決まり事の徹底〜SC相模原vs愛媛FC(7/23)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□マリンパぁあクっ♪

いやあ、初めて行ってきたんですよね、三浦半島の先端部。三崎口駅からバスに乗って海に行くぞ、みたいなところへ。今回の目的地は城ヶ島で、それなりにバスも混んでいましたが、もっと混雑していたのが油壷行き。いまは温泉とかがあるんですか?昭和生まれにとって油壷といえば、「京っ急ぅ油壷ぉぅ、マリンパぁあクっ♪」なわけですが、もはや知らない人の方が多い可能性もありますね。

この前、若い人と話してて、その中で、「『伊東と言えば♪』の、あのハトヤだよ!」って顔を真っ赤にして説明しても、相手は終始、ポカーンとしてましたし。ってゆうことはなにかい?関西の若者に「琵琶湖温せ〜んん♪」ってふっても「ホテルこおおよー♪」って返してくれないってことかい?そいつはつまんねぇな。「来てね、来てよね」ってかぶせられないじゃないか!

 

□停滞中vs上昇中

いやあ、すっかり相模原は昇格戦線から脱落してしまいましたね。昨シーズンはJ2にいたとはいえ、代表を兼ねた筆頭株主の持ち株率が51パーセントって噂も聞いたことがありますし(あくまで噂ですけど)、ならばおそらくフロントのガバナンスに問題がありそうですし、壁にぶつかるのが妥当といえば妥当。ただ、いつまでもJ3にうろついているとDeNAに叱られそうではある。

対する愛媛は、シーズン当初はなかなか軌道に乗れず、今治に対して「愛媛県の弱い方」みたいな位置づけに陥りかけましたが、ジリジリと復調しつつありますね。ライバル今治には完敗しましたけど、その後、松本と鹿児島に連勝しているのか。監督は石丸さんなのだから、そりゃ、最低限はチームのカタチを作ってくるのは当然ですけど、もう一段ギアを上げられるかどうかはフロント次第。補強資金はなくとも、少なくとも監督がピッチに集中できる環境を作ってあげられるか、ってところでしょうか。

 

□ともに中盤が肝

さて、この日も相模原は442。注目すべきは両SHが藤本(10番)と船山(7番)だったこと。なんか、ちょっと翼君と岬君っぽい。といえば耳障りが良いですけど、どちらもどちらかというとセントラル属性で、さほど運動量を期待できないタイプ。大丈夫か?ボランチ中島賢星だったことも踏まえると、2トップの一角に船山、ISHに藤本と中島賢星を並べる352にしたくなるのはワタクシだけでしょうか?

一方の愛媛ですが、10番がルーキーの小原なんですね。とはいえチームの心臓は田中裕人矢田旭のWボランチらしい。田中が奪って矢田が大きく展開。サイドチェンジを受けた高木利弥が左サイドを突破する、みたいなシーンが多かったです。あるいはカウンターから近藤が右サイドを縦に仕掛ける、とか。ともあれボランチのダイナミック配球からサイドを一気に攻略するサッカーでした。

 

□あっという間に愛媛がリード

それにしても夏休みだからですか?それともマッチデーのトヨタが大動員した?試合後に花火を打ち上げるとか言ってたな(見てない)。ガキんち……日本の未来を担うお子様たちが異様に多くて、スタンドは終始ワサワサ。全く集中できないなか、キックオフ5分には愛媛の栗山がヘディングで先制点をあげる。そして10分には相模原不動の1トップの加藤が負傷交代してしまいました。これは痛かったですね。せっかく藤本と船山が翼君と岬君になっても日向君がいないと効果半減ですからね。

ともあれ、いきなり土俵際に追い込まれた相模原は当然ながら攻める。ボールを握る。ただ、ボールを持っていたというよりも、持たされている感が強かったかもしれません。石田あたりが大外からクロスを入れていっても、あまり愛媛守備陣は浮き足だってなかったですし。むしろ相模原に攻めさせておいて、相手を消耗させつつカウンターを狙うって罠を仕掛けていたかもしれません。実際にその狙いが形になって松田力が前半のうちに追加点を決めましたし。……オフサイド?というか、完全にオフサイド、に現地では見えた。映像で確認したらまた違うかもしれないけど。

 

□あっという間に愛媛が勝ち越し

後半の開始とともに相模原は面矢を下げて安藤を投入。田中陸がSBになって中原がボランチにスライドと、適材適所の大こじらせを発生させます。それでも、その執念が実を結び、CKから打った浮田のヘッドがGKに弾かれたところを安藤が押し込みました。そのCKがGK疑惑だったので愛媛としては釈然としなかったかもしれません。気落ちする愛媛に相模原が畳みかけ浮田の同点ヘッド弾。浮田の高さはなかなか凄いですね。

しかしそんな相模原の気勢をそぐように、前半から左右のSBとしてアベレージの高いインテンシティを見せていた三原が気合のロングシュートをぶちかます。それがエグい決まり方となって、愛媛が決勝ゴールをもぎ取りました。ラッキーパンチに見えなくもなかったですが、序盤から愛媛は攻撃時にボールをDFラインまで下げさせられたらロングシュートで終わるってのを繰り返していたので、必然のゴールということもできます。他にも愛媛のSBはオーバーラップの際にはほとんどがインナーラップでしたし、決まり事がしっかりと徹底されている印象を受けました。そこの意思統一の深まりとともに順位が上がってきているといえるかもしれません。