今週はまず日立台へ。ホームの柏は、今シーズンからネルシーニョ。困ったときのネルシーニョ。柏のフロントって、いまも、吉田さんとか、そのチルドレンを軒並み追い出した、あのチームなんですかね。だとしたら、サッカー界にさほど太いパイプはなさそうなんで、ネルシーニョくらいしか選択肢がなかったということかも。とりあえず江坂と瀬川に注目しておこうかと。
アウェイは金沢。金沢は、わりと監督人事は安定しているような印象。上野さん、森下さんと伝えてきたバトンはヤンツーへ。札幌時代も新潟時代も、頑固一徹、‘小さなことをコツコツと’という、とにかく基本を大切にする監督さん。それで、資金力相応以上の成績を残し続けてきているんですから、立派なものです。札幌にせよ、新潟にせよ、金沢にせよ、雪国。基礎を大切にする頑固さと、雪国の我慢強さが、ポジティブなフュージョンを見せているということでしょうか。注目は小松と垣田という、ユース年代とかが好きなクラスターにはヨダレダラダラな2トップだったのですが、この試合、小松は欠席。。。
柏=千葉県ということで、この日は、少し早めのランチを食べるべく津田沼に行く。JR津田沼でも、京成津田沼でもなく、新京成の津田沼駅、のホームの端っこにある「弥生軒」という立ち食いそば屋へ。我孫子駅の立ち食いそば屋として一部に熱狂的なファンを持つ店ですが、なぜか、新京成の津田沼に支店がある。ちなみに、なぜ一部に熱狂的なファンがいるかというと、唐揚げそばの唐揚げが大きいのです。思わずハイボールを頼みたくなるくらいに。ここの店については唐揚げのみならず、店構えの場末感が素敵でした。
ちなみに少し早めの夕食は柏の名店ボンベイでカレーを食べる。しかも西口店で食べる。本店もムーディーで良いですが、こちらは、よりスタイリッシュで洗練されたな内観。店員さんの日本語は決してスタイリッシュで洗練されているわけではありませんが、物腰は素敵。味も素敵。マウンテンカレーというトリッキーなのをオーダーしたのですが、いわゆるクセになる系で美味しゅうございました。
さて試合。柏はスポナビアプリだとオルンガと江坂が2トップとなる442表示でしたが、江坂が1列落ちた4231のように見えました。攻守の切り替えの際にはクリスティアーノが攻め残りがちだったので、その瞬間は変則442に見えなくもなかったですけど。で、江坂を挟んだ両ウイング、クリスティアーノと瀬川がシュートを打ちまくる。さしづめWシュートマシーンシステムとでも言うようなサッカー。
対する金沢は、軽やかで小気味よいサッカー。特に藤村と大橋からなるWボランチの配球が軽やかで小気味よかった。藤村とか、超絶テクニックじゃないですか⁈ それから両SBが古典的。最近はパスの出し手みたいな役割を担うことも多いSBですが、金沢の両SBは古式ゆかしき‘使われるSB’。ドタドタドタとオーバーラップして、クロスを上げて、さっさと戻るみたいな。
そんな両チームの対決でしたが、先手を打ったのは柏。江坂が流れて瀬川とかと左を崩して、そこからの折り返しをクリスティアーノが決めました。その時の、その時に限らずですが、江坂の「絶対に古賀にはパスを出さないマン」加減が、まあまあ面白かった。もちろん、悪気はないのでしょうけど。先制してからは柏がゲームをコントロールする。ゴール前でチャンスを作るシーン自体は金沢の方が多かったかと思いますが、シュートの数はレイソルの方が圧倒していたのではあるまいか、な、前半の戦い。
後半に入っても、一進一退ながら、柏が状況を掌握して、途中、ネルシーニョがクリスティアーノを読んで何か指示していたかと思ったら、江坂とクリスティアーノの位置を入れ替える。さらに負傷で古賀が交代を余儀なくされると、今度は、それを契機にシステムを3421に変更し、押し込まれたとしても5バックで対応できるような処置を施して、まんまと逃げ切りを成功させました。
この試合で印象に残ったのは金沢の2トップ。特に垣田。日本サッカー界待望の大型CFですが、‘和製ビエリ’となるまで、もう一皮むける必要があるかもしれません。ヤンツーさんに鍛えられて、大型CFとしての責任感に満ちたプレーを繰り返していることは間違いない。ただ、技術面の正確性や、フィジカル面での屈強さが、柏クラスのチームが揃えるCBを向こうに回したとき、まだ物足りない。今まで通り、これからも精進してスケールアップしてくれ!
その垣田の相方は、この試合では山根永遠でした。セレッソからのレンタル選手ですが、セレッソU23ではサイドハーフだったような。とはいえ、ポジションは変わっても、プレースタイルは変わらない。相変わらずのインテンシティお化け。常にボールに絡んで、ガツンとぶつかっていける。技術面もそれなり。惜しむらくは、どうやら宇宙開発機構の一員らしく、シュートをふかす確率が異様に高いところ。宇宙を開発したくてしたくて仕方ないのは分かりますが、フリーキックを強奪して悉く大きくふかしてスタンドインってのは少し反省の余地があるかもしれませんね。