□打倒霧島ダービー
千葉と徳島、いやジェフとヴォルティス、それはJR東日本と大塚製薬の仁義なき戦い。菅原文太や松方弘樹はたまた梅宮辰夫も手に汗を握らずにはいられません。というのも今やJR東日本の小銭稼ぎに大きく貢献しているのが、キャップが本体にくっつき続けることでお馴染みのフロムアキュアです。ミネラルウォーターです。そしてミネラルウォーターとなれば大塚製薬の子会社である大塚食品も黙ってません。そうですね、クリスタルガイザーですね。
フロムアキュアとクリスタルガイザー、どっちが強い(つおい)のか。個人的には断然クリスタルガイザー。というのも、ワタクシ、日本人でありながら軟水が苦手という非国民なのです。味が苦手なのではありません。軟水を飲むと口の中のホッペの裏の筋肉が“キュッ”てなるんです。多少なりとも硬度が高ければその現象はなくなる。ゆえにフロムアキュアに比べて相対的に硬度が高いクリスタルガイザーがつおいのです。ちなみに、最強なのはファミマで売ってる2種類のミネラルウォーターのうちの緑の方、霧島の天然水です。
□2位3位のシックスポインター
さて、鳴門から高松まで移動し、ジェットスターで成田に降り立ったであろう?ヴォルティスは、ここ5試合で2勝2分1敗、順位は3位。昨シーズン後半以来、ヴォルティスといえばそのスーパー守備力。マジでスーパー。25節終了時の総失点が20チーム中唯一の10点台。しかもハイティーンではなくローティーンな13。中村あゆみであれば2人は出会った頃で、まだ初めてのキスも初めての朝も少しずつ溜息も覚えていない年齢です。
迎え撃つジェフのここ5試合は、2勝1分2敗。決して調子は良くない。お世辞にも昇格争いをするチームの勝ち点取得率ではない。にも関わらず順位は2位。25節終了時点の勝ち点が45で2位。要するにレベルが低い。とはいえ、ジェフ的にはありがたい状況。ここ2戦は連勝してます。日高の復帰が大きそう。そこにカルリーニョス・ジュニオが戻ってきて早速結果を出した。あとは田口がどれくらい先発で出続けるコンディションを維持できるかってところでしょうか。ともあれシックスポインターです。
□ヴォルティスの術中?
というわけでピッチに目を移します。まずはヴォルティスですが、柳澤亘が左CBなんですね。柳澤といえば元ヴェルディの柳澤と同じ右SBで、柳澤という名字は右SBをやる決まりなのかと思ってましたが、左CBとかもできるのか。とはいえSBがCBする時の典型的パターンと違って、ガンガン上がったりは決してしない。もうね、ヴォルティス、見事なまでに“引き付けて裏返す”です。追い越す動きなんてするわけがない。
一方のジェフはレトロクラシックというか、なんというか。完全にポジショナルからは決別した模様。CBがボールを持つといったんDHに刺して戻して、少し上がったSBに逃がす。SBは少し持ち出してから大きくサイドチェンジ、みたいな。2トップは一方がカルリーニョスですから必然的に縦関係。縦関係というか、もはや4411どころか4231も通り越して4213にさえ見えた。カルリーニョスのフリーマンっぷりは効いていた。
ともあれ前半の攻防ですが、ジェフはWGのスピードずくで突破していく。相手が3バックなんでなおさらWG用のスペースがある。それらの刃が奏功して前半だけでヴォルティスDFは2枚のイエローを頂戴します。とはいえ高橋のシュートをヘッドで掻き出した山田が自チームサポに向けて咆哮したシーンに象徴されるようにクロスを上げさせてからのゴール前が堅い。そして前半終盤のジェフGKと1対1のシーンに象徴されるように虎視眈々力にも瞠目させられる。ある意味、ヴォルティスの術中にジェフがはまった前半45分だったかもしれません。
□ホセ劇場
後半に入ると、なぜか主審がコンタクトプレーに対して甘々になります。前半はそれなりに取ってたと思うのですが、後半は相手の裏抜けを肉弾ディフェンスで潰しても、ほぼ流されるようになった。そことの相性が悪かったジェフは徐々にリズムを乱す。逆にヴォルティスはバルセロスの個人技を起点として攻撃のスイッチが入ると、全体が湧き出るような波状攻撃を仕掛けたりするようになった。少しずつヴォルティスが優位に立つかと思われました。
しかし好事魔多しといいますか、ジェフとしてはビルドアップではなく珍しく早期回収からショートカウンターを発動させることに成功すると、そこからペナ内に進入すると、ショートレンジのクロス。この距離でのクロスはさすがに対応が難しく、ヴォルティスはオウンゴールを献上してしまいます。こうなるとヴォルティスとしては攻撃をするしかない。とはいえ直前にヴォルティスの有馬監督はバルセロスと渡を交代させてたんですよね。それがどう出るか。
対するジェフの小林監督は田口とカルリーニョス・ジュニオを下げて品田と呉屋を投入する。特に守備を固める意図はなさそう。もはやサウザー、 退かぬ媚びぬ省みぬなのでしょう。ただし、そのメッセージがピッチで表現されたかというと決してそうではない。もう一方的なサンドバッグ。途中出場の選手が陣地回復に運動量を発揮するということもなく、ひたすらジェフGKホセ・スアレスのオンステージ状態。それでもフィールドプレーヤーがホセ・オンステージの助演を務めきり、ウノゼロでジェフがどうにか逃げ切ったとさ。