ワールドカップ各国分析〜メキシコ編【グループA】

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ザックジャパンコートジボワール相手に初戦を落とした瞬間、多くの「(自称)サッカーに関心のある」日本人にとって、ブラジルワールドカップの記憶は風化を始めたわけですが、一応、ワタクシはWCの全試合を録画を中心に見ました。で、その各試合のレポは少しずつ「ワールドカップTV観戦記」としてアップしておりますが、それと並行して、「ワールドカップ各国分析」もアップしていこうかなと思います。1週間に1カ国とすると、コンプリートするのに8ヶ月、2015年の5月、完全に皆さま「とっくにそんなこと忘れたよ!」って時期になってますけれども・・・。

 

というわけで、今回は貫禄の決勝T進出を遂げたメキシコ。

 

 

□メキシコのサッカー

 

「メキシコといえばショートパス主体のパスサッカー」と盛んに喧伝されがちですけど、実際には、そんなこともなかったですよね。どちらかというと中盤でのドリブルによってゲームメイクをしていくといったイメージ。で、しかも、ドリブルを織り交ぜつつ攻撃体勢が整ったら、まずは相手守備陣の裏のスペースを突きにかかる。相手守備陣の手前の位置で、やたらとパスを交換したり、クサビのパスにこだわったりというようなことはない。

 

 

□日本との相違

 

「日本はメキシコを目指すべきだ」なんて声も聞きますけど、これまでの日本のサッカーと、メキシコのそれとでは大きく相違する場面がある。それは「横幅の使い方」だと思います。メキシコは横幅いっぱいを有効に使っていました。ミソはグランダーの横パスのパススピード。日本人選手のサイドチェンジはたいてい、滞空時間の長いロングパスになりがちですが、メキシコの選手はグランダーのパスで長いレンジを届けられる。このあたりは骨格の違いとかがあるのかもしれない。このあたりをアギーレは理解できるだろうか。少し心配です。また、心配といえば、彼の人心掌握術にも、やや不安を覚える。だって、南アフリカではオチョアを使わなかったんですよね。何か監督との個人的な相性みたいなものが影響するんじゃなかろうか。ちなみにオチョア、ドレッドヘアーですから森敦彦みたいなキーパーかと思いきや、プレースタイルそのものは楢崎系なんですね。

 

 

□アギーレジャパンをシュミレート

 

ブラジルにおけるメキシコの布陣で印象的だったのは、2列目に入ったグアルダードとエレラですね。グアルダードが2列目の左回りで、エレラが右。攻守の両面で活躍できる選手が、3列目ではなく2列目に入っていました。で、特にグアルダードなんかがそうなんですが、ウイングっぽく縦に突破するかと思いきや、バイタル手前で直角に切り込でいくんですね。で、ミドルシューターを撃つ。或いは10番のプレーをする。この真横ドリブルが特徴的です。それから、もう1つ特筆すべきポジションはリベロ。今は「リベロ」とは言わないのかもしれないですけど、ここに大ベテランのマルケスが入っていた。ここのポジションだとカバーリングとかバランス感覚が求められる一方で、比較的、アジリティなどの優先順位は低い。つまり、ベテランに優しいポジションと言えます。ってえってことは何かい、或いはロシア大会では闘莉王が復帰しているかも知れってことかい?

 

 

ブラジルワールドカップにおけるメキシコ代表の面々にキャラがかぶる選手をワタクシなりに当てはめていくと、例えば2トップは柿谷(ドスサントス)と大迫(ペラルタ)みたいなイメージになる。他には本田(エレラ)、長友(グアルダード)、橋本和(ラジュン)、山口(バスケス)、内田(アギラル)、槙野(モレノ)、森重(マルケス)、徳永(ロドリゲス)、西川(オチョア)みたいなことになるのですが、実際はいかに。本エントリーがアップされる頃には、多少の見通しがついているかもしれません。

 

・・・全く、当たってませんでした。。。でも森重をアンカーに上げて[大迫・柿谷][本田・長友・森重・蛍][橋本和・槙野・徳永・内田]の三列とすると・・・、うん、全く当たってませんでした。