しかめっ面〜湘南ベルマーレvs清水エスパルス(8/21)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ノンアルコールビールの進化

コロナ状況になって全くもってロクなことは一つとしてないですが、敢えて挙げるならば、ノンアルコールビールの商売作法が洗練されてきたことは歓迎すべきかもしれません。というのも、この試合の前、神奈川県某所で釜飯を食べていたわけです。一緒に手作り豆腐もオーダー。となったら、そりゃ、ビールなわけです。でも、ただいま日本はアルカポネが牛耳る社会になっているわけで。ということでドライゼロを頼まざるをえない。

実はビアリーもあって、これってノンアルコールビール扱いなんですかね、厳密にはごく少量のアルコールが含まれていますけども。そしてびっくりするくらいの糖質も含まれていますけども。ともかくドライゼロを頼んだら、「瓶とコップをドンッ!」ではなく、「神泡の達人」みたいな感じで「ノンアルコール」とあしらわれたグラスに注がれて出されてきた。ノンアルでも酔えると確信した次第であります。

 

□ともに低空飛行

それにしても湘南の浮嶋監督は、ホントに評価が悩ましい。チームがズタボロって感じではないんですよね。負けがこんでいるわけでもない。ただ勝ち点は降格圏。なんせ、勝ってない。ロースコアの引き分けが多いですよね。ただ、だからといって「守って勝ち点を積み重ねる」という明確な方針がある感じでもない。攻撃的にいこうと用意しているのだけど、なぜか結果はスコアレスドロー、みたいな。いやはや、評価に悩ましい。

対する清水は、名将ロティーナを招聘しながらも低空飛行が続く。批判に快感を覚えるタイプの人々は、やれクラブの体質が〜、とか、やれ中盤の選手層が〜、とか、いろいろ言いますけど、最大の要因は外国籍選手にケガ人が続出したり、マテウスがフィットせずに帰国しちゃったりって部分が大きいのだろうな、って思うわけです。特にエウシーニョとヘナト。この2人の穴を埋め切れてない印象です。がんばれ、竹内。

 

□両チームとも微調整してきて模様

この試合では、中断前とは両チームとも少し様相が違ってました。まず湘南ですが、アンカーを置いた中盤逆三角形の532ではなく、オーソドックスな541で守るようになりましたね。配置のバランスはどう考えても中盤を4人で守った方が良いので安定感はあります。また杉岡が加わり高さが補充された3バックとか、攻撃的な茨田とアンカーもこなせる田中というWボランチとか、いろいろ適材適所でした。最前線にウェリントンがいるので高橋あたりがサクサクとアーリークロスを入れていたのも良い。

一方の清水はコロリがセカンドトップで鈴木唯人が左ウイングでしたね。ただ、ツートップのコンビネーションはまだまだ成熟の途中らしい。それから、注目の松岡ですが、シャツをインにするものだから、ほんと高校1年生(通称“一年坊主”)っぽい。加えて注目されたのがもう一人、原です。あのサラサラな髪質で金髪に染めちゃうと、毛根への負担という意味で将来的になかなかリスキーだぞ。大丈夫か?

 

□ドローでした

さて、アーリークロスの思い切りが良かった高橋に対し、湘南右WBの古林はこねくりがちでした。攻め切れないってシーンも多かったのですが、その古林がバックパスを受けて、ダイレクト気味にアーリークロスを入れると、ウェリントンの頭にドンピシャ、湘南が先制します。その後も概ね湘南のペースだったのですが、前半ロスタイムの直前、鈴木唯人が相手DFの隙間をすり抜けると、そのままシュートも決めきり、清水が追いつく。同点でハーフタイムとなりました。

後半は、、、なんだかウェリントン劇場でしたね。ジャンピングボレーを打とうとして自爆気味に傷んだのか演技なのかをしたかと思いきや、ピッチに戻るなり猛烈に走り回ってアフターチャージしたり。さらには相手のキックしたボールを腹で受けて悶絶したり。そりゃもう大忙しでしたよ。ともあれ試合は両チームともゴールを目指す、そこの意味では引き締まった一戦でしたが、あまり得点の香りはしないというか、まあ、両GKが良かったといえばその通りですし、塩試合とはいいませんが、減塩くらいの感じだったでしょうか。

 

エスパルス右サイドのノッキング問題

とりあえず清水のアタッキングに注目していたのですよ。前半は右サイドの西澤と原が同じレーンにいて、しかも、そこに松岡も寄ってくるものだから、なんかノッキングしていたような。例えば右で密集を作って左に展開するとか、あるいは相馬さん時代のゼルビアみたく片方のサイドに思いっきし人を集めるとか、そういうことをしたいのかと勘違いしそうになるくらい、なんだか右でごちゃごちゃしてた。

ということでハーフタイムにロティーナは2枚替え。まず竹内からホナウドにスイッチ。竹内と松岡だと、Wアンカーというか、どうしても横関係になってしまい、しかも竹内が真ん中に構えるものだから、自然と松岡は右に流れる格好に。それが右サイドのノッキングの一因だったのでしょう。ホナウドが入ってからは多くの時間でホナウドが前、松岡が後ろの縦関係になって5レーンが整理されたように思われます。がんばれ、竹内。それから西澤を下げて滝が投入されました。滝は西澤より高い位置、ツートップと同じ高さをキープしたので、原との距離感が良くなりましたね。ってなわけで後半は右サイドノッキング問題は解決したのですが、肝心の得点にまでは至らず。ロティーナのしかめっ面はもう少し続くようです。