解決の糸口となんの解決にもならなかったこと〜FC東京vsC大阪(8/3)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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FC東京が、ヴェルディのことを強く意識していることは周知の事実(だと思う)。実はトップチームの選手やフロントには、もはやライバル意識は薄れているのかもしれませんが、ユース年代なんかには、やっぱり互いを意識する感情というのはあるのでしょうし、何よりサポーターに、そこの意識がは強く残っている。

面白いのは、現在のトップチームの立ち位置を考えると、もはやFC東京サポーターは「歯牙にもかけない」というスタンスで良くって、ヴェルディサポーターの方が粘着的になっていてもおかしくなさそうなのに、なぜか、FC東京サポーターの方に、「いつまでも、ここのライバル関係は尊重していくぜ!」っていう気概を感じるところ。近年は、なかなかトップチームのダービーは実現してませんが、この試合に関しては、“ロティーナ”を1枚噛ませることで、代理ダービーみたいなことになりましたね。

 

というわけで、キックオフ。まずホームのFC東京をチェックしてみると、高萩ですね。どうも今シーズンはこれまでのシーズンほど絶対の存在ではなくなっている模様。どのあたりに長谷川監督は不満を抱いているのだろうかと眺めていると、確かに「だがMPが足りない!」ってシーンが散見されるなぁ、というのはある。広島生まれファンタジスタ育ちにとってMPが足りないのは致命的。年齢的な部分と関わるとするならば、ドラクエとは違ってMPはHPの衰えの影響をモロにかぶるってことなのか?

対するC大阪ボランチは藤田。前線に柿谷ではなく奧埜を据えているようにロティーナさんはスーパープレーのできる選手よりも、その時々で最適切なプレー判断ができる選手を重視する傾向にある。そういう評価基準だと、藤田、輝きますね〜! 5年前くらいは、遠藤保仁の後継者としてブルーのユニフォームで活躍することさえワタクシ的には期待していた選手。三ノ宮近辺の伏魔殿ともいえるクラブに移籍し、高額年俸と引き換えに冷飯を味わい続けてきましたが、ここにきて、プレースタイルとの相性が抜群な指導者と巡り合えましたね。

 

さて、試合展開ですが、前半は基本的にC大阪がポゼッションで圧倒しましたね。ロティーナ流ポジショナルサッカー全開。でも、そこは首位を走るホームチーム。何度か決定機を許しながらも徐々に順応していき、「C大阪が攻め込みながらもシュートは打てない」そんな展開でハーフタイムを迎えました。

後半になると、がぜん、FC東京が牙を剥く。ハーフタイムもあけて数分で永井がゴーゴーなヘディングシュートを決めて先制する。追う立場になったセレッソは柿谷やソウザという、戦術的というよりも一芸の必殺技を備えた飛び道具を次々に投入。FC東京もウェルカムバックな三田たまをピッチに送り込むと、そのたま三田のプレースキックに森重が合わせて追加点。終了間際にはジャエルとディエゴが翼と岬ばりのコンビプレーを見せつけてダメ押し。首位のチームが貫禄を示しました。

 

というわけで結果的には一方的なスコアになった一戦でしたが、プレー内容的には見応えがありました。ともに442でありながら、内実は少し違って、FC東京がオールドファッションドな442だったのに対し、セレッソは“ポジショナル”とか“5レーン”とか称される、今風のスタイリッシュな442。このサッカーのミソは日本人の骨格によるキック力でもサイドチェンジがバシバシ出せるってところにあるかな、なんて思ったりします。やっぱりJリーグと欧州リーグの差って、サイドチェンジに代表されるミドルレンジのパスの部分だと思いまして、で、だとしたら、それは骨格とかそういう部分に規定される。となれば、それでも大丈夫なパスレンジでサイドチェンジできるようなポジショニングをすれば良い。いわゆる“ポジショナルサッカー”ってのは、そういう意味では、日本人が世界と戦っていく上で、重要なヒントが含まれているのかな、なんて考えるわけです。ポイントは、そのために必要なのは“技術”ではなく、“サッカー脳”だというところ。そこが風間さんとかのスタイルとは決定的に違うし、現在進行形では、ワタクシとしては、“風間的技術サッカー”よりも、“ポジショナルサッカー”にワクワクを感じております。

 

この日は試合後にご飯だけ食べて帰ろうと、乗換ついでに新宿で下車し、「飲食笑商何屋 ねこ膳」という24時間やっている定食屋に立ち寄ってみた。新宿で下車したわけではあるのですが、お店があるのは、厳密には新宿三丁目。そこで悩みが発生するのです。わざわざ一駅分の運賃をメトロなり都営なりに払うのか、それとも新宿駅から歩くのか、と。土曜の夜の新宿の雑踏をすり抜けるのも、まあまあ難儀ですからね。それで、知らない間に準特急とかが笹塚に止まるようになっていることだし、そこで新線に乗り換え、新線新宿で下車すれば上手いこと新宿三丁目まで閑路で移動できるのではないかと企ててみたところ、そもそも直通の都営新宿線新宿三丁目に駅があり、新線の新宿駅は西口寄りにある。つまり、なんの解決にもならなかったの巻!