とはいえ名監督であってもプロビンチャの昇格初年はムリゲー。……なんとも評価が難しい監督さんです。

 

□長沢と中野雅臣

さて、今シーズン初観戦となった東京Vですけど、GKは長沢なのか。というか、長沢って誰だ?と思って調べてみると、沼津にあるジュビロの下部組織から藤枝東に進んで、明治大学アスルクラロを経て東京Vだそうだ。沼津から藤枝に通っていたのか。小岩から八王子に通うくらい大変そう。

対するグルージャの面子を眺めると、残念ながら中野雅臣がベンチ外。ヴェルディユース出身だし、見た目の雰囲気がどことなく竹内涼真っぽいイケメン、最近は試合にも出ていたっぽいので古巣に凱旋するのを楽しみにしていたのだけど、返す返す残念。グルージャの攻撃については、、、前半に関してはトリッキーなショートコーナーみたいなデザインされたFKくらいしか印象に残らなかったかな。

 

東京Vが先手

試合は序盤から東京Vが圧倒。相手関係もさることながら、5レーンがかなり浸透しているというか、そこの部分だけみれば、しっかり堀さんが仕込んでいる模様。先制点はゴール前でスクランブルというかなんというかって状況の中で、なんとなくオウンゴールが決まったものでしたが、ゲームの流れ的には必然といえば必然のゴール。ただ、東京V東京Vで、アタッキングサードやディフェンシブサードでチャレンジングというか、欲をかいてしまったというか、みたいなプレーでマイボールを失うことも多く、なかなか決定的なチャンスが作れないままハーフタイムを迎えました。

劣勢のグルージャは秋田監督が早めに早めに動きます。後半開始とともに奥山を入れると、さほど時間をおかずに中村充孝と和田を投入して、前線3枚を総入れ替えします。また、中村・和田と同時にビスマルクもピッチに送り込む。この選手、Jリーグ創成期のあの選手とはずいぶんキャラが違いますけど、フィジカルモンスターチックで興味深いですね。

 

グルージャが追い付く

東京Vも後半開始に2枚替え。端戸仁から佐藤凌我にスイッチして前線の活動量は増えましたが、端戸のボール引き出し力を失ったのは痛かったかもしれません。もう一人投入された新井はわかりやすい仕事をしました。深澤の追加点は、カウンターから新井がドリブルでサイドを攻略したことで生まれたもの。ここまでは東京Vのペースでした。

他方でグルージャが悪かったかというと、そこまで悪くはない。むしろ相手の空けたスペースを流暢に突いていったり、クサビを入れられるときにはそこを逃さず刺していったり、往年の鹿島を彷彿とさせるシーンも多かった。なんというか、わかりやすいグッドプレーではなく、ヌルッとチャンスを量産するんですよね。そういうところがかつての鹿島っぽい。そして、相手の選手交代の隙に発生したエアポケットを突いて追撃のゴールを決め、さらに気落ちした相手が気を取り直す前に同点に追いついてしまうところも鹿島っぽい。そのどちらも決めたのが中村充孝だったのは、実に象徴的です。秋田監督がそれなりにちゃんとチームを作っていることを証明する同点劇となりました。逆に東京V的には負けに等しい感覚だったでしょうね。そんなこんなで2ー2のドローとなりました。