ワールドカップもたけなわですが〜ベレーザvsレジーナ(12/4)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□たけなわ、漢字で書くと「酣」あるいは「闌」

そんなわけでワールドカップもたけなわなのですよ。ってことを書いた途端に思ったことが一つ。「たけなわ」って言葉、最近とんと使ってないなぁ。よく考えてみれば、「たけなわ」って、「宴もたけなわ」って使い方しかしない。そして「宴」が2020年の春先からめっきりなくなってしまった。「宴もたけなわですが、二次会に行きたい人は店の前に残りましょう、いぇい!」とか言わなくなったから、そりゃ「たけなわ」って言葉を使わなくなるよね、と。

ともかくワールドカップもたけなわなわけですが、我々はそんな「ハレ」にうつつをぬかすのではなく、「ケ」を生きていくわけですよ。秋春制には真っ向反対のワタクシですが、今回だけは秋春制のウィーリーグに感謝です。まあチーム数が少ないから真冬は中断できて、しかも最北が仙台だからこそ可能な芸当だとは思いますけど。

 

□両チームの現状

とりあえず、今シーズン初めてのウィーリーグ観戦ということで、今シーズン初めての順位確認もしてみた。そうか、今年は浦和が快走しているのか。逆に星川さんが去ったINACは今ひとつ波に乗れない感じ。ナーゲルスマンがバイエルンを解任されそうになったときくらいの勝ち点取得率かなと思ったら1試合消化が少ないので実質首位争いの成績でした。そしてベレーザは、、、3位。4試合で勝ち点9なんで全然悪くはないですけどね。

ジーナは11チーム中の8位なので決して良くはない。去年は6位でしたから、そのあたりのことを考えてもロケットスタートとはいかなかった。まだまだ、今節が第5節ではありますが、全20節の短期決戦ですから、そうそう悠長なことは言ってられません。とはいえ、スコアを眺めると1ー2で負けることが多く、大崩れはリーグカップ予選のベレーザ戦くらい。得点も取れているので、本人たち的には、さほど悪い印象はないのかもしれません。

 

□小バエとヨギボー

さてピッチに目を移すとベレーザは去年から引き続き433でポジショナル。アンカーは三浦。スタイル的には守田とか山口蛍みたいなタイプで、こういう選手は1列高くおいて、パサーを底に置いた方が良いのではないかとも考えたりしますが、ISH適性の高い木下と岩崎がおりますから、こういう並びになります。中盤でこねくって狙われる場面とかもありましたけど。

対するレジーナは中嶋(11番)と瀧澤(33番)の11の倍数コンビが両SH、近賀(10番)と小川(15番)の5の倍数コンビがダブルボランチを組む442。攻撃のパターンは高い位置で奪い返してのショートカウンターが中心だったでしょうか。というよりも低い位置からビルドアップしてシュートまで持っていく精度はないというような感もありました。近賀が左に流れたりする場面もありましたが、ベレーザの中盤逆三角形を潰して、ほぼその位置からミドルシュートを打つような場面が多かったように思います。

それにしても、たまたまなんでしょうが、スタンドに小バエというか虫が多かったですね。ずっと手でシッシッってやってないといけなかった。虫軍団は時折ピッチにまで襲撃して、ラインズマンとかがビクッてなってたのですが、ウィーリーグの審判って全体のスポンサーであるヨギボーがシャツの背中に入っているので、なんか副審の背番号が「ヨギボー」のように見えてしまったりしるのはワタクシだけでしょうか?

 

□中嶋の一閃と木稲の横っ跳び

この試合のベレーザ、キックオフ時は右SBに宮川で左が木村だったんですけど、前半の途中でテレコにしたんですよね。そして、後半途中に再びテレコ、つまり元に戻した。中嶋対策もあったのか、右は構えて左が上がるみたいな役割分担っぽかったので、そのあたりの組み合わせを微調整していたのかもしれません。

ただ、坂部と小林を投入してからの総攻撃モードになったのと同時に左右を元に戻したことが、あるいは裏目に出たかもしれません。単純な追いかけっこなら宮川より木村の方が速いんですかね。前がかりになって、宮川が広大なスペースを疾走する中嶋をケアしなければならない状況で、しっかりと走り負けてしまった(マーカーが宮川じゃなかったらすいません。遠い側のサイドでよく見えなかった)。独走になった中嶋が左足を一閃。広島が先制点を奪いました。

追いかけることとなったベレーザはすぐさま宇津木を投入。投入直後にロングシュートでチームの目を覚ました宇津木は、その後もツボを押さえた野心的なプレー選択でチームを活性化します。しかし、ベレーザがシュートを打てば打つほど、前半から横っ跳びのセーブを見せていた広島GKの木稲のリズムが良くなっていく。終盤の木稲は、いわばファインセーブ製造マシーン。現代のGKの役割は多岐にわたりますが、やっぱり最終的に最も美しいのは横っ跳びセーブなわけで、そういうGKの美しさを見せつけ続けた木稲の活躍もあって、広島がベレーザをウノゼロで破る結果となりました。