ベレーザクオリティ〜日テレベレーザvs伊賀くノ一(7月24日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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日曜日はBMWスタジアムへ。ベルマーレの試合でも今シーズンは来ていないのに、なでしこですよ。

■前半

この試合は“なでしこカップ”という、いわゆるカップ戦です。ということはどういうことか。そう、代表活動期間中ということです。必然的に代表選手を多く抱えるクラブは厳しくなる。このマッチアップにおいては、よりベレーザが厳しい。ちゃんと調べてないですけど、年代別も抜けてますかね。今シーズンのベレーザは、そうでなくとも若いチームであるのに、阪口とかがいないから、普通に「うん?U23にオーバーエイジで岩清水が入ってるの?」みたいになっていた。

 

 

選手が足りないときは下部組織から人材を調達するというところなども含めて「うん?U23??」って感じなんですけど、FC東京やらガンバやらセレッソU23と決定的に違うのは、ベレーザの場合、伝統的に高校年代の選手を使うのはデフォルトであって、それだけでは“学徒動員”感はないというところ。ただ、そんなベレーザであっても24番の木下桃香がベンチ入りしているにはビビってしまう。だって、2003年生まれらしいですよ。中2ですよ、中2。ワタクシが中2の頃といえば「オレ、将来、大統領になったら、自分専用のハーレムを作る!」とか言ってましたからね。なんなんでしょう、この差・・・

 

 

そんなわけで、決してベストメンバーとは言えないベレーザですが、特に影響が大きいのは阪口の不在。引退した“オレの原ちゃん”ともども去年のボランチコンビが両方ともいない状況。どうしても中盤での支配力が弱まります。それでも、1人1人のタレント力は、さすがの名門。年代別代表で日の丸を背負った選手が顔を揃えているだけあって、長谷川のゴールで先制に成功します。

 

 

一方の伊賀ですが、なかなかビルドアップが思うに任せなかったですねえ。前線の選手がそれほど大きいわけでもないってこともあってか、あるいは女子サッカーとはそもそもそういうものだからかはわかりませんが、とにかく、低い位置でパスを繋ぎながらボールを前に運ぼうとするわけです。それ自体は良いのですが、自陣でのパス回しがことごとくプレゼントパスになってしまい、なかなか相手陣内までボールを運べないままハーフタイムを迎えることとなりました。

 

 

 

■後半

伊賀の前半の出来は「ベレーザとの実力差」では処理できない悪さだったらしい。というのも、後半になると幾分、伊賀も持ち直したからです。野田監督の指示によって修正されたのでしょう。前半はベレーザのフォアプレスをかいくぐれず自陣に釘付けとなった伊賀ですが、後半には「フォアプレス返しだ!」とばかりに、やられた分をやり返す。今度はベレーザの方が、なかなか自陣でのパスが通らず、攻められまくる展開となりました。

 

 

それでも、だからといって、スコアが動きそうな気配もしません。そこで野田監督は選手交代のカードを切ります。最初の交代に伴い、中盤で先発した7番の選手をトップに上げ、さらに2枚目の交代では、その7番の選手も下げてトップを入れ替えます。要するに、前線でボールがキープできなかったのですよ。それで、どうにか収まりどころを作ろうと試行錯誤したものと推察されます。しかし、なかなか、それらの采配は実りません。

 

 

むしろ、後半にギアを上げたことによって、少しずつ選手の足が止まっていきます。プレスがかかりきらなくなる。伊賀のプレスが弱まると、ベレーザとしては俄然、元気が出る。特に上辻とか長谷川の技術が十分に発揮されるようになる。彼女たちのパスがビシッビシッと繋がるようになったものだから、再び、伊賀は押し込まれる側に逆戻り。そうやって腰がひけていくのをベレーザは見逃さない。ファーストトップとして先発していた植木が追加点をあげて、勝負あり。

 

 

もちろん、その後も伊賀の選手たちや野田監督は諦めることなく必死に攻め続けます。しかし、フィジカル的に厳しくなるなかでの追加点。メンタル面でのダメージも大きかったのでしょう。何よりも落ち着きが奪われてしまった。そういうなかでは、なかなか選手たちも広い視野を確保できない。青色吐息でパスを繋げていくものの、ルックアップができなくなってしまい、ダイナミックな展開は影を潜め、単純なパスミスも増えていく。そのままベレーザが必然的な逃げきり勝利を収めました。

 

 

 

■日本代表への推薦状

 

□推薦者

・清水梨紗、長谷川唯、三浦成美

□推薦理由

ワタクシはいわゆる“団塊Jr”と呼ばれる世代でして、“バブル”なるものの恩恵は受けておりません。幼心に浮かれた日本人を眺めていました。うっすら記憶が残っているバブル全盛期、世の女性たちは競って肩パットを入れて、ボディをコンシャスしてました。そんな女性たちのヘアスタイルといえば、そう、“ワンレン”です。ワンレングスの略で、聖子ちゃんカットへのカウンターカルチャーですかね。ともあれ、ワンレンといえば90年代初頭の文化的遺産とばかり認識しておりました。

 

 

それが、2010年代も半ばを過ぎて、なぜか、ベレーザ界隈では一周回って、「ワンレン=“ナウい”」という美的感覚が復活したらしい。上述の3人、ピッチ上で髪を後ろで結わえている姿といい、選手名鑑の写真での分け目の位置といい、もう、「コピーしたのか!」ってくらい同じ。仲田歩夢あたりを意識してるんですかね?可愛いですよ、皆さん。ともあれ、3人そっくり幻惑殺法が使えますので、セットで代表に呼んでみてはいかがでしょう。