長野のポジショナルと藤川虎太郎のポジション〜AC長野パルセイロvsギラヴァンツ北九州(8/28)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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上高地

初めて行ったんですよね、上高地。有名な登山家が「なぜ山に登るのかって?そこに山があるからだよ」って答えたそうですが、少し、その気持ちがわかるかも。ワタクシもこう尋ねられたら、こう答えます、そう「なぜバスに乗るのかって?それは目的地まで直通してくれるバスがあるからだよ」と。

一応、上高地にも熊は出るらしいので、あんまりヘンなことは言えないですけど、あれだけ整備されていて、明らかに大量の人間がコンスタントに往来する遊歩道で熊鈴付けてる人を見ると、少し微妙な、、、いや、「念には念って大切だよな」って気分になります。ちなみにワタクシはタウンユースとしてモンベルを愛用していて、この日もモンベル多めの服装だったので、高尾山でさえ文明の力を全開に借りるにもかかわらず、全身から「いや、オレは、普段から山に親しんでるから」感が漂っていたに違いない。

 

□リヒャルトとの邂逅

「ほわーい、じゃぱにーずぴーぽー」こと厚切りリヒャルト監督と、久々の邂逅ですよ。YS横浜時代は、何度もスタンドから後頭部(フサフサ)を拝んでいたわけですが、お元気でしょうか。名前だけから判断するに、おそらく多少は日本人の遺伝子も含まれていて、日本で育てられた年数もそれなりにあるのではないかと想像するのですが、日本文化を全くリスペクトせず、欧米式の「自己主張こそ絶対の正義」というスタンスで審判に絡みつづけることでお馴染みの厚切りリヒャルト、少しはおとなしくなったのかな⁇

北九州は天野賢一さんが率いておりますが、、、知らん……。すんまへん。シーズン当初は大苦戦でしたけど、じりっじりっと順位を上げて、まあ、それても12位ですけど、上位以外には簡単には負けなくなってきた、、、はずが、8月最初の試合でYS横浜に敗れてしまいました。ということは、ここで厚切りリヒャルト率いる長野を撃破することでリベンジ達成ということにもなる(なるのか?)、頑張ってもらいましょう。

 

□圧倒的パルセイロペース

そんなリヒャルト率いる長野、システムは昨シーズンのYS横浜と同じで、わかりやすく概念的に図示すれば中盤ダイヤの541ですね。アンカーを置いた352なんだけど2トップが縦関係というか。で、そのアンカーなんですが、どうした、宮阪⁈ いや、元々あんこ体型ではあったけれども、もはや、ラガーマンというか、現役晩年の阿部慎之助じゃないか。それで動けるなら良いんだけど。

ともあれ、リヒャルト仕込みのポジショナルプレーに北九州は四苦八苦です。ポジショナルの肝の一つである“即時奪還”がえげつなくて、北九州はなかなかマイボールにできない。特に中盤での攻防、ハーフウェーあたりのイーブンボールで強度的にも数的有利不利的にも長野が圧倒。となると北九州としては西村あたりに頑張ってもらいたいところですけど、いやあ、西村、ジャニーズみたいな金髪じゃないですか、サラサラで。……サラサラ髪は将来的にいろいろ若めの段階で苦労する傾向にあるけど、金髪にして髪をいじめて大丈夫か、西村⁇

ともあれ、前半は長野が圧倒しました。北九州のラインがめちゃくちゃ高いってのもあるのですが、奪ってからゴールに向かって最小手数と最短距離で一直線という長野のアタッキングが冴え渡りました。ただ、いかんせん、ゴールだけが入らない。きっとリヒャルトも「ほわーいじゃぱにーずぴーぽー、ゆー達はなぜ決定力不足なんですかー」ってなっていたに違いない。

 

□藤川虎太郎問題

全く攻撃の形を作れなかった北九州は、後半の頭から永野をボランチに投入。すると永野のモビリティで攻撃の幅が広がり、得点の匂いもわずかながら漂いはじめます。漂い始めたのですが、イニシアチブを握りかえすまでには至らず。やはり攻撃の数はパルセイロが多い。そして何度目の決定機の後の二次攻撃でデュークがペナルティエリアを蹂躙。そのクロスを山本が頭でねじ込んでパルセイロがようやく先制しました。

ちなみにこの後、YS横浜で培ったモンスタークレイマーっぷりでブチ切れるリヒャルトに主審が注意を与えるという、いつもながらの光景があって、その際にパルセイロサポーターは拍手。あれは「監督も戦ったいて素晴らしい」の拍手だったのか、「審判、リヒャルトを黙らせてくれてありがとう」の拍手だったのか。後者であることを祈る。

さて、追いかける北九州ですが、セカンドトップに入った藤川虎太郎が今ひとつでしたね。なかなかボールを引き出せない、オフザボールでの工夫も伝わってこない。たまにボールに触ってもポジティブな状況を作り出せない。そんな中、天野っち監督は途中出場させたFW登録の中山を左SBにスライドさせるファイヤーモードを発動。付随して藤川は左SHに移ったのですが、藤川、少しスペースのあるポジションの方が良いような。左SHに入ってからは、がぜん、動きがリズミカルになって決定的なシュートも打ちましたし。ちょいと悔いを感じさせながら、そのまま1ー0のスコアが動くことはなくタイムアップとなりました。