生地にまつわるエトセトラ〜SC相模原vsFC岐阜(9/16)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□銀河系崩れダービー

SC相模原とFC岐阜、共通点というか、ダービー要素は一番ベーシックなところにあって、そりゃもう〝緑ダービー〟に決まっているわけですが、他にもいろいろありますよね、どちらも内陸部に位置して海がない、とか。神奈川県には海があれど、相模原市には海なんてありませんから。ちなみに岐阜県は美濃(都会)と飛騨(田舎)で出来ていて、岐阜市は美濃(都会)。神奈川県は武蔵(都会)と相模(田舎)で出来ていて、相模原市は相模(田舎)。なので、ある意味では、テレコっちゃテレコ。

でも、そんなことよりワタクシ的に両チームに共通するイメージは〝銀河系崩れ〟ということでしょうか。相模原はJ2に上がっていた年くらいまでなんで少し昔のことかもしれませんが、岐阜はまだ現在進行形でしょうかね、J1でレギュラーだったり、代表にも選ばれた経験があったりというベテランを集める癖(へき)があります、あるいは、ありました、藤本淳吾とか柏木陽介とか。なので、この一戦は銀河系崩れダービーということで良いでしょう。

 

□鹿児島被害者の会?

さて、最近の相模原ですが、ここ5試合で3勝2敗。ようやく勝てることも増えてきて、あるいは、勝つというイベントが発生するようになって、順位は19位。最下位脱出です。良いですね、「19」って響き、青春ですやん。前身のスポナビ時代を含めると15年以上ブログをやっている身としては、「19」といえばプリプリの「19 GROWING UP」であり、ハマショーの「19のままさ」です。前者はキラキラ女子の青春、後者は冴えない男の青春、いやあ、青春ですやん。

他方、岐阜の近況は5試合で3勝1分1敗。順位は7位。ジリジリと昇格圏に近づいてきましたが、どうですかね、もう一段、ギアを上げられるか。上位を見ると、地力よりも調子の良さで頑張っていると見受けられるチームも多いのでどうにかなりそうですけど、富山とか鹿児島とか、地力上位のチームもいますからね、順位を逆転させるのは簡単ではないかもしれません。ちなみに鹿児島は前々節で岐阜を大破し、前節では相模原を蹴散らしている。そういう意味では鹿児島被害者の会ダービーでもあるのかな。

 

□どちらもチャンスメイクは左サイド

というわけでオンザピッチ。352の相模原は、3枚で回してWBに逃がしていく外回しなビルドアップ。両WBに預けるまではスムーズ。問題はその先。中盤のガチャガチャで上手くショートカウンターに持って行ければ良いのですが、そこに再現性はあまりない。中盤でこぼれたところから岩上のロングキックで局面打開ってのが多かったですかね。あとは無理やり蹴って瀬沼のポストワークに期待するか。

対する岐阜は中盤を作るスタイルですが、あくまで庄司は相手マークを引きつける囮であって、さほど回数的にはボールに触らないというところが特徴でしょうか。それからビルドアップ時には生地が疑似ボランチ化して、本来ボランチの北が左に流れる。なので左サイドは宇賀神と村田にプラスで北がいるようなカタチになります。北が右に流れることは多くなかったので、左で崩すというのが基本パターンなのかもしれません。

スコアは岐阜のミスから相模原がそのまま左サイドを攻略して、コーナーキックを得ると、岩上のキックが水口の頭にドンピシャで届いて相模原が先行。それからしばらく劣勢となった岐阜も前半ロスタイムに意地を見せる。例によって北と村田で左サイドを崩すと、折り返しに生地が合わせて同点に追いつきます。1ー1でハーフタイムを迎えます。

 

□岐阜の2段階トランスフォーム

後半に入ってまずは岐阜がペースを握ります。しかし、相手のミス絡みで転がり込んだ決定機を藤岡が決めきれないなど、スコアを動かせない。そうしているうちに相模原は岩上と瀬沼というベテランをお役御免として安藤と西山をピッチに送り込む。岩上を下げることで構成力が落ちるかとも思ったのですが、西山がしっかりプレーメーカー役を担い、しばらく相模原の時間となりました。

とはいえPKを安藤がストップされ、さらに岐阜が田中順也と田口を投入して、これに伴いシステムが4231に近いカタチになると、相模原のペースも一段落。岐阜的には、そういう指示だったのかどうかはわかりませんが、生地がより生地なった。SBの選手ではなく、中盤セントラルの選手としての動きがさらに増えた。それはすなわち、本来右SBが埋めなければならないスペースをお留守にするということ。そこのケアに田口が奮闘していましたが、明確な穴として突かれ続けます。

そこで岐阜はもう一段階トランスフォーム。ンドカと村田から柏木と山内にスイッチ、システムもたぶん442に戻った。で、北が右SHにスライド。変則左サイドコンビが解消されたことで、今度は生地が非生地化する。要するにオーソドックスな右SBのスタイルにプレーを変えた。こういうところの器用さが重用される理由なんでしょうね。とにもかくにも、スコアは動きません。1ー1のままタイムアップ。内容的にもドローで妥当だったのではないでしょうか。