ある意味でJ3らしい試合〜SC相模原vsFC琉球(3/17)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

 

□共通点を探すのが難しい

相模原と琉球の共通点を探すことなんて簡単だと思ったんですよね。「そら、高原やろ、おーん」って思ったのです。……高原はFC琉球ではない方の沖縄でしたね。FC琉球には“はーえすふぁう”とか付かないですし。となると俄然、難しい。次に思い付くのは、基地の街ってことですけど、なんか、政治的主張があるみたいになってしまうから、こんなところで雑に触れちゃいけない気がする。

他に思い付くのは、かつては相模原にも所属していた岩渕良太が現在では琉球の選手であるとか、相模原ではなく神奈川県という観点に立てば、神奈川県も沖縄県もいわゆる中心地が県南部に集中していて、北部は開発での環境破壊が比較の上では進んでいない点で共通するとか、それくらいしかない。そもそも相模原って括りが狭すぎるって話なんですけど。

 

□どちらも、まあまあ好調

さて、おそらく空路で相模原へと乗り込んできたであろう琉球は2試合を消化して1勝1分です。監督さんは金鍾成。最初に琉球を率いたときは快進撃でしたが、その後のキャリアでは精彩を欠いている印象ですね。少しだけ、最初に大分を率いたときにクラブ初のタイトルをもたらしながらも、その後は日本では精彩を欠いたシャムスカを連想させます。とはいえ同じ状況になりかけた大木武は再び喝采を浴びていますから、そっちのパターンになってほしいですね。

迎え撃つホームの相模原は、琉球より1試合多く消化していて2勝1分。好調ですね。というか昨シーズン後半からずっと好調です。若手縛りで悪戦苦闘していたなか、瀬沼と岩上というベテランが加わったタイミングで一気にチームが殻を破った。あと一歩のところまでチーム作りを進めてきた戸田監督の手腕はもちろんのこと、改めて“ラストピースがはまる”って状態の美しさ、そしてベテラン選手がチーム作りに及ぼす影響力の大きさを知らしめられました。

 

□最大の強敵は花粉と日差し

というわけでピッチに目を移します。まず琉球ですが、高木大輔と白井が2トップ。……なんか、ガンバの匂ひ。しかも今シーズンの琉球には藤春が加わったんですよね。この試合でも3バックの左で元気に先発出場、ますますガンバの匂ひ。システムはアンカーを置いた352でした。アンカーの平松を挟んだ左が佐藤で、右が岡澤。岡澤はセレッソですね。

一方の相模原は瀬沼も岩上もベンチスタート。両ベテラン依存状況ではなくなったらしい。戸田戦術が浸透したタイミングで、たまたま2人が加入したのか、2人の加入が戸田戦術の浸透を促したのか。そんな戸田体制2年目の目玉は、3バック中央に金城ジャスティンが抜擢されたことでしょうか。まあ、戸田さんが現役だった頃みたいに「3バック中央=リベロ=積極的攻撃参加」って感じでもないですけどね。

で、試合内容なんですけど、正直、花粉でそれどころじゃなかった。日差しも強くて気温も高く、風も吹く。そりゃ花粉が飛びまくりですよ。ただでさえ頭がぼーっとするし、薬を飲むからそれに拍車がかかる。花粉で目が充血している中で、日差しの跳ね返りでさらに目がシパシパする。風が強いから花粉に加えて粉塵が目に飛び込んでくる。ハードコンタクトの身として、大変にしんどい。もうね、コートを直視できないのよ。とりあえず序盤は相模原が押しまくるも、徐々に琉球がボールを外に逃がしながらアタッキングサードに押しかける回数を増やしていった、みたいな展開でしたかね。

 

□ともに突き抜けられず

後半の頭から相模原はISHに福井を投入。他方で琉球はWBの左右を入れ替えてきました。結果、ワタクシの目の前には、ずっと高安が。金沢時代には、試合中ひたすらヤンツーさんに「おいー、、、」って注意を受け続けていた、あの高安ですね。なんてことはともあれ、さしあたり相模原が再びペースを握り返しましたかね。

となれば、琉球としても流れを変えなければならない。ってなわけで、2トップを入れ替えて、庵原&石井快征のスピード系コンビを送り込みます。ただ、これについては功罪相半ば。この交代までは、白井がポストワークを頑張っていたんですよね。白井、あまり大きな選手ではないですが、足下の落としとか腰の強さとか、起点になるべく奮闘してました。そのポストワークを失った以上、グランダーのパスワークで全体を押し上げていくしかないわけですが、相模原守備陣の読みの鋭いパスカットなどを前に四苦八苦。

なかなか状況を打開できない金鍾成監督は、さらに小川を中盤に投入して、平松をサイドに出す。これが奏功したということでしょうか、この交代くらいの時間帯を境に琉球が中盤の構成力を取り戻すと、試合はまさに一進一退となります。ただ、残念ながら相模原にしても琉球にしても、決定打に欠きます。1度オフサイドで取り消された幻のゴールがありましたけど、それを除くと両チームとも「後は決めるだけ」ってシーンは作れなかったのではあるまいか。ある意味、J3上位同士らしい、「守備はそれなり、攻撃は物足りない」というままスコアレスドローとなりました。