フォースオフィシャルの威厳とアイスロイヤルミルクティーの破壊力〜YS横浜vsヴァンラーレ八戸(10/24)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□両チームの現状

いやあ、好調ですね、YS横浜。前回ワタクシが観戦した岐阜戦では大敗しましたが、それ以降3勝3分けです。いつも書いてますけど、手腕は確かなリヒャルト監督。成績だけなら、当然、続投。あとは自分の意に違うジャッジについてはフォースやラインズにキレ散らかしたり、自分たちにとって良いからという理由で自チームの選手の相手に対する悪質で危険なアフターチャージに「ナイスプレー!」と言ったりという、日本人社会の価値観に照らせば〝極めて未熟〟とされる部分(シュタルト家の価値観は知らんけど)、しかも、そこが3年間全く改善されていないことをフロントがどのように判断するか。見識が問われてはいる。

一方の八戸ですが、夏の大運動会(その時期にコロナ患者が激増した)の中断を経ての再開後は1勝5敗と苦しんでおります。鳥取・讃岐・今治といった西国勢の陰に隠れちゃいますけどね。J3は箱根の関所より東と、関門海峡を渡った先のチームの調子が良くて、それに挟まれた地域にクラブは、当人たち的には不本意に感じているであろう成績だったりします(富山を除く)。

 

□3バック対決

この日のYS横浜はツートップじゃなかったですね。3バックと両ワイド、ワントップのンドカ・チャールズ。中盤はアンカーの土橋を残して柳・神田・佐藤が3シャドーというか、中盤ダイヤみたいに構える。このシステムって上手く運用できれば、日本人向けだと思われる。なんせ、シャドー生産には定評がありますからね、日本サッカー界。

とりあえず3バックは一つのジャパニーズスタイルになっていて、八戸も3バック。八戸が採用していた3421はすっかりお馴染みですね。導入したミシャは攻撃的3421でしたが、森保さん以降は「堅守速攻+パスサッカー的遅攻のハイブリッド」システムとなりました。まずは人数をかけて守るわけですが、この日の八戸は相手を引き込んでいたのか、単に押し込まれていたのか、なかなか微妙でした。

 

□毅然としたフォースオフィシャル

さて、最初の3分は静かにしていたリヒャルト監督、4分からは例によって例のごとくモンスタークレーマーモードに突入します。ただし、この日はいつもと違った。リヒャルトはいつも通りのモンスタークレーマーでも、フォースオフィシャルの対応が違ったのです。言葉としては「こうこう、こういうことですよ」とか「まあまあ」って伝えていたと思われますが、遠目に見れば「黙れ、小僧」ってやっているようにしか見えなかった。こういう毅然とした対応こそカスハラ対策の第一歩ですからね。他の試合のフォースオフィシャルも、遠慮せずに毅然とした態度で臨んでくださいませ。クレーマーを増長させちゃいけません。

 

□八戸の反撃及ばず、YS横浜が勝ちきる

試合は、リヒャルトが「黙れ、小僧」ってやられているうちにYS横浜が先制する。船橋の折り返しにンドカが相手の隙間に上手く入り込んで合わせました。ンドカ、成長しましたね。YS横浜の選手は着実に成長する。リヒャルトの功績なのです。だからこそ、モンスタークレーマー体質なのが勿体ない。ってなことを考えているうちに左からのクロスに船橋がドッカンと決めました。前半のうちに早くも敗色濃厚に思われた八戸ですが、ボールをペナ角まで運べれば、人数をかけた迫力のある攻撃ができるわけで(この日の八戸は、そこまでボールを運べないところに問題があったわけですけど)、左サイドからのクロスに中村太一がヘッドで合わせ、1点差に追い上げてハーフタイムを迎えました。

後半に目立っていたのは、前半の最初もそうだったのですが、大城のコーチングですね。内容の的確さとかは外野には分かりませんが、声のデカさというのは、間違いなく一つの才能。その才能を活用しようという意欲は評価すべきかと。意欲といえば、八戸。八戸は実はとても意欲的で、キーパーがゲームメイクに参加したり、あるいはサイドチェンジを多用したり、それから、ボールを奪ったら一人剥がして持ち出そうというところはチームで意思統一されていて、監督さんの意欲が強く感じられました。惜しむらくは、それをJ3の舞台で発揮するには、いささかクオリティが不足していたこと。そこのギャップが、この試合のスコアに直結したのかな、という印象です。というわけでYS横浜が2ー1で快勝しました。

 

サモアール

上京して四半世紀、未だに横浜の楽しみ方が今ひとつわからないのですが、多少、懐に余裕ができるようになると、馬車道あたりの雰囲気が素敵ですよね。貧乏学生だった頃には、ランチとは言え、「荒井屋」とか行けなかったですし。なんというか、荒井屋的な、文明開化感がたまらんのですよ。「馬車道」「万国橋」という言葉の組み合わせだけでテンションが上がる。

試合の後、そういった一帯にある「サモアール」という老舗紅茶屋さんでロイヤルミルクティーを楽しんできた。750円。学生時代でもデートならギリ出せたかな。でも、大学時代って、紅茶花伝ロイヤルミルクティーで十分に美味しかった。というか、ちょうどワタクシが大学生だった頃に新発売されたと記憶してますが、紅茶花伝ロイヤルミルクティーに出会って、一時期は人生観が変わったくらい飲んでた。なんてことを思い出した試合後でございました。