ドウグラス・ビエイラ劇場なのか、キム・スンギュ劇場なのか〜柏レイソルvsサンフレッチェ広島(9/18)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□渡る世間は台風ばかり

今年もそこそこ来日なさっている台風さん。一時期のバッハくらいの頻度で来日しているのではなかろうか。しかも、毎回毎回、週末ばっかりなイメージが……。ただ、関東在住者の立場だけで言わせてもらうと、今年の台風は総じて“評判倒れ”。「九州などで大きな被害が出ているから、全国各地の皆さんも全集中の呼吸で‼」ってな感じで天気予報が煽るものだから、思いっきり構えていると、逸れていったり、夜のうちにいなくなったりってことが多かった。

ただ、台風が近所にいるときって、秒単位で嵐になったり、日射しがこぼれてきたりってのを繰り返すから、屋根のないスタジアムではレインウェアをスタンバらざるをえない。ワタクシは100均のレインウェアを使い捨てるので、夏の期間だと薄着で羽織りやすくて、それは有難いんですけど、一方で暑いなかで蒸れるものだから、それはしんどい。特に台風の前後って、気温が高くなりがちですから、いやはや、しんどい。

 

□両チームのサポーターは不満でしょうけど……

さて、絶不調の時期が続きながらもコンディションが整ったハウルが救世主的な働きを見せることでチームが息を吹き返した柏。そのハウルが再び離脱した模様。コンディションですかね?ハウルの存在を前提とするような戦術でしたので、彼がいないと再び暗黒期に逆戻りするんじゃないかと思ってましたが、そこは名将ネルシーニョ、細谷をブレイクされるなど、2021年バージョンのチームがようやく形になりつつあるようです。

対する広島ですが、順位的には“可もなく不可もなく”といった雰囲気ですかね。星取表をざっくり眺めてみた感じだと、下位チームに取りこぼしがちなのと、上位チームにはキッチリ負ける。逆に中位のチームからはしっかり勝ち点を奪い取っているわけですが、サポーター的には“中位相手には手堅い”よりも“上位には力負けして、下位には足元を掬われる”って印象か強いのでしょうから、城福さんも大変です。

 

□人名の読み方って難しい

この日のネルシーニョは少し勝負師モードになっていたらしく、瀬川をワントップに入れるという思い切った用兵をしてきました。ただ、ハウルはともあれ、ハウルの代役を務めてきた細谷もさほど大きな選手ではないので、ムービング系でもワントップが務まるくらいにはチームの完成度が上がっている模様。

ちなみに細谷って「ほそたに」か「ほそや」か難しいですよね。まあ、「ほそや」なんですけど。それと同じように広島の東も「ひがし」か「あずま」かが難解。まあ、「ひがし」なんですけど。ともあれ、広島の両ワイドは東・藤井というフレッシュコンビ。対照的にボランチは青山と柴崎という大ベテランコンビ。なんやかんやで平均年齢が平準化されている。

 

ハットトリックだった試合

試合は、どちらかといえば柏の目論見通りに進んでいたようにも見えたのですが、最終ラインとキム・スンギュの間でエアポケットみたいな隙が生まれて、なんとなくドウグラス・ビエイラに裏抜けされて、そのまま決められてしまうという安い失点を喫しました。守備陣のエアポケットについては、その後も青山のロビングを起点に左サイドを崩されてから入れられたクロスが「誰?誰が対応するの⁇」みたいにグズグズっと抜けていくシーンもありました。こういうクセみたいなものって、「意識の問題」で片付ける以外に改善策が探り出しづらいので修正が難しいっすよね。

後半に入って選手を交代して、「さあ追い付くぞ!」っていうレイソル、、、をどん底に突き落としたのはキム・スンギュの馬鹿みたいな飛び出し。お留守になったゴールに向かってドウグラス・ビエイラが山なりロングループシュートを注ぎ込む。そして、ドウグラス・ビエイラは止まらなくなり、仕上げは左右をしっかり揺さぶった崩しから、ハットトリックとなるゴールを決めました。ネルシーニョも状況を打開すべく知恵を凝らしますが、汚名返上に燃えるキム・スンギュのスーパーセーブが目立ったくらいでスコアは動かない。そのまま広島の完勝となりました。

 

□注目点

さて、本日はダブルヘッダー観戦でございました。J3観戦の後にJ1を見たわけですね。そうするとですねぇ、いやあ、J1の選手ってクオリティが高いっすね〜。時々、欧州サッカー至上主義的に「Jリーグなんてレベルが低いから見ないぜ(そんな自分にうっとり恍惚)」みたいな言葉を聞いたりしますけど、そういう方々には、是非、まずはJ3を見てもらいたい。そして、その直後にJ1を見て欲しい。「J1、めっちゃ面白いやん!」って感想になるはず。

何が違うかというと、やっぱり一つ一つのプレーに意図がこめられてるんですよね。この試合では青山がいましたけど、彼のパスとか、無難に隣りにパスしてるだけでも、まず縦に視線をやって相手を惑わせて、かつ、単なる繋ぎのパスなのに、毎回微妙にタイミングを調整してますもんね。サッカーって面白いです。