直射日光に思い出す悔恨〜相模原vs富山(5/4の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□でぃ

大学生だった頃にですね、「エディ」というニックネームの友人がいたのですよ。なぜ「エディ」になったかというと、彼の名字が「遠藤」だったから。そうですね、「えんどう」→「えんでぃ」→「えでぃ」と変化していったわけですね。彼は元気なのだろうか。いわゆる〝かしこ〟で大学1年生の段階で学問を語っていたような。

今は会わなくなった友人をなぜ思い出したかというと、この一戦が安藤対決だから。相模原には安藤翼という気鋭のアタッカーがおりますね。対する富山には安藤由翔という歴戦の戦士がおります。動き回れる中盤前目の選手というイメージがどちらにもありますので、最近まで安藤由翔が相模原に移籍していたものだと勘違いしておりました。……それくらい相模原と富山には共通点を探せなかった。というか、「相模原市といえば……」を探すタスクがそもそも論として難しい。

 

□両チームの現状

今シーズンの成績を振り返りますと、相模原は超絶低空飛行の真っ只中ですね。DeNAになって低迷しているというより、望月時代に積もり積もった問題点を大掃除しているからこその低迷であるように見える。尤も、サッカーの内容が全くないわけではありません。大低迷&内容は悪くない、という点では神奈川を二分する好敵手のYS横浜に近い部分があります。

アウェイの富山は、今シーズン、魔境J3の象徴みたいな乱高下。ちょっと勝ったら知らないうちに首位に立ち、わずかにもたつけば、あっという間に昇格圏外の順位になっている。それにしても富山がJ2にいた時代を知らない層も増えたんだろうなあ。一部の〝そういう人たち〟に難癖つけられがちな安間さんですが、今思えばこの人の力量だけでJ2の座を維持していたといっても過言ではない。懐かしい話だ。なんて昔話はどうでも良い。すでに石崎さんでさえ懐かしい現在にあっては、小田切さんの手腕に注目するのが生産的ってもの。お手並みをとくと拝見したいと思います。

 

□相模原が先制!

さてオンザピッチ。相模原は名前の構造が長谷川アーリアジャスールに似ている栗原イブラヒムジュニアがCBではなくFWで先発していました。開幕当初は松澤が先発していた記憶があるのですが、彼の序列が低下したということでしょうか?法政大学時代にインカレか何かをテレビで見たときは、松澤がエース格で上田綺世とか紺野和也が途中からジョーカーとして出場していたというのに、、、

対する富山は、日本人が慣れ親しんだ442。サッカーのスタイルもCBからのボールをボランチが受けて前線にクサビを入れていったり、SHをSBが追い抜きつつサイドを攻略し、相手を抜ききってからクロスを入れる感じで、やっぱり慣れ親しんだパターン。前に速い攻撃も要所に織り交ぜていましたが、総じて「新発見はないけど不満もない」ってなサッカーだったかと思われます。

スコアは前半から動きます。相模原ボランチの吉武がミドルを突き刺したゴールですが、それまでの展開で相手右サイドを完全に崩した上でのドッカンってところのポイントが高い。前半で印象的だったシーンをもう一つあげるなら、坪川が栗原を後ろから削ったファールですかね。それまでにもイエローカードが出ていたので「少し熱くなってるのかな?」とも思いましたが、前線に攻め上がっていた今津が接触で倒れ込んでいてことを受けて、プレーを切りにいったんですね。そう考えると、なんかちょっとかっこいい。ファールを美化しちゃいけませんが。

 

□富山が追いつく

それにしても、この日は暑かった。暑かった以上に直射日光がえげつなかった。相模原SBの伊藤がかなり早い時間帯に足を攣って交代になりましたが、致し方ない部分もある。というか、紫外線って体力を奪いますよね。若い頃はあまり気にならなかったのですが、初老に至ると、改めてその攻撃力を実感する。女の人が日差しを避けてすぐ日傘をさすのは、根本的な体力が男性とは異なるからだとようやく気づいたよ。若い頃に気づいていたら、もっとモテたのに。

そんな悔恨はさておき、ゲームのイニシアチブを握ったのは当然ながら追いかける富山。富山の攻撃の特徴は徹底的に横幅を使うことでしょうか。横幅を使って数的優位を作っていたわけなんで、これはもはやポジショナルなのではなかろうかと思えてきた後半24分、椎名伸志が投入されたタイミングで山形が同点に追いつきます。高橋駿太が決めました。サイドからの放り込みに合わせたゴール。チームとしての鍛錬の賜物でしょう。

ただし、富山はここから畳みかけられない。相模原も押しかえせない。気候が気候でしたから、両チームとも体力が尽きかけつつありました。肉体面は勿論のこと、判断面での疲労も見てとれる。もはやヘロヘロで頭も使えない状況でも発動できる再現性の勝負。こうなると比較的シンプルなメカニズムの富山が、何かと複雑な相模原よりも有利です。タイムアップまで富山が相模原ゴールを襲うという構図が続きましたが、そこまでクオリティの高い攻撃にはならず、相模原の守備陣が踏ん張り続けたこともあって、試合は1ー1のドロー決着となりました。