バンディエラの後継者?〜FC東京U23vs琉球(6/16)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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FC東京U23の試合を見るのは、今シーズン、初めてっちゃ初めて。トップチームのルヴァンカップ仙台戦を見ていて、その時のメンバーが実質的にはU23仕様だったので、既視感は満載なのですが。その試合との違いは梶山が出ているかいないか。腰やら膝やらのコンディションが悪いんでしょうねぇ。寂しいぞ。

対戦相手は琉球。順位表を確認してみたところ2位なんだそうだ。謎の好調ですね。謎と言っちゃ失礼ですけど。ダークホースでした。一般論として、現役引退後のラモス瑠偉が関わると、その後にはペンペン草も生えないというのが定説で、今シーズン、岐阜がその定説を覆そうとしている。沖縄についても、ラモス瑠偉なかりゆしが解散して、もはやペンペン草は生えないものかと諦念していたところ、どっこい、島んちゅは生きていた。遠征費とか大変でしょうし、県の経済状況もアレだとは思いますけれども、頑張ってくれたし。

 

■前半

 

最近、スタバとくっついた蔦屋が増えてますよね。昭和生まれとしては、レジを通していない商品を喫茶店に持ち込むことに抵抗がありまくり。というか、スタバでMacBookをパカパカしたり、無駄にハードカバーな本をペラペラしている人種が得意じゃないので、基本的に近づかないのですが、どういう因果か銀座蔦屋書店なんぞを朝から訪ねてしまった。そして、青山ブックセンターの六本木店が潰れた理由が理解できてしまった。いやはや、蔦屋書店、美術とか、芸大で研鑽するようなコンテンツを、ものの見事にファッション化してますね。青山ブックセンターは、最低限、そういうコンテンツをアート、あるいはカルチャーとして取り扱っていた。そして潰れた。カルチャーがファッションに完敗したわけですな。

そんな感慨を抱きつつ、八丁堀まで移動し、ロダンというカレー屋さんでカツカレーを食べる。食べログで見つけて、かなり高い点数になっていただけあって、かなり美味。しかも、すいている。ココイチより食べログの点数が高くて、ココイチより座れる。もうね、最高ですよ、最高。次は特製ビーフカレーを食べよう。そんな満足感に浸りながら、八丁堀から京葉線で新木場へ。

 

試合は、まず、琉球が「さすがは上位につけるだけある!」というサッカーを展開します。システムは、442でボランチが縦関係なのかな、とも思えたのですが、たぶん、4141。でも2トップっぽくなるシチュエーションも多く、4132にも見える。で、スタイルは、「よく訓練された」って感じのヤツ。ビルドアップとかクロスの質が高いのですが、それは出し手のクオリティもさることながら、「そういうときは、そこにいろ!」っていうポジショニングの約束事がしっかり浸透しているからこそ、なせるわざだと感じました。

FC東京U23については、基本的には矢島と原大智というツインタワーをシンプルに生かしていこうというサッカー。そこに久保建英が個人技でスパイスを加えていくような感じですね。やや気になったのは、その久保建英が孤立しがちだったところ。コンビネーションでスルスル抜けていくタイプでしょうから、もう少し詰めておきたいかも。

 

■後半

 

試合はPKの失敗なんかもありつつ、スコアレスで折り返し。後半に入って先手を取ったのは琉球。縦ポン気味のアーリークロスに廣末と交錯しながら和田が押し込みます。負けじとFC東京U23も、ゴールラインテクノロジーの導入を急がせるような、コーナーキックからのゴールで同点に追いつく。で、ここから、再び、状況は膠着。決して停滞したわけではないですが、互いに決め手を欠く応酬。

後半の30分くらいの時間帯に目立ったのは、琉球の強気なスルーパスディフェンダーや中盤の底の選手が、遠慮なくバンバンとスルーパスを出しまくり。「往年の野洲高校のヒールか、この試合の琉球のスルーパスか」ってなくらいに、どいつもこいつもレベルでスルーパス。残念ながらスコアを動かすには至りませんでしたが、鮮烈な印象として残りました。

 

鮮烈な印象といえば、FC東京U23のリッピ。謎のタイミングで、謎の加入をしたジャキットとリッピ。すっかり両者ともに戦力となっているわけですが、目立つのは良くも悪くもリッピの方。なんか、ときどき、突如としてアクロバティックなプレーが繰り出さる。・・・、いや、そういうプレーでムリヤリ処理しなければならなくならないようになんとかしろ!ってなツッコミを入れてくなる。

もう1つ、リッピで特筆すべきは、これまたときどき突如として、悠然としたプレーをしだすこと。ボディコンタクトに自信があるってことなんでしょうが、妙に余裕綽々なボールの扱いをしてりする。で、そういうときに限れば実際に、それでボールをキープできていてので文句はない。ただ、人によっては、それを“チンタラ”と表現するかも。・・・、ここまで挙げた二点。「ときどき思い出したようにアクロバティック=変態的なプレーを繰り出す」と「ともすればチンタラしているように見えかねない悠然としたキープ力(悠然としすぎて、死角からボールをかっさらわれる)」、誰かに似てません? そう、最近、出番が減りつつあるFC東京のバンディエラな、あの人の後継者が、ついに出現したわけですよ。あとは、リッピの眉毛がゲジゲジになるのを待つのみでございますな。