□まだまだ序盤
ホームのYS横浜、90分間途切れることのなく審判にクレームを入れ続けられる運動量を持つ男としてお馴染みのリヒャルト監督が奮闘してますけど、いまだ未勝利。そういえば昨日、藤枝MYFCで去年のエースだった宮本が頑張ってましたね。つまり、活躍した選手はあっという間に引き抜かれるクラブなので大変です。昨シーズン「良い選手だなぁ」と思った音泉も、今は富山なのですね。
対する鹿児島は、え〜と、監督、誰でしたっけ? というわけで調べてみたら、「アーサー パパス」さん。……パパス? ほぼ初耳というか、チェックできてなかったなぁ。エルゴラッソの選手名鑑アプリを眺めると、「クロップ」とか「リバプール」とかって文字が躍っているので、ゲーゲンプレスとかを信条としているのかしら? 快勝した前節のシステムは、スポナビアプリによる限り、433ではなく、4231なのか。ともあれ、1勝1敗1分です。
□W逆輸入vsWルーレット
この前見たときは、YS横浜のトップ下は神田夢実だったんですけど、この日は菊谷(背番号30)という選手が入っていました。例によってエルゴラッソの選手名鑑アプリで確認したところ、ドイツらしきチームからの逆輸入とのこと。ついでにツートップの一角の河辺(背番号29)も逆輸入。そして、もう1人のFWは埼玉県出身のンドカ・チャールズ。そのンドカ、なかなかの演技派です。当たってなさそうな手に倒れて「痛い、痛い」ってのたうち回り、まんまと審判に相手へのイエローを提示させることに成功しました。
一方の鹿児島にはWボランチの一角として元セレッソの酒本が君臨。押し込まれたところからの逆襲でボールを持ち出す際にルーレットとかやり始める。なんなら2連続で。そんな酒本はビルドアップのとき、元々は本職だったSBの位置に広がって組み立てに参加します。ただ、基本線はもう1人のボランチである中原がCBの間に落ちるってパターンでしたかね。
ちなみに、この試合、前半だってのにアディショナルタイムが6分もありました。件のンドカの演劇タイムもありましたし、鹿児島GKを含めて2〜3人が痛んでしまって、その治療時間もあったからですね。少し荒れ気味といえば荒れ気味ながら、スコアは静かなもので、0ー0でハーフタイム。前半、鹿児島には幻のゴールがあったんですけどね。コーナーキックが直接タッチを割ったか何かで取り消されました。ちなみに鹿児島は、後半にも幻のゴールがありました。こちらはオフサイド。
なお、この試合の入場者は1386人。鹿児島サポらしき人が「少なっ!」ってつぶやいているのが耳に入ってきましたが、むしろいつもより多い。特にアウェイが多い。在京鹿児島人の郷土愛は強いということでしょうか。試合は総じて鹿児島ペースでしたが、最終盤はYS横浜が持ち直し、でも鹿児島はウェズレイが奮闘してゴールを許さない、みたいな展開でスコアレスドローとなりました。
□注目点
この試合で目を奪われたのは、なんといっても酒本。1つ1つのプレーがいちいちファンタジーなんですよね。ファンタジーではあるけど、最合理的ではないというか、「もっと普通にやれんじゃね?」みたいな。例えるならば西大伍とか山田暢久を彷彿とさせる。でも、存在感はばちくそ。運動量も豊富なんで、後半途中にはヘロヘロに。暑かったですしね。帽子をかぶらないと日焼けが大変そうなレベルで。
ということで、お役御免となり八反田康平と交代。……八反田かぁ、なんだか久々に耳にしたぞ。清水時代とかはわりと好きな選手だったんですけどね。名古屋では風間さんにも重用されかけましたし。技術のしっかりしている選手なんですけど、監督からすれば物足りなさもあるんでしょうね。パパス監督はしきりに「ハチ〜、ハチ〜」と指示。YS横浜のリヒャルト監督はリヒャルト監督で牛之濵(背番号8)を抑えるべく「ハチ〜、ハチ〜」と叫ぶ。「八」と「8」が飛び交う大混乱でございましたよ。
□横浜駅の北端と東京都の南端
試合後は歩いて横浜駅へと戻り、さらに横浜駅を通り過ぎ、「JR鶴屋町ビル」というところに行ってみた。「JR横浜タワー」の飛び地みたいな感じというか、要するにホテルメッツの一部を商業地にしたもの。そこにある文化堂(スーパー)で横浜なビールでも買おうかと思っていたら、ナショナルブランドしかなかったので、横浜駅を始めとしての逆の端になる相鉄内のクイーンズ伊勢丹で横浜ビールを購入。
そのまま京急で横浜を後にして「六郷土手」なんてマイナーな駅で下車する。マイナーですけど、商店街とかが荒川区とか江東区っぽい元気さがあって、好きな街です。そこにある「ハッピーバード」という鈍色の喫茶店でナポリタンを食べて帰りました。昭和生まれには、楕円の銀皿に盛り付けられたナポリタンこそ至高なのですな。