スコアレスであり、ノンアルコールであり〜湘南vs札幌(5/2)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□直接対決!

いやあ、直接対決になりましたね。15位の湘南が14位の札幌をホームで迎え撃つ1戦。ある意味では天王山ともいえる。何の天王山かというと、「あと一つ順位を落とすと降格圏突入にリーチ」をめぐる天王山ですね。そんな湘南は負けない湘南、「俺たちのサッカーは負けないサッカーだ‼(勝つとは言ってない)」状態。ドロー地獄に引きずり込まれまくっていますが、不調感は少ない。

対照的に札幌は勝つか負けるかのサッカーですね。もうこれは、ミシャを監督に据えた以上、避けられない事態。ハッキリとした形を持っていて、かつ、かなり早くに完成度を高めるノウハウを持った監督だけに、一定の完成を見てからのマンネリズムは致し方ないところがある。だからといって、「ミシャには限界がある。監督を交代すべき」という安直な意見もどうかとも思ったり。限界のない監督が世の中に存在して、その人が後任に就いてくれる算段があるなら、ミシャ解任論も傾聴に値するんでしょうけど。

 

□ハーフウェーの攻防

湘南のスタメンで注目されたのは中村駿ですかね。アンカーに田中聡でも三幸でもなく、この選手を使ってきた。もともとはスタメン候補として補強したのでしょうから、ようやくの本領発揮。そして、ホットスポットとなったのは、その1列前の山田。湘南の攻撃の多くはこの選手が基点になりますし、ハーフウェーラインを奪いどころに定めていたっぽい札幌のディフェンスが狙いうちにしたのも、この選手。

純化すれば札幌は後ろの5人がボランチ化して、ハーフウェーラインで相手を取り囲んで奪おうとするってな具合の守備をする。それを象徴するように3CBのうち、宮澤と田中駿太はボランチを主戦場とすることの多い選手。福森も構えた守備にストロングがあるタイプではない。まずは前に出て、高嶺と駒井に加えて3CBがボランチに近い位置で密集しつつ数的優位を保つという守備を披露していました。それにしても、さすがはミシャ、相変わらず攻撃的です。本職ボランチながらCB起用される宮澤と田中駿太だけでなく、ボランチ起用の駒井はもともと2列目属性の強い選手ですし、両ワイドの金子と管もプロに入る前はFW。総じて本職より1列低く使う傾向があります。

 

□やっぱりスコアレスドロー

前半は札幌がイニシアチブを握りました。要因は2つ。まずは、そもそも札幌はアクション志向のチームで湘南はリアクションベースだということ。それからもう一つ、強風の中の風上だったことの影響も強かったかと思われます。

後半に入っても、どちらかというと札幌のポゼッションが高かったですが、同時に、前半よりも展開はオープンに。札幌はフリーキックのサインプレーで湘南のゴールを揺らすものの、残念ながらオフサイド。湘南は、超J2の実力を持ちながらもJ1レベルの年俸を要求することで安住の地がさっぱり見つからないウエリントンを投入して応戦します。んが、結果はスコアレスドロー。前回の神戸戦に引き続き、ワタクシが観戦した試合では、2試合連続でゴールが生まれなかったとさ。

 

□いつもいつでもミシャはトリッキー

それにしても、やっぱりミシャですねぇ。いろいろ変則的すぎて、耳、キーンってなるよ。ビルドアップでは、リベロの宮澤とWボランチの駒井・高嶺が最後方で配球係。田中駿太と福森は、ポステコグルーとかがやってる4バックのSBがエセボランチになる、ちょうどそういうポジション取りをする。この2人は流れのなかではフォローアップとか、リンクマン的なショートパスが多い。

前線はチャナティップがトップ下っぽくなって、アンデルソンロペスとジェイがWターゲットマンみたいな感じになる。ジェイは時々、低い位置やサイドに出張するが、アンデルソンロペスはゴールに近い位置を守りがち。で、WBは攻撃時にはもはやWG。ヴェルディの永井さんによる永遠に未完の新戦術で言うところの「ワイドストライカー」ですね。観戦しながらそのあたりを頭の中で整理するだけでおなかいっぱい。スコアレスドローでも満足することにします。

 

ららぽーと

試合終了後は、シャトルバスに乗るでも、駅のある南方向に歩くでもなく、徒歩で東を目指しました。その先にあるのは「三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚」。田舎者のワタクシにとって「ららぽーと」って響きだけで、もう気後れしちゃう。その中の「ミートカンパニー ウィズ ベルマーレ」ってところでハンバーグを食べて帰ったよ。「ウィズベルマーレ」って割にはレプリカを着た人は見かけなかったですけど。

冷静に考えると、平塚ではお酒が飲めるのですね。「《オリンピック開催都市の首長から、さらに一国の宰相へ‼》っていう、あたし様の完璧な人生プランが崩れてしまいかねないざますわよ!  都民どもよ、どう落とし前つけてくれるんだ‼」ってパニクってる某都知事の風紀委員長的感情論政策に溺れてしまって、ワタクシまでも冷静さを失っていたのか、普通にノンアルコールで帰ってしまったさ。。。