□散々な目に遭ったダービー
山口と甲府、というか山梨、そりゃもう「県名の最初が“山”で始まるダービー」以外ありえないわけです。ちなみに県名が“山”で始まるのは他に山形がある。ついでに県名に“山”が入っているという条件ならば富山・和歌山・岡山が入ってくる。それにしても山梨っておかしな県名ですよね。むしろ山しかないのに。
そんな甲府ですが、2〜3年前ですかね、小瀬で観戦した後に都内の自宅に帰れなくなったことがありました。国分寺の電気系統施設がどうのこうので中央線が止まってしまった。高尾←→東京間は走ってたんですよ。でも高尾←→甲府間が止まった。どういうこと?国分寺でのトラブルだのに。余計なホテル代をかからせやがって。そして今回ですよ、一昨日は今治、昨日は松山、で、フェリーに乗って本日は山口って予定だったのですが、線状降水帯の余波を受けてJRが止まってしまった。フェリー→徒歩45分→路線バス→新幹線→路線バスで維新に行くなんて想像だにしなかったよ。そういうダービーです。
□“君”
さて、おそらく羽田なり東京駅なりに出てから山口宇部空港なり新山口駅なりに乗り込んできたであろうヴァンフォーレは、ここ5試合の星取が2勝2分1敗で、順位は少し上がって11位。J1を2回も経験していることを踏まえると物足りなさもなくはないですが、実は予算規模相当の順位ということなのではあるまいか。そんなわけで大塚真司監督については毀誉褒貶の毀も誉褒も貶もない感じ。
迎え撃つレノファは不振が続く。ここ5試合をとっても0勝3分2敗で、順位も19位という低空飛行。緊急登板の中山元気監督も難しい舵取りを余儀なくされております。こうなれば、なかやまきんに君にあやかって、名前の最後に“君”をつけて“中山元気君”と名乗るしかあるまい。間違ってもスーパークレイジー君のように政治家に転身して、選挙活動としてなぜかダンスを踊るというパフォーマンスに走ることだけは避けていただきたいところですが。
□甲府の乾坤一擲
というわけでピッチに目を移します。まずはヴァンフォーレですが、システムはいつもの3421。WBで荒木が先発すると、途端になんともヴァンフォーレ感。戦術的には特別これといった特徴はなかったですかね。引いて人数をかけて守って、個人のカウンター突破で活路を開く、みたいな感じです。前半の30分くらいまでは一方的に押し込まれて、しかし前掛かりの相手を裏返せずフォアプレスをくらうってのを繰り返してましてが、田中がボールをさばくと落ち着きを取り戻す。
一方のレノファは輪笠をアンカーにおいた352でしたかね。注目すべきはツートップの下に入った山本桜&野寄がISHというよりSHに近い動きをするということ。3421の中盤を逆三角形に変えたというより、442のファーストボランチを一つ落としたという感じ。ちなみに右WBに入った峰田は本来CBの選手らしい。だからといって守備専をワイドに置いたのではなく、長身のターゲットマンを開いた位置に欲しかったということのようです。
ともあれ前半の攻防ですが、前半の30分まではレノファが攻めたてる。輪笠より前の4人が4トップっぽく並ぶ。そこをめがけてWBがクロスをドンドンと入れていく。しかし甲府GK河田の牙城は崩せない。これといったファインセーブがあったわけではないですが、河田の守備範囲に向かってしかシュートを打てない。そんなこんなしているうちに、前半30分からは真逆の展開となり、ヴァンフォーレが押せ押せ。そして期待の内藤がゴールを決めます。ヴァンフォーレのリードで折り返しました。
□クロスをはね返す
さて、ハーフタイムには花火が上がりましたね。上がったんですけど、なんか全体的に高さが低かったような。バットを短く持って高速で素振りするみたいな花火。で、低いもんだから、煙も低いところばかりで発生する。しかも線状降水帯のあおりをうけた荒天後ってなわけで空気中の水分量が恐ろしい多い。つまり重い。だから煙が重たい空気に勝てず、しばらくずっとスタンドと同じくらいの高さを逍遙してました。ヨーロッパのスタジアムで発煙筒もっくもく的な。
試合は、河野かな?が脚を攣ったタイミングで中山元気君監督が魂の3枚替え。フィルミーノ・古川・成岡の投入です。成岡か、、、そろそろブレイクしないかね。古川もですけど。フィルミーノはおもしろフィジカル系?そんな雰囲気でもなかったかな。ともあれ、ヴァンフォーレは慌てない。前半からラインをしっかり低く設定し続ける。シュートを打ちたければ打てばいいさ。コースは全部塞いでますけど。ってな具合。
終盤には満を持してヘナト・アウグストを投入。ヘナト〜〜、久しぶり!完全なる逃げ切りモード。逆にレノファはクロスの雨あられ。クロスまでの再現性は高い。なので何もできないわけでは決してない。けれども今日に関してはヴァンフォーレの術中にハマりましたね。最大のチャンスは小林成豪の中央突破ドリブルからのシュートでした。逆にいうと、クロスに関してはヴァンフォーレ守備陣が対応できていた。レノファ的には「こうなると厳しいよね〜」という敗戦劇となりましとさ。