狂ったリズムの方程式〜ジェフLvsベレーザ(4月8日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ジェフvsヴェルディの代理戦争というべきか、古河vs読売のリターンマッチというべきか、みたいな1戦。

■前半

この試合のキックオフは12:00、つまり正午。こういう設定時間は、Jリーグだと余りありませんから、「女子サッカーならでは!」と言えなくもない。カップ戦です。ということは代表ウィークなのですな。ってなわけで、多少メンバーは落としてはいたのですが、さすがは女王。前半のベレーザは、それなりに貫禄を漂わせていました。ビルドアップに際して、横幅を広く使いながらも、隙を窺って、ズバッと縦クサビを入れていくスタイル。

 

 

ちなみに、ベレーザは、例えば24番とか25番とか27番とかがホームページに載っていなかったので、Jリーグでいうところの2種登録であろうメンバーがピッチに送り込まれていました。なでしこリーグでも「2種登録」というのかもしれませんが、男子との違いは2種登録される面々の年齢。ほぼほぼ中学生とかですよね。さしものワタクシも、さすがに未成年はムリです。「何が?」と問われれば返答に窮しますけど。

 

 

対するジェフレディース。こちらは、リーグ戦のレギュラーかどうかは存じませんが、ちゃんと成人した選手が多数を占めていましたので、ワタクシも大丈夫ですね。もちろん、「だから、何が?」と問われれば、返答に窮するしかありませんけど。そんな、青少年健全条例的にホワイトなジェフレディースの特徴は、なんといっても、守備陣(4ー4)の2ラインが、とてもとても綺麗だったこと。ベレーザもジェフも442のミラーゲームだったんですけど、ラインの美しさではジェフの方が際立ってました。

 

 

降格ラインをコントロールしていた頃の大宮を彷彿とさせる、一糸乱れぬ2ラインによって相手ボールを奪取すると、そこからは、しっかりと狙いを持ったパスを前線に配給し、その2トップの推進力を生かしていく。まるで、「サッカー入門」的な教材ビデオを見せてもらっているような気分にもなりましたけど、こういう、1つ1つにおいて基本に忠実なところも、女子サッカーらしさと言えば女子サッカーらしさなのかもしれません。

 

 

 

■後半

前半をスコアレスで折り返した後半。一瞬の隙を突いてジェフレディースが先制点を奪い取ります。狙い澄ましたカウンター。前半から愚直に繰り返していたパターンが、ようやく実を結んだってようなゴールでした。まさに、してやったり。逆にベレーザはこれでリズムが狂った。“狂ったリズムの方程式”です。もちろん、“腐ったミカンの方程式”へのオマージュです。やっぱり、何をどう考えても、子どもたちはミカンではなく人間ですからね。

 

 

若い方々には「何のこっちゃ?」ってな話ですし、80年代の人気学園ドラマについて熱く語っている場合でもない。サッカーの話をしますと、基本に忠実なジェフレディースは、前半から選手間の距離感が、概ね良好でした。なのでカウンターも機能するし、守備も破綻しない。ベレーザが狂ったリズムの方程式となってからは、常にボール周りに関わる人数に差ができていて、攻撃においても守備においてもジェフレディースが数的優位を確保するようになります。

 

 

事件は、そんななかで突如として起こりました。会議室ではなく現場で起きた事件とは、ズバリ“バックパス空振り事件”です。概要は、事件の名前そのまま。ベレーザDFのバックパスを、中高生であろう2種登録系GKが空振りして、そのままゴールイン。この場合、ゴールを外してバックパスしなかったDFが悪いのですが、まあ、GKは落ち込みますよね。でもね、川口能活も若い頃、大舞台で同じことをやっていた。なので、川口能活になる第一歩を踏み出せたんだとポジティブに捉えましょう!

 

 

いずれにしても、2点差を追いかけることとなったベレーザは、この後は総力戦でジェフゴールをこじ開けにかかる。なんだか肉弾戦の様相を呈するようになっていく。ベレーザとしては、そのままガブリ寄りたかったところですが、決定的なチャンスを迎えながらも押し込めなかったりしつつ、無情にもタイムアップを迎えました。ジェフは勝てて嬉しい、ベレーザも若手に経験を積ませられて、まあ、OKだったんじゃないでしょうか。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

・清水梨紗

 

□推薦理由

女子サッカー、特にベレーザの観戦記においては、いつもいつも、“オレの原ちゃん”なわけで、原ちゃん引退後は、もう、この選手なわけですよ。ビジュアル的に。というかオレの原ちゃんは、現在、何をやってるんだ? 引退してからの音沙汰を聞かないぞ。オレの原ちゃんでなく、誰かの嫁にでもなったのか?? 言ってくれれば御祝儀袋くらいあげるのに(あげるのは“御祝儀袋”であって、御祝儀袋の中身については保証の限りにあらず)。

 

 

そんなことはおいておきましょう。清水です。この試合ではパスミスが目立ちましたが、それとともに、イーブンボールの攻防で、気配を消しつつ、相手がボールを収めるモーションに入るなり、後ろからヒョイってかっさらうプレーが目に付きました。フィジカルのぶつかり合いでは分が悪いので、こういう技術はとても大切。相手からすれば、「それ、ワタシが先に目をつけて、ほとんどワタシのものになっていたのに〜」ってなもんでしょう。・・・清水梨紗、なかなかイケずな女なのか??