「小林弥生に乾杯。」ってな試合【皇后杯決勝】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■浦和レディース 0 vs 1 日テレベレーザ皇后杯決勝 01月02日]

キックオフからしばらくぼんやりと試合を眺めていて思ったのですが、この両チームはボランチコンビのキャラクターが似ているぞ。浦和は岸川と柴田、ベレーザは阪口とオレの原ちゃんという組み合わせだったのですが、それぞれテクニックのあるレジスタ(柴田・原)と、攻守に厚みを持たせられて点も取れる選手(岸川・阪口)という組み合わせで、左右に並ぶというよりも、互いにバランスを取りながら、縦関係になるというイメージ。

 

 

先制したのはベレーザ。阪口の縦パスに田中美南が反応。上手くターンしてこぼれたボールを籾木が拾って突破。シュートはいったん防がれましたが、再び田中美南が詰めて、押し込みました。小気味のよい、とても素晴らしいゴール。で、リードを奪われた浦和Lは前半の30分にもならない時間帯でジョーカーの清家を投入。早め早めの選手交代が悪いこととは思いませんが、それにしても早い。焦りなのか勝負師なのかは、結果論でしか判断できないですけれども。

 

 

浦和は後半の開始とともに2枚目のカードも切ります。左SBを和田から臼井へとスイッチ。しかし、状況に大きな変化は生まれません。というよりみ、この日は前半からずっとベレーザが良かった。ベレーザが往年のヴェルディ川崎を彷彿とさせるヨミウリサッカーを展開していた一方で、浦和はあまり決定的なチャンスを作れませんでした。猶本の負傷で柴田をボランチに回さざるをえず、SHで起用できないことが痛い。2列目でボールが収まりないので攻撃に厚みが出ないのですね。なので90分を通して、常にペースはベレーザにあった。残り10分の「ボールを取られなければ失点しない」というボール回しなんて、見ていて惚れ惚れするレベル。古豪復活といったところでしょうか。

 

 

 

さて、この試合に関しては、なんといっても小林弥生でしょう。ベレーザ一筋、まさにバンディエラのラストマッチ。16歳でデビューして18年が経過、現在は34歳だそうで、おそらくヴェルディの平本と同級生とかのはず。キャラクターにせよ、移籍遍歴にせよ、平本と小林弥生って対照的なようでいて、似ているような気がしないこともない。ともにサッカーが好きで好きで仕方ないって感じ。不器用によみうりランド愛を表現し続けてきたもの同士というか。

 

 

ワタクシ的に小林弥生に関して印象に残っているシーンが2つあって、1つは、西が丘での出来事。ベンチスタートの弥生さん、ちびっこからハーフタイムに「やよいちゃぁん」と声援を送られ時に、全身を使って大きく手を振っていました。もう一つは、怪我をしていた2013シーズン。稲城市サンクスデーで、稲城名産の梨を売るテントでニコニコとファン対応をしていた。どちらも、屈託のないとびっきりの笑顔。その人柄が存分に伝わってきました。