ユンジョンファンの本領発揮?〜ジェフ千葉vsVファーレン長崎(8/28)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□18時キックオフという困難

それにしてもコロナ禍が収束しない。むしろ悪化の一途。っていう情勢にも慣れてきたというか、危機的な状況が「ハレ」に対する「ケ」になっているわけですが、このシチュエーションでの18時キックオフって結構しんどい。というのも、試合終了が20時なわけですよ。つまり、試合帰りに夕食を食べるということができない。

では、試合前に食べるのか? まあ、飲食店の夜営業って早いところでも17時からですよね。とりあえず駅近くの店へと17時に入って、ササッと17時40分くらいに食べ終えて、フクアリだとギリギリ間に合いますが、駅からシャトルバスとかのスタジアムだと間に合わない。スタグルで済ませば良いのですが、それはそれで時節柄、フルスペックからは程遠い。早くデーゲームの季節になれ‼

 

□絶賛苦闘中

千葉がJ2に定着して何年経つのですかね。数年に1回くらいプレーオフに進出したりしますが、低迷が続いている。昨シーズンからユンジョンファンを招聘して、いよいよ古豪復活かと期待したものの、ユンジョンファンをもってしてもなかなか難しいらしい。今から30年ほど前、プロ野球のヤクルト(松岡弘がエースだった時代)がメッチャ低迷していたのですが、亡くなった祖父(元国鉄マン)が当時、「国鉄はあかんなぁ」といつもぼやいていた。…なんか、それを思い出す。

対する長崎も、J2降格した頃の見取り図から考えると苦戦している。というか、高木さんを退任させてから迷走が止まらない。理想的な成績ではなかったが、悪くもなかった手倉森さんを事実上の解任にして、なぜか吉田孝行。案の定、案の定なことになり、アンダー年代を委ねていた松田さんを引っ張っり出す。ゲスの勘ぐりですけど、フロントの代替わりに合わせて現場の人事まで動かしてしまうから、こういうことになるのではないかと。一番偉くなったからって、携帯料金や学術のあり方に具体的な圧力を加えても人気は出ない。なんちゃらミクスとか大きな掛け声だけして、でも中身は何もないってくらいがちょうど良いのです。代替わりは実際に物事を動かしちゃならんのです。

 

□日本人的には…

この試合の千葉はトップに櫻川ソロモン、アンカーに熊谷アンドリューを起用してきました。……「ソロモン」と「アンドリュー」って、格好いいですね、響きが。もちろん「スティビアエブス」とか「アーリアジャスール」とかも素敵なのですが、ソロモンやアンドリューの方が日本人の滑舌に優しい。システムでいうと3421だと思いますが、守備の時は矢田がボランチとラインを作る一方、見木はフォアプレスに行って、532っぽくなることも、特に序盤は多かった。

他方の長崎。そりゃ松田さんですから、良くも悪くもトラディショナルですよ。守備では高い位置で相手を潰すのではなく、構えてパスカットを狙う。攻撃では各駅停車気味のパスワークでペナルティエリアの角を取っていく、みたいな。全体的に高さや裏抜けが少ないのも含めて、「金鳥の夏、日本の夏」であり、「長崎のサッカー、日本のサッカー」です。

 

□ユンジョンファンのイズム爆裂

試合は前半に動きます。コーナーキックに櫻川ソロモンがヘッドで合わせて、ジェフが先制しました。というか、長崎はFWのエジガルやCBの江川、さらには両SBなど、あまり身長の大きな選手がいない。カイオ・セザールくらいですかね、大きいのは。だから、ノーマークにしているわけではないのに、セットプレーでは相手に合わせられるってシーンが目立ちました。

後半、最初にカードを切ったのは長崎。ボランチ加藤大から鍬先に代えたのですが、どうもセザールとの相性は加藤より鍬先のが良さそう。セザールが前に行きまくった後ろから鍬先が的確にハンドリングするって相互補完関係が良かった。そこに都倉の高さも加わり、後半は長崎が攻めていたというか、ジェフが逃げ切りに徹したのですが、最後の最後に船山がダメ押しゴールを流し込み、ジェフが2ー0で完勝しました。

 

□櫻川ソロモン(いや新井章太かも)

いやあ、良いですね、櫻川ソロモン。デカくてパワフル。特に大卒の大型FWに多いのですが、Jリーグで期待される大型日本人FWって、デカいけどなぜか裏抜けが得意だったり、謎に足下足下にもらいたがる選手が多くて、巻誠一郎みたいに高さを生かしたターゲットマンって感じの選手は実は少ない。そんな中で、デカくてパワフルな見た目そのままのターゲットマンっぷりを見せてくれるのだから、たまらん。まだまだ収めてからの繋ぎの正確性に課題はありますが、こういう縦ポンおまかせFW、柏方面からの需要がないかしら?

とはいえ、精神面では修行の途中らしく、セザールとの競り合いでファールを取られると、思いっきり不貞腐れていた。で、そういう時こそ新井章太ですよ。ずっと「ソロモン!大丈夫、冷静になれ、ソロモン!」って叫び続けておりました。というか他の中盤の選手とかが声を掛けにいけよ、とも思うのですが、そこは寡黙な職人肌が揃ったジェフ中盤陣。やっぱり頼りになるのは新井章太の兄貴。かっけぇっす!