コンフェデでの完敗に思いを馳せる【日本vsメキシコ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 1 vs 2 メキシコ[コンフェデ 06月23日]

序盤は日本がやや優勢だったでしょうか。ただ、それも長続きはせず。気がつけば五分五分になっていき、前半が終了する頃にはメキシコにイニシアティブを握られていました。メキシコが強かったのか、日本のリズムが悪かったのか、なかなか微妙なところですが、メキシコはきっちり本田を潰しにかかっていたので、日本が相手のの術中に嵌まったと考えるべきでしょう。

メキシコはイメージ的にもっとショートパスを繋げてくるのかなと思っていたのですが、むしろ、このチームのストロングポイントはミドルレンジのキックが正確だというところにあるのかもしれません。特にグアルダードドスサントスという2人のサイドハーフへ届けるミドルパス、あるいは、その2人を基点にSBが繰り出すアーリークロスなど、ライナー性のパスの精度が非常に高かった。

先制点も‘右からのアーリークロス’という前半からずっと繰り返され続けた形。すなわち酒井宏樹のサイドを攻められ抜かれる前にクロスを許すと、その先にはエルナンデス。簡単に決められてしまいました。

この大会、‘The実力通り’の3連敗となったことで、にわかにザックへの風当たりが強くなって、その主な批判点は、343へのシフトチェンジと、ギャンブル性の低い采配にあるようですが、少なくとも、この試合における343移行については、その時間帯、各選手の距離感が非常に悪かったですし、サイドの主導権を完全に握られてしまっていたので、選手の入れ替えではなく、そもそもの配置を変更するというのは、ロジカルな判断だったと思います。

「〈‘忍耐強く一つずつ積み上げていくこと’あるいは‘忍耐強く一つずつ積み上げていくチーム作りを見守ること’を苦手とするサポーターらしき人々〉の御機嫌を取ること」がザックのお仕事であるならばコンフェデにおける選手起用は失態となるんでしょうが、「長いスパンで日本代表をより良い方向へ導くこと」が日本代表監督に課せられた任務とするならば、「ギャンブル采配ではなく、よりロジカルな選手起用」というのは、特に責められるべきものではないでしょう。むしろ批判されるべきは、セットプレーの守備。なんせ、この試合でも、セットプレーから追点を献上してしまったのですから。そう、コーナーキックからエルナンデスにヘディングをぶち込まれた、あの失点のことでございます。

ただ日本代表も意地を見せます。細貝が香川に展開すると、憲剛が相手のマークを引きつけ、メキシコの注意が散漫になったファーに走り込んだ遠藤にパス。遠藤がいかにも遠藤らしい、正確で丁寧な落としを繰り出し、フリーで抜け出した岡崎がごっつぁん気味に押し込みました。ただ、同点に追いつく気配が漂ったかと問われれば、さにあらず。正直、完敗ですな。