高体連とユースの関係についてアレやコレや考えさせられてしてみる【高校総体決勝・女子】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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日ノ本学園 0 vs 7 京都精華女子高校総体決勝・女子 08月06日]

序盤から日ノ本が思いっきり攻めていました。日ノ本学園は、常磐木学園とか十文字学園とか藤枝順心とかと並んで、高校女子サッカーでは、いろいろな大会で常に決勝界隈まで昇ってくるチーム。本命中の本命。一方の精華女子ですが、こちらもワタクシが知らないだけで名門なんだとは思いますけど、もう10年くらい前の話ですかね、男子サッカー高校選手権における筑陽学園を思い出しました。決勝まで行きながらも、リアル名門の国見にペンペンにされた、みたいな。

 

 

それでも精華は一生懸命に耐えていたのですが、前半残り5分くらいで、ついに日ノ本が先制。もの凄く高い位置でプレスをかけまくっていた日ノ本。CFの目原が奪って、走り込んだ池尻が落ち着いて優しくゴールにパスしました。そしてハーフタイムを挟んだ後半。その間にシャワーを浴びて、エアコンの設定温度を28℃から18℃までリモコンボタンを連打して下げているうちに、日ノ本の2点目が入ってしまいます。5番の稲田が決めたらしい。ふむふむ、左サイドバックペナルティエリア内に侵入していたのか。

 

 

後半の6分にはFWの目原がロングシュートを突き刺す。この頃になると、精華女子の徹底したリトリート守備に対して、そのブロックの前からシュートを撃つという判断が奏功するようになります。また、精華女子も少しバイタルの守備が甘くなっていたかもしれません。こうなると止まらない。というか精華女子の我慢が利かなくなる。前がかりになる。最終ライン裏を一発で攻略し、日ノ本の池尻が突破。折り返しを15番の藤尾が冷静に蹴り込みました。

 

 

もはやドイツ戦のブラジル状態。日ノ本がドイツ状態といいましょうか。とにかく短い間にどんどん点が入っていき、監督としては対策を練る暇もあったものじゃない。5点目、6点目も続けざまに入ってしまいます。選手交代の確認をしているうちに決まったゴールでしたので、詳細は確認できませんでしたけど、6点目は6番の吉田によるロングシュート。高校スポーツということもあり、弱者が明確になると、判官贔屓の日本人としては、俄然、精華女子に肩入れしたくなる。

 

 

この時点で後半15分にもならない時間。ちなみに高校サッカーは前後半35分ハーフで行われているようですので、残り時間は20分そこそこ。ここから、どれだけ無慈悲な展開が待っているのかとヒヤヒヤしていましたが、そこは高校生、どうしても緩んでしまう。あるいは京都精華が意地を見せる。終了間際に7点目が入りましたが、ちゃんと京都精華がボールを触る時間もありながら時計の針が進んでいきました。これで日ノ本は3連覇だそうです。

 

 

そんなわけで、日ノ本の圧勝に終わった決勝戦。確かに日ノ本、圧倒的に強かったのですけど、ときどき「ボールがデカいな!」と感じることがありました。画面越しだからという要素もあるかもしれませんが、それ以上に、選手のパワーやフィジカルとビールの大きさ(重さ)との兼ね合いでそう見えたのでしょう。そう言うとを「女子サッカー、しかも高校生なんだから、当然そう見えるでしょ!」とかツッコまれてしまいそうですが、そういうことではないのですよ。ワタクシ、ときどきベレーザの試合を西が丘へ観戦しにいくのですが、そこでは、あまり「ボールがデカいな!」とは感じることがないのです。

 

 

で、ベレーザには隅田とか長谷川とか籾木とか清水とか、現役高校生ながらレギュラー出場している選手が何人もいる。同じ高校生女子であるにもかかわらず、彼女たちをみていても「ボールがデカいな!」とは感じない。つまり、結局のところ、「男子以上に女子の場合、高体連とユースチームの間にレベルの差があるのではないか?」ということです。もちろんそれは「ユースチーム全体」ではなく「日テレメニーナ」に限定されるのかもしれませんけど。エース級の選手たちともかく、チームにおいて10人目、11人目の選手のレベルは、相当の差があるように感じました。