4年後の遠藤航〜浦和レッズvs名古屋グランパス(7/18)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ホッカーから決別してオリベイラ新体制で中断期間に入った浦和。鹿島時代はそれなりに結果を出しましたが、(一部の)鹿島サポは石井さんや昨シーズンの大岩さんの勝率でも「ダメ監督」呼ばわりしてましたから、オズさんに対してもさほど高い評価をしているわけではなさそう。たぶん(一部の)鹿島サポの場合、モウリーニョであろうとがベップであろうと、勝率100%であろうと、「求めているものと違う!」って言いそうなんですが(一部にこういうサポがいるのは鹿島に限らない気もする)、ともあれ、浦和の監督になってからも、少ない試合数ではそういう雑音を封じ込めるほどの手腕を、未だ発揮できてはおらず、真価は今後、問われるでしょう。

対する風間さんは、もっとお気の毒。とにかく「風間イズム絶対許さないマン」がたくさんいて、彼らの手にかかれば、「川崎優勝の礎なんて誰でも作れるから風間さんの功績ではないし、自信満々に哲学を語りながら、圧倒的な結果を出せてない以上、(我々外野は)どんだけ罵詈雑言をぶつけても許容されるに決まってる」みたいなことになってる。・・・サッカーの監督なんて、なるもんじゃないっすね。。。

 

■前半

 

お気楽給料泥棒として、まあ、仕事上の所用のついでと言い張れるっちゃ言い張れるので、昼下がりには大宮とかに行ったわけです。もちろん直帰、というか直埼スタ。キックオフが19時30分ということで時間的余裕もあったので、「まー、17時過ぎりゃ問題ないっしょ!」という謎のマイルールを発動させ、大宮駅東口の「酒蔵 力」へと突撃。大宮って、アルディージャ戦の時くらいしか来ないし、そういう時は混雑してるし、なかなか足が向かなかったのですが、この日のサッカーは埼スタだし、「行ける!」と思い、邁進してみた。美味しかっですよ。看板と思われるモツ煮は言うに及ばず、特に軟骨ミンチみたいな串焼きがメッチャ旨かった。加えて、メンチカツがボリューミーで満足度抜群。名店です。あとは、店のカラーとしてある“輩(やから)感”が好きか嫌いかって話でしょうか。ワタクシ的には得意じゃないですけど、嫌いでもないです。というわけで、ほろ酔いで埼スタへ。

 

さて、オズ流レッズ。システムは3421なのですが、言っても王国のベテラン監督。どちらかというと守旧派らしく、思いっきりブラジルの香りがするサッカー。基本的にはがっつかない。前半はじっくりゆっくりと相手の様子を見ながら隙を探っていく。低い位置で、ややもすればチンタラしているようにも見えるボール回しから、一撃のチャンスを見つけ出せば、突如として蜂の一刺しで襲いかかるような感じ。

対する名古屋は、風間さんのサッカーですからね、パスを回します。“止める”“蹴る”を大切にする。そこは悪くなかった。ただ、どうにも距離感が歪というか、ボールを握っているときのバランスが悪い。そうして行き詰まるとシャビエルが自由に動き回ってコースを作ろうとするのですが、それが逆にポジショニングの混乱に拍車をかけているように見えなくもない。なかなか風間サッカーは一朝一夕ではね、という印象。

 

■後半

とはいえ、試合は前半のうちから動く。もう、これは風間さんが監督をやっている限りどうしてもついてまわるのですが、名古屋はセットプレーに弱い。もはやそれはデフォルト。だからコーナーキックから遠藤がヘディングを突き刺したりする。一方の浦和もブラジル流のリトリートディフェンスだから、ついつい全員がボールウォッチャーになる瞬間ができてしまう。そこをシャビエルに突かれて、ミドルシュートで同点となってハーフタイムを迎えました。

そして、後半。後半になっても、風間さんが監督をやっている限り、名古屋はセットプレーに弱い。もはやそれはデフォルト。だからコーナーキックから槙野がヘディングを突き刺したりするし、リードを奪われても風間さんが監督をやっている限り、名古屋はセットプレーに弱い。もはやそれはデフォルト。だからコーナーキックから再び遠藤がヘディングを突き刺したりする。

 

ほぼ全く同じ形からCBが3ゴールを奪った浦和が制した中断明け初戦。MVPは遠藤航でしょう。さほど異論は多くないのではなかろうか。数少ないリオ世代としてワールドカップに臨みましたが1秒たりとも出番を与えられず。そりゃあ悔しかったでしょう。その口惜しさ、4年後への想いをぶつけるような大活躍。同じくゴールを決めた槙野も、一人のプレーヤーとして忸怩たる思いを抱えているはずです。そして、その悔しさの1つ1つが日本サッカーを強くしていく。

この日の遠藤は鬼神のようでした。ブラジル流オズサッカーですが、システムとしてはミシャ時代への先祖返りも見られて、特に後半は攻撃のときにWボランチが2人とも最終ラインに落ちて、「5ー0ー5」っぽくなる。最終ラインの人数は足りているので、CBの攻撃参加も自由が許されているらしく、槇野と遠藤の左右のCBは、ここぞというときには思い切った攻め上がりを見せていたのですが、中でも遠藤の攻撃参加は、本当に素晴らしかった。湘南スタイルの遺伝子が本領を発揮していた。こういうのを見ると、3バックも捨てがたいと改めて感じました。