ファーストアタックのその先〜柏レイソルvsアビスパ福岡(11/20)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□天王台と湖北

今年はチケット入手の可能性を鑑みて柏での試合観戦回数が増えまして、で、柏に来たときには、午前中から試合の時間まで手賀沼界隈を散策することが多かった。今日は我孫子の周縁部の里山的な公園とかを散策しようと、いろいろ調べたところ、「湖北駅からバスに乗れ」とあった。とりあえず我孫子駅近くの蕎麦屋でせいろ蕎麦をすすって、改めて我孫子駅から湖北駅を目指して電車に乗ったところ、、、なんと!ワタクシ‼ 天王台駅におりました……。地元の方には、どういう状況か理解してもらえると思います。

ちなみに、かつて東我孫子駅から手賀沼方面歩いていたら「天王台駅入口」という交差点を発見。確かにそこを曲がって直進すれば天王台駅に付くんですけど、その途中に成田線を渡っていく。成田線の踏切をさらに進んだところが常磐線天王台駅。なかなか複雑怪奇なのですよ、我孫子の向こう側。

 

□現実を直視しながら…

ともに残留を決めたチーム同士の対決ですが、柏は印象よりもスムーズに残留を決めましたね。夏前の様子を眺めていたら、もっとドツボにはまる可能性もあるのかな、と思っていたのですが。要因は負けが立て込んでいるように見えて、ちょいちょい定期的に勝っていること。引き分けでなく勝ちきる試合から遠ざからなかったところにネルシーニョの手腕があるのでしょう。噂によると今の社長の決して短くない任期が満了するまではネルシーニョらしいので、向こう数シーズンはこういう感じが続くのかな。

福岡も残留を決めましたね。去年は「5年に1度、昇格する」という「5年周期説」が流布しましたが、今年は「5年に1度、降格する」という「5年周期説」が語られてきた。その中での残留は快挙。ただし、その快挙が大きく報じられすぎて「福岡、絶好調!」ってイメージになりがちですが、実は目下の成績は微妙。夏以降、なだらかな停滞曲線を描いているので、長谷部監督にはしっかりとシーズンを締めていただきたいところです。

 

□442対決

ネルシーニョ監督、200勝だそうですね。セレモニーのタイミングでトイレに行きたくなってしまいましたけど。これで名球会入り。世が世なら緑のブレザーを金やんに羽織ってもらえたのに。そんなネルシーニョ、今日の試合では442、しかもWボランチの一角には三原を入れてきました。ついに理想を捨ててジャパニーズスタイルに迎合したかと思われましたが、実際はそんなことなく、相変わらず縦に大忙しなサッカーです。

対する福岡も442。2トップはジョン・マリとファンマ・デルガド。そして4バックのうちの3枚はドウグラス・グローリ、カルロス・グティエレス、エミル・サロモンソン。なんとも乱暴な外国籍任せに見えなくもないですが、ちゃんとそこに志知とか前とかといったチルドレンを融合させているところがミソですね。長谷部監督は「飛び道具よ、後は任せた!」ってことには決してしない。

 

□飲水タイムをめぐる攻防

前半の応酬の中で印象的だったのは、杉本太郎、上手いっすね〜。高校時代は天才扱い。さすがは世代ナンバーワンとして鹿島に入団しただけのことはあります。足下の技術、止める蹴る、さらにはターン、相手の背中をとるループパス、ようやくプロの舞台でも天才っぷりを発揮できるようになった模様。前半でもう一つ特筆すべきは、なかなか飲水タイムを主審が取れなかったこと。それだけボールがアウトにならない、アクチュアルプレーイングタイムの長い、引き締まった前半戦となりました。

後半に入っても引き締まった攻防が続きます。そして、やっぱり取れないのが飲水タイム。実際はちょいちょいプレーは途切れるのですが、20〜25分のところでは全く途切れない。アクチュアルプレーイングタイムが長いのですよ。そして、両チームとも「決して悪くない」状態ですから、どうしても選手交代は遅れる。ネット上に散見する「選手交代こそ正義!」って人たちには不満が残る展開だったかもしれませんが、とにもかくにもスコアレスドローとなりました。

 

□似て非なる対決

クリスティアーノの声って高いですよね。「新しい応援形態」とやらで、選手の声はよく聞こえるのですが、なかでもクリスの嬌声は聞き分けやすい。なんかのタイミングでクリスさん、思いっきり笑ってしまって、「あん⁈挑発か⁉」と審判に叱られかけてたよ。一方、アビスパのエースはジョン・マリ。後半、仰向けに倒れていたので「脳しんとう?」と心配したのですが、長谷部監督は微動だにしない。「また、いつものパターンね、はいはい」みたいな、マルティノスが倒れている状態なのですかね。

ともあれ、両チームとも、ロングカウンターをクリスティアーノなりジョン・マリに合わせる攻撃が基本なのですが、違いは、その先。レイソルは速いテンポを落とすことなく、ちょっぱやテンポのままクロスを入れる。対するアビスパは日本人の長谷部監督が率いているだけあって、攻め直しの美学がある。ファーストアタックで腰を引かせて、そこからは遅攻に移行する。どちらが良い悪いって話ではないですが、「エース、任せた!」の後が対照的な両チームでした。