エリート軍団vs良き社会人〜YS横浜vsC大阪U23(5/19)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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この日もWヘッダーだったのですが、まずはJ3。YS横浜です。樋口さんがYS横浜を率いるようになって、何年目ですかね。横浜のJクラブをコンプリートする歴戦の名将だけあって、さすがの堅調といいますか、昨シーズンの終盤からスタイルが浸透したということでしょうか、成績がわかりやすく向上していますよね。

相手はC大阪U23。ここも大熊弟さんがずっと率いている感じですね。J3初年度から、基本的にU23チームは、どこも成績的には苦戦してきてのですが、今シーズンは総じて調子がよく、C大阪U23に至っては2位という、まさかの快進撃です。ある程度運営していくノウハウが蓄積されてきたということでしょうか。昇格することはないので、J2の下位に低迷しているクラブのサポーターなんかは、「このまま、C大阪U23、ガンバレ!」とか思ってしまっているかもしれません。

 

■前半

 

この前日、つまり金曜日、ワタクシ、しこたま飲みまして。年甲斐もなく、1次会→2次会→3次会と、三軒もハシゴ酒ですよ。さすがに朝まで飲み続けるスタミナは、もはや失ってしまっておりますが。必然的に二日酔いというか、胃痛胸やけ状態。朝からフルスロットルということにならず、ダラダラゴロゴロと朝の時間を過ごしていて、ようやくカラダが活動できるコンディションになったのは、ギリギリキックオフに間に合う時間。

そんなわけなので、どこかでランチを食べていくって余裕はなく、だからといって、スタジアムで売っているような油っこいものは、飲み疲れた胃袋が許容しない。ということで、せっかくの横浜ですし、崎陽軒のお弁当を食べることにした。崎陽軒といえばシウマイ弁当なわけですが、たまにはた変わり種をとおもいまして、「チャーハン弁当」などを買ってみる。シウマイとから揚げとチャーハン。美味しいのですが、飲み疲れた胃袋には、やや、パンチ力が溢れすぎていました。

 

若干の胃もたれを感じながら、試合は始まる。YS横浜は、最終ラインから、良くも悪くも丁寧にビルドアップしていくスタイル。そこまで極端でないにせよ、風間さんのサッカーに似ていて、悪く言えば各駅停車でパスを繋いでいく。ただ、最終ラインで組み立てからが少し雑で、特にアタッキングサードでは技術的なクオリティやアイデアという部分で不足がありました。

対するC大阪U23は、なかなかのハイラインでしたねぇ。ジェフ千葉もビックリなくらいに。攻撃においては、視野の広いダイナミックな展開、個のスキルを生かしたドリブルで状況を打開していくような感じ。爽快感があります。ただ、この日は体感気温は30℃を超えようかというコンディションで、13時のキックオフですから、そんな灼熱地獄でハイラインやらスプリントやらを繰り返すのは、なかなか難しく、特に前半は活動量が今ひとつでした。

 

■後半

 

試合は澤上のゴールでC大阪U23が先制します。澤上といえば、トップチームでもルーキーイヤーから出番を得ていた選手ですから、ここのステージでは役者が1枚上手。コンディションの問題か何かがあっての現在なのでしょうが、意地の一発でした。対するYS横浜も、C大阪U23のハイラインを攻略して、裏抜け一発で大泉が同点ゴールを決めます。C大阪U23としては、こういうかたちでの失点については、ある程度、覚悟の上でしょう。

後半になると、はっきりと体感温度は下がり、涼しい風も吹くようになり、だいぶ動ける環境になりました。そうなると、C大阪U23はエリート軍団ですから、そのクオリティを存分に発揮できるようになり、後半は一方的にペースを掌握します。しかし、ゴールは生まれない。なんせ、GKの浅沼が神がかっていた。スーパーなファインセーブは1度や2度ではなく、まるでマイアミの川口能活を見ているような錯覚にさえ陥る。もし、これが彼にとっての平常運転だとするならば、近い将来、ステップアップしているかもしれません。

 

ところで、この試合で気になってしかたなかったのはYS横浜のサポーター。後半開始とともにブルーライト横浜を原曲とした応援歌を歌っておりました。ワタクシが子どもの頃の原風景としてぼんやり記憶にある横浜のイメージは、この曲みたいな歌謡曲的ムーディさ。そのブルーライト横浜を拡声器を使ってコールリーダーが歌っていたのですが、それが、めちゃくちゃ上手なんですよ。もはやコールリーダーさんのソロコンサート状態。ワンマンショーですよ。

それからもう一つ。これはYS横浜の以前からの伝統だと思いますが、選手が試合中でもとても紳士的。C大阪U23の沖野が倒れ込んだとき、必ずしも切らなくても良いタイミングで吉田がボールを出してあげたり、同じくC大阪U23の山根が倒れたときには、GK浅沼がずいぶんな距離を出張してボトルを渡してあげたり。ピッチの中においてさえ「良きアスリートである前に、良き社会人たれ」が浸透している感じ。そもそもスクール運営の方を主眼とするクラブの在り方だったかと思いますので、そのあたりの理念が影響しているのでしょう。